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R&Rの感想

※これは2023年2月に開催されたイベント『ショコラ◆格別な一粒 Rouge&Ruby』開催当時〜CD発売時期までの感想ツイートを加筆・再編集したものです。

バレンタインにおいて愛という言葉を出せば真っ先に色恋沙汰が想起される中「七種茨がやりたいことを乱凪砂と巴日和と漣ジュンは叶えるし、彼のプロデュースを信じてついていく。そのことこそが愛である」という話に着地するの本当にすごい

当時のふせったーより

……と、思ったんだよ。

これまでの七種がプロデューサーとして経営者として、そしてアイドルとして頑張ってきたことへのアンサーみたいなストだった。
テーマはずばり「愛」で、Edenにとって七種茨にとっての愛とは何か?という話。
中でも愛の交歓を誰よりも重んじている日和が常に俯瞰した立場で動いていたのが特に好きだった。

幼い七種茨が求めていた「一生をかけて大事にしたいと思えるようなもん」はもうここにあって、彼らがステージに生きる意味も4人で過ごす時間も、すでに七種茨の生涯の財産になっている……と今回こそ明言されたのだと思う 。


「家族」のあり方

サブタイトルの「結果的愛情」は、本来仲良しこよしのためにできたわけではない集団がいつしか唯一無二の居場所になっていたという事実と、Pとアイドル/アイドルとアイドルとして七種と他3人がともに理想を追うことの本質を端的に表現した超・いい言葉だと思う。

当アカウントは同い年の気安い人らが特に好きなので、R&Rを純粋に推しカプ勘定で喜ぶこともできたとは思うが、あれはなんというか最早ふたりの人間がどうという話ではなくて、あえて陳腐な表現をすれば「家族」としてのEdenの話であり、「キミがいなきゃ始まらない・ひとりじゃ驚きは生み出せない」(ご存知Surprising Thanks!!の歌詞です)の話だった。

その意味ではソリッドステージは明確に下2人にフォーカスしていて、七種からジュンくんへかけられた発破、R&Rでの表現を用いるなら七種からジュンくんへ手渡される愛情の話だったため、
「推しカプがライバルでPドルで同僚で友人(?)で……嬉しい‼️」
というきわめてオタク原始的なよろこびがあった。(この人推しカプが友人同士かどうか未だにわかんないんだ…)

七種は一見家族というものを自ら見限ったような振る舞いをしているけれど、ギャングやボギータイムを読む限り実際は血縁への未練と深い悲しみをずっと抱えているように見える。

だけど「存在を認めてもくれない、忌まわしい血の繋がりだけが本当に七種茨の家族なのか?」という問いは、R&Rの他3人の言葉と行動がちゃんと否定してくれているのではないだろうか。

仲睦まじい集団を安直に「家族」と称するノリは正直言って寒いし、ステレオタイプな理想以外の家族像の排除にも加担している部分があって好きじゃない。
実際Edenの4人はそれぞれまさにそういった価値観に否定される側、歪な家庭環境で育ってきたわけだけれども、だからこそ今の4人のあり方を見て心の底から家族だと感じられることのうれしさがある。
ステージは4人が身を寄せ合って築いた楽園であり、彼らが彼らとして呼吸するための共生圏なのだと。

七種茨の愛に応えてくれてありがとう!!!!


余談 Surprising Thanks!!……なんていい曲なんだ………

前述のR&Rが七種茨のこれまでとこれからを肯定して祝福するようなストーリーだったことがやはり大きく、Surprising Thanks!!もわたしにはまた、一条の幸運を逃すまいとしがみついて壮絶に生きてきた七種を祝う歌に聞こえた。

いやもちろんあれはあんさんぶるスターズ!!全体の7周年曲であって、Edenや七種が独占していいって話ではないですよ、わかってるよ。

けれどSurprising Thanks!!自体が人生と出会いの讃歌であり、色んなユニットに色んな人生を送って来た人たちがいて、それぞれに全く違う歌割りが与えられてて……
その中で七種も、日和も凪砂くんもジュンくんも、ここまで生き残ってきた子どもたちで。Eden盤の歌割りにはとりわけ「あなたの人生、これまでとこれからにおめでとう」という意味合いを強く感じた。
めっちゃ良い曲だよ〜。

R&Rの思い出も大いに含めて、このCDは間違いなく自分にとっての特別な1枚になったと思う。