台詞の話

住野よるですー。

うおうお。

あんまんまんのまねです。



先日の金曜ロードショー、アニメ「君の膵臓をたべたい」を見てくださった方おられたらありがとうございます!

オリンピック開会式の真裏という、僕の担当さん達でもそっち見てたんじゃないかと思ってるんですが笑

僕はしっかり膵臓アニメを見てました。

見てて、良い台詞多いなーと思いました笑

なんといいますか。

膵臓を書いたのはもうかれこれ7,8年前のことです。9年かも。

そんなに時間が経つと、自分の書いたものであることに間違いはないんですが、どんどん自分とは別の場所で存在するものという意識が生まれてきて、

台詞は僕が考えたもの、というよりも、桜良や主人公くんが言ってるもの、という感覚が強くなります。

だから、自分って良い台詞書くな~って思ってるわけじゃなく、桜良が良いこと言ってる!って感じです。

僕は元々、登場人物、キャラクター達はみんな、この世界のいつかどこかに生きていると考えていますが、

その感覚が、書いてから時間が経つごとによりぐっと強くなっていきます。

元から桜良達を一人の存在として扱おうと思ってきましたが、どんどんこの世界にいるという感覚がはっきりしていくんですね。

気を感じるとか、霊圧を感じるみたいな笑

それがしっかりしていきます。他の作家さんもこの感覚は抱いてるんですかね、分かりませんが、僕は登場人物みんなの存在を感じてます。

しっぽのちぎれた彼女(「また、同じ夢を見ていた」)みたいに人間じゃなくても、チカ(「この気持ちもいつか忘れる」)みたいに異世界にいてもです。

三歩の霊圧はふにゃふにゃしていますね笑


彼ら彼女らのことを知ってくださった読者さん達に改めて感謝したいと思った、アニメ膵臓放映でした。


おやすみちゃーん。