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サマーセール2024! / #109 ヨロスーのノルマンディー日記

Tag! ヨロスーです。
6日にもわたって開催されたサマーセールが終了。
ノルマンディーはなんと17頭も落札しました。
3回くらいに分けていつもみたいに紹介しようかとも思ったのですが、結局2ヶ月もしたら募集記事で詳しくやるからここは軽くでもいいのかな…と思って今回はザックリ紹介です。



40.マイスクエアワンの23 牡

父フィレンツェファイア 母父Giant's Causeway
落札額 880万
生産 浦河 王蔵牧場
体高153 胸囲173 管囲20.5

最初に落としたのは新種牡馬フィレンツェファイア産駒。
GⅠこそ2歳時の1勝だけですが、怪我もなく6歳末までフルで走りきり、重賞9勝を挙げた無事是名馬。
GⅠ勝利目前で他馬に噛みつきに行って勝利を逃す闘争心溢れる一面も。
スパイツタウンの孫としても個人的に楽しみな輸入種牡馬の一頭です。

母マイスクエアワンですが、一昨年のサマーセールでもノルマンディーが産駒を落札。
6月に勝ち上がったベルイストワールです。

また別の半姉に中央3勝、兵庫CSと関東オークスでそれぞれ3着に入ったランスオブアースもいます。

中央勝ちはこの2頭だけですが、母としてもそこそこ優秀。
当然ダートかなと思いきや、前肢繋ぎはわりと芝っぽい印象。
身体のラインはボテッとしてあまり見栄えのしない感じですが、歩様はキビキビして良さそうです。

この子も3勝くらいは期待してもいいかな。
募集が一口3万円前後と考えれば十分お買い得になるのでは。



46.モズソフィの23 めす

父ダノンレジェンド 母父マンハッタンカフェ
落札額 1320万
生産 青森 伊藤牧場
体高154 胸囲174 管囲19.0


ふたつ上の半姉モズミギカタアガリ(父グランプリボス)がその後Jpn3エーデルワイス賞を勝利し昨年のNAR最優秀2歳牝馬を受賞。さらに兵庫CSでも3着と大活躍。
他に半兄モズロックンロール(父ビーチパトロール)も未勝利から3連勝と活躍しており、この2頭のデビュー前に母を売ってしまったのはもったいなかったですね。

この馬もダートの短距離〜マイルあたりで活躍して続いてほしいところ。
活躍の舞台は中央か地方かはわかりませんが、それなりには走ってくれるでしょう。



245.ホオポノポノの23 牡

父ダノンプレミアム 母父タニノギムレット
落札額 935万
生産 日高 アイズスタッド
体高152 胸囲175 管囲20.0

半兄ロードプレイヤー(父グレーターロンドン)が新馬戦でブレイディヴェーグを破る勝利。
現在4歳で中央2勝を挙げています。

母の年齢(14歳 繁殖8年目)の割に実績はこの馬しかなく、活力としてはやや不安。
顔つきがどことなく父ダノンプレミアム似ですが、脚が短いので、ダノンプレミアムをぎゅっと小さく圧縮したような印象。
父に見合う活躍をするならここが伸びてほしいところ。



360.ゴートゥートラベルの23 牡

父ロゴタイプ 母父ヴィクトワールピサ
落札額 572万
生産 様似 YMホースレーシング
体高150 胸囲168 管囲20.0

母は未勝利ですが、桜花賞馬ジュエラーの全妹。
他にも近親にシャンパンカラー、ワンカラット、サンシャイン、アラタと豪華な名前が並びます。

同じくジュエラーの全妹であるピンクレガシーも23年産の初仔でロゴタイプ産駒を出産してますが、なんかロゴタイプつけたい血統なんでしょうか…

胴が短く、まだ成長待ちかな?といった印象。
初仔なのでこのまま小さくまとまる可能性もありますが…

ファミリー的に芝マイル〜2000あたりの活躍を期待したいのですが、ちょっと今の時点での判断はしづらいですかね。



374.ゴールドマッシモの23 めす

父イスラボニータ 母父ネオユニヴァース
落札額 825万
生産 新冠 守矢牧場
体高156 胸囲180 管囲20.0

イスラボニータ産駒らしい胴が長いパワフルな馬体です。
きょうだいは8頭がデビューしており、中央勝ちは2頭。
初仔エルゼロ(父ワークフォース)が平地ダート2勝、障害2勝したのが最高成績です。

イスラボニータで活躍している牝馬は基本サンデーレスで、イスラ牝馬賞金上位10頭の中でサンデーが入っているのはミカッテヨンデイイとセフィロくらい。
ノルマンディーで活躍のアメトリーチェもサンデー無しです。
基本サンデー無しの方がいいかもしれません。

距離はわりと持ちそうなので、中山の1800〜2200とかで。



406.ツナグテの23 牡

父ダノンレジェンド 母父デュランダル
落札額 990万
生産 新冠 村上欽也
体高154 胸囲172 管囲19.8

派手な血統ではないですが、母の半弟に地方各地で活躍、地方重賞2勝で5000万以上を稼いでいるリーチ。
この馬も地方で真価を発揮するタイプではないでしょうか。

まだ胸の辺りは鍛えどころでしょうが、全体的にバランスは良く感じる馬体。
細く長くダートで稼いでくれることを期待しましょう。



432.バードオンアスクの23 牡

父ブリックスアンドモルタル 母父マンハッタンカフェ
落札額 1210万
生産 新ひだか 藤原牧場
体高160 胸囲178 管囲21.0

四代母が桜花賞馬シャダイカグラ。
また叔父にドゥオーモがいる血統。

きょうだいでは半兄アンバードール(父カリフォルニアクローム)が未勝利勝ち、今年3月の伏竜Sでは最低人気ながらテーオーパスワードに1馬身差の3着の激走を見せ、現在1勝クラスで健闘中です。

