始まりの話

住野よるですー。



4月だ!

始まりの季節ですね、この時期だからということもあるでしょう、ここ数日、好きなバンドのメンバーさん脱退を見かけたり、好きな漫才コンビの解散を見かけたり、変化の季節でもありますね。

一年に一回はちゃんと桜良や膵臓の話をしようと思っているんです。住野よるにとっての始まりと変化は彼女たちに作ってもらったものなので。

今年は去年に比べて桜が咲くの遅いみたいですね、去年も桜良の話をしててそれが3月30日で、記事に満開だと書いてありました。

もう発売から九年弱も経つと、周りで特別に何かが起こることもなくなります。そんな中、小さな変化ですが、ちょっとプロフィールの膵臓部分を変えることにしました。5月22日発売の新刊『告白撃』から巻末に載ります。

高校時代より執筆活動を開始。2015年、デビュー作『君の膵臓をたべたい』がベストセラーとなり、累計部数は300万部を突破。23年『恋とそれとあと全部』で第72回小学館児童出版文化賞を受賞。他の著書に『また、同じ夢を見ていた』『よるのばけもの』『か「」く「」し「」ご「」と「』『青くて痛くて脆い』、「麦本三歩の好きなもの」シリーズ、『この気持ちもいつか忘れる』『腹を割ったら血が出るだけさ』がある。

こうなる。

膵臓の部分はこれまで本屋大賞二位って書いてあったんですが、それを累計部数にしました。一番の理由は、読者さん達と積み上げた部数の方が輝かしいよねって担当さんと話したからです。部数は僕の功績ではないです、99.9%読者さんのおかげです。残りの0.1%だけ僕を含めた関係者で分けます。

あとは、もし本に性別があったら、僕は膵臓を長男だと思ってまして、うちの長女である『また、同じ夢を見ていた』がまもなく百万部を迎えるという大活躍を見せてくれてることも、膵臓を含めたみんなを改めてちゃんと褒めてあげたくなった理由です。もちろんこれも応援してくださる方達のおかげです。

も一つプロフィールの変化を言うと『恋とそれとあと全部』の受賞歴が載ってます、これはもし次何かが何かを受賞したらそれを更新していこうって算段です。

まあこんな風にいつしかこれでいいやって決めてしまったものにも変化をつけて生きていきたいなと思っておりますね。膵臓自体、前世の僕が急に作風を変えて書いたものなので、そういうの大事ですねきっと。


皆さんの新生活が出来る限り楽しげな始まりや変化に満ちているよう願っています🌸