青春の話

住野よるです~。


今日新潮社に短編小説を一つ提出し終えました~。何も問題なければ来年の頭に小説新潮という雑誌で公開されます。知っている人は知っている僕の書いたまた別の短編「滅亡型サボタージュ」と一緒に来年の後半に本になる予定ですので、こちらもまたチェックしていただけたら嬉しいです。

今日提出した短編がですねー、青春小説なんですよ。たった一万字の爆発する青春を書きました。読んだ人がどう思うかはともかく。

それを書いていたのもあり最近、青春というジャンルについて色々と考えていました。

僕は青春を感じる作品が好きなんですよねー。でも「青春を感じる」って感覚はとても曖昧です。エモいくらい曖昧だし、文学的くらい曖昧です。

僕はどうやら青春小説家らしいので住野よるのアイデンティティ問題でもあります。ジャンルが青春ってなんだ。

十代特有の、ではないし、キラキラしたとか爽やかなとか激しいとかも、要素ではあっても絶対必要じゃない。

うーん、と考えて僕なりに現段階で言葉にするとするなら、自発的な挑戦や決意や悩みや変化が集中した瞬間とその前後、を描いたものがジャンル青春で、加えるに、自分自身の価値観だけで選んだ最高のワンシーン、が存在することなのかなと思っています。

そんなのなんでもありやん!って思われるかもしれませんがそうなのですよね。

つまり青春小説家って、凝縮された誰かの最高のワンシーンを切り取るために小説書いてるよ、と自己紹介してるに過ぎないのかもしれないです。みんなそうやろ、と言われればそうなんです。

なんでもありとは言いつつ、やっぱり青春には十代の子達を描いたものが多いです。それは本人にもどう動くか予測できない自発的な挑戦や決意や悩みや変化って、大人よりも小中高大生の方が圧倒的に経験出来うるものだからだと思いますね。

僕も八歳とはいえ大人なので、青春とはもう程遠いのかというと、そんなことはなく、今とっても小説を書くことに青春を感じています。

今日提出した短編を含め来年出る短編集は、とにかく好き勝手やっていいちゃんとしてなくていい自分が書いてて楽しいことだけ考えて書くこれが住野よるの趣味!!、と決めて作り始めています。

アイデアをたくさんメモしながらちょーわくわくしています今!

もちろんこれから出す本全部をそうしちゃうとそれはまた僕のやりたいこととは違ってきてしまうのですが、今の気分を表すならそう子どものころ今夜だけ家を抜け出して友達と落ちあい学校に忍び込み屋上から星を見上げるようなあんな気持ち、やったことねーけど!

なんか年始にこの本の予告みたいなのがどっかに出るらしく担当さんがそこに「住野よる、暴走」って書いてます🥳暴走しちゃいましょう。

青春を感じる作品を生み出す人達ってその人の活動や姿勢にも青春を感じるものであるような気がしています。

そうありたいです、青春小説家ですからね。




曲やMVもそうなんですけれど、最近のBIGMAMAから青春を感じてて最高です。