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『君について』後記

※こちらは『君について』と小説『君についてについて』読了済の人向けの記事です。
同人誌またはweb公開作品を読んでからお進みください。

▲漫画本編とおまけ小説全文公開してます


5月ブリデお疲れさまでした!
同人誌にあとがきを載せるのが心底苦手なので、発行にあたってのちょっとした感想や裏話などここに記したいと思います。

サンプル等で案内している通り、今回は原案夜野、作画ねなさいの合作本です。
夜野さんの『虚像と沈黙』や、『つめたくあかるい冬の子たちよ』の短編「グラサージュ」もいちばん最初の原案(とはいえ全体の5%にも満たない要素だけど)はわたしから出させて頂いたので、そういう意味ではすでに何度か合作していると言えるのかもしれないんですが、漫画本としての発行は初になりますね。

この本、当初は夜野さんが「小説ではできない、漫画でなきゃ描けない話なので…」と託してくれたプロットでした。

見てわかるようにこの初期プロットの段階でほぼほぼ完成されており「脚本の力が8割」と言ってもマジでぜんぜん過言ではないのである ギターはウクレレになった

最近忙しくて滅多に同人誌新刊を出せておらず、本来ならもっと形にするのに時間がかかるかもしくは本として出す話自体お流れになってもおかしくなかったのですが、せっかくのEdenプチだしな…と腹を括ってなんとか完成させました。作画にかなりアラがありますがひよりなぎさのてぇてさに免じて大目に見てください。


わたし自身もともと本当は小説を書きたかったものの文章があまりに得意でなく、しかしうまくなるために猛練習するほど書くことそのものが好きではなかったため諦めて漫画の練習をはじめた人間だということもあり、今回一緒に本を作った夜野さんや小説という媒体そのものに逆立ちしても勝てないなと感じることが未だ日常的に多くあります。
夜野さんが規格外にうまいというのも勿論あるんですが(作中にちらっと映る雑誌用の原稿をお願いしたら、しばらく考えたあとスマホで5分くらいでぱっとあの映画コラム文打って送ってきたので、シンプルに「怖…」と思った)、感覚にスと染み込んで来るような小説作品への強い憧れとほんの少しのコンプレックスがたしかにある。

だからこそ「漫画でなきゃ」というストーリーの作画を預けてもらったことが中々に嬉しく、完成図を思い描きながらの作業に夢中になり、ついでにむこう2年くらい分の承認欲求が一気に満たされ、なぎさひよりの良い同人誌がこの世にまた1冊増え、ここ最近でいちばん楽しんで同人できたように思います。

クッソ楽しい〜!!!

漫画もっと巧くなりたいね。

余談ですが、今回の新刊作業中によく似たモチーフの藤本タツキ先生の読み切りがリリースされて内心めちゃくちゃギョッとしました。だから何というわけでもないんですけど…さよなら絵梨めっちゃ良かったっすね。


『君について』と『君についてについて』へのご感想等ありましたらねなさいのマシュマロか夜野さんのお題箱に送っていただけると嬉しいです。両者宛のものはお互いシェアすると思いますので…。

あと、作中映画『君について』の詳細な内容やストーリーラインは特に設定していないんですが、「こういう映画なんじゃないかな」みたいな想像などももしあれば聞いてみたいです。



以下ネタバレ絵アーカイブ



良スンギ