母父マンハッタンカフェは結構好きですし、馬体もいい感じ。もっとトモが強くなれば幅広い条件で走ってくれるんじゃないでしょうか。

お値段も安くはないですが、この馬もチェックは必要ですかね。



565.グリンテソーロの23 牡

父ミスターメロディ 母父カジノドライヴ
落札額 1375万
生産 日高 本間牧場
体高158 胸囲183 管囲19.5

半兄はカトレアSでアマンテビアンコの2着、昇竜Sではチカッパの2着と健闘し、UAEダービーにも挑戦。
3歳ながら既に2勝クラスも突破しているジョージテソーロ。
ひとつ上の半兄ミヤギエンペラーも先月川崎でデビューして新馬勝ちと順調で、本馬も期待のかかる一頭。

ミスターメロディの種牡馬としての評価もまだまだ未知数で、予想は難しいところですが、ダートの短距離でしょうか。
仕上がりは早いと思います。



572.サウスクイーンの23 牡

父ヘニーヒューズ 母父アイルハヴアナザー
落札額 1045万
生産 新冠 豊栄牧場
体高154 胸囲178 管囲20.0

祖母の半兄サウスヴィグラスが光り輝く血統。
母サウスクイーンは名古屋で7歳まで89戦を走り抜いて9勝を挙げた孝行馬。
5代インブリード無しということもあり、この子もノルマン好みのダートで数使いまくって稼ぐタイプになりそうですね。

フレームはしっかりしているもののまだまだ中身には不足している印象。
そこも使いながら育てていくことになるでしょうか。



577.スカイソングの23 牡

父レッドファルクス 母父ディープスカイ
落札額 682万
生産 浦河 Homey Farm
体高156 胸囲168 管囲19.5

なんか見たことある名前と牧場だと思ったらマカヒキの方の記事で24年度産駒を紹介してました。
日本ではめちゃくちゃレアな15-c牝系。

まだこぢんまりとしていますし、毛色は全然違いますがシルエット自体は父レッドファルクス似の気がします。

歩き自体は柔らかそうですが、いかんせんサイズが小さいのもあって歩幅も小さくすぐに手を出しづらいかな。
レッドファルクスなら晩成の可能性も高いですし、将来の成長を信じてならといったところ。



819.シルクヴェルサイユの23 牡

父ホッコータルマエ 母父スペシャルウィーク
落札額 2310万
生産 新冠 中本牧場
体高154 胸囲173 管囲20.0

Katies牝系で、いとこにエエヤン。
ホッコータルマエ×スペシャルウィーク×Danzigと種牡馬もなかなか豪華。

母が未出走で、デビュー済産駒6頭のうち2頭が中央勝ちを収めてはいるものの、残り4頭は箸にも棒にもかからず。
母としての能力があるとは言い難いです。
一番活躍したブルベアバブーン(父プリサイスエンド)が同じMr.Prospecter系なので、ここの相性が良いのなら…というくらいでしょうか。

サマーセールではかなり人気の競り合いでしたね。
全体では16位、4日目に限れば4位の高額落札。

馬体のバランスは良い方だと思いますが、一口6万超えてまで出資する魅力は感じられません。ごめんなさい。


838.ディアサルファーの23 牡

父ゴールドシップ 母父ローエングリン
落札額 550万
生産 浦河 ディアレストクラブ
体高150 胸囲169 管囲20.0

栗毛ですが、お腹や尻尾の付け根あたりに白い毛の混じった、ちょっと珍しい見た目の子。
祖母のきょうだいに皐月賞で好走したタイガーカフェ・フサイチジャンク兄弟。

体高は低いもののガッチリした印象で、イマイチ適性がつかめません。
母ディアサルファーがわりとロゴタイプみたいな構成して福島芝短距離を得意としていたので、中山福島のマイル〜中距離でしょうか。

安そうですし、見た目も相まって人気は出そう。

22年産駒のお兄さんの方が血統として気になるんですが、デビューできないんですかね、残念。


902.ブレイジングの23 めす

父リアルスティール 母父パイロ
落札額 770万
生産 日高 チャンピオンズファーム
体高154 胸囲173 管囲18.8

叔父にドバイワールドカップ覇者African Storyや我らがアイドルホース、アフリカンゴールドがいる超良血。
それにリアルスティールを付けてこのお値段!なんてお買い得なの!!

そう思ったら脚が細すぎました。
こんなの折れちゃいますよ。

あとパイロやアフゴのイメージ通り気もなかなか悪そう。
うーん、見た目もきれいだしこの値段でこの血統はすさまじいんですがね…

ダートで怪我なくどこまでやってくれるでしょうか。



914.ラヴィーゲランの23 牡

父キセキ 母父スペシャルウィーク
落札額 2035万
生産 日高 白井牧