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現役フリーランス事務秘書代行がお届けする”譲りたくない価値観”七

ワークをする機会に恵まれたので、感謝の気持ちとともに企業の総合サポーターをやるにあたり大事にした価値観について書いてみようと思います。


【効率】

私は本来は、昔から要領は悪かったです。
マルチタスクなんてとんでもなくて、ひとつひとつ目の前のことをこなして完成させてから次にとりかかる、そんな子でした。

運動神経があまりよくなく、体を動かしたりするのが得意でなかったことも関係しているのかもしれません。
それゆえに、一度重い腰をあげて体を動かすとなると、「ついでにできることはないかな」と考える傾向がありました。

それが無意識レベルから顕著になったのは、今でも貴重な体験として自分の中に根付いている中華料理店と喫茶店のモーニングのアルバイトの経験です。

➀人気中華料理店で身に付けたこと

中華料理店は、その当時結構人気店で、週末はいつも待ちが出るくらい。
いったんお客様が入店されると、ドリンクもよく出るし品数もかなりの注文が入るし、予約なしでもコースも受けていたのでバックヤードは常にひっくり返るくらい人があわただしく動き回っていました。

そのお店のホール長はぶっきらぼうですがとても仕事がよくできる方で、当時トロかった私はいろいろな考え方と実際の動き方をそのホール長から教えていただいたと今でも思っています。

それでもひとたび頭の中が飽和状態になると、行動がおかしくなり、
よく「先に料理いけーーーー!!」と怒られたりもしていましたよ(笑)
こんな感じで、この中華料理店では【優先順位のつけ方とその考え方】をいつでも使える確かな知識として頂戴いたしました。

・料理と飲み物をたくさんもってホールに出たら、厨房に帰るときは必ず各テーブルで下げものがないか確認しながら帰ってくる
・料理を配膳する順番を考えて持って出たほうが効率がいい
などなど・・・
そしてそれを繰り返せば、体がついてくるようになるし、キャパもだんだんと広がってくるんですよね。
スタッフさんもみんないい方で、賄いも美味しかったな(笑)

②喫茶店のモーニングのバイトで身に付けたこと

喫茶店のモーニングのバイトの特徴は、外1中1体制だったこと。
厨房の人はひたすらコーヒーを淹れサラダを作りパンを焼く。
外の人はひたすら注文を聞き、料理を運び、お代をいただき、洗い物をする。

・常連さんは「いつもの」と注文することが多いので、顔と注文内容を記憶しておかないと、そのあとの流れがとっても悪くなる
・気分によってただトなのかバタトなのかジャムトなのか、ミルクなのかアイスなのかホットなのか分ける方もおられるので、阿吽の呼吸も必要
・お冷は先にトレイ2段分くらい用意しておかないと、なくなったときに自分が泣くだけ
・そのためには、洗い物のうちグラスは優先して洗った方がいい
・お代は400円ちょっきりだったので、おつりのお渡しだけ間違わないよう気を付け、お客の入りが引いた時にまとめて入力するので構わない

などなど・・・

そしてある程度仕事をおぼえると、今度は厨房の中の担当になるんですが、
今でも苦笑いしてしまう思い出が。
その日はかなり忙しく、トースター2台一度に4枚のトーストをフルで焼きながらなんとか回していました。

モーニングは11時までで、お昼以降のメニューは基本注文できないということになっていましたが、ドリンクだけはオーダー通してあげてと言われていたその日のドリンクオーダーはなんと泣く子も黙る”ミックスジュース”!(;O;)
牛乳、バナナ、オレンジ、パイン、シロップをミキサーで分量通り回さないといけないため、手が取られる。
その間に焦げていくトーストたち・・・
焦がしちゃったらロスなので、一から焼き直し。
考えただけで発狂しそう。というか厨房内で発狂してた(笑)
あんまり遅くて仕事が間に合わないと帰っていく常連さんもいたり。
半泣きになりながら謝ったり。

3日に1回は家帰ってからできない自分に泣いてたり
じゃあどうやったらできるようになるか順番を考えたり、すきまの時間に何をするか早くできるためには何が必要か考えたりして、克服していきました。

そんなことも今、マルチタスクができるようになった貴重な経験知識となっています。

おわりに

これらの経験知識は、一見、私が今フリーランスで事務秘書代行をしている業種的には直接かかわりがないことに思えますが、密接に関連しています。

理想的な一連の流れを作ることができるかどうか
仕事の動線を常に意識し、線でとらえていく

ここに結局つながっていきます。
途中仕事が増えて一時期パンク状態にはなりますが、常に試行錯誤を繰り返し、上記2点をPDCAできれば、10日で600人分の給与計算と、150人分の賞与計算と、1000人分の年末調整も処理することが可能になります(笑)

もちろん!誤解していただきたくないのは、
こんな具体的な数字ができるようになればいいのか、ということではないんです。
むしろ、そうなる前にもっと、「積まない」動きをすることは
全然可能な範囲の話ですよね、ということで今現在の「企業の総合サポーター」の活動に至っています。

だからこその、同じことができる人材の育成であったり、
機械にやってもらう、だったりのご提案なのです。

いかがでしょうか。なにかピンとくる部分があればうれしいです。

本日も、最後までお読みいただき、誠にありがとうございました!
また次の記事でお会いできるのを楽しみにしております!

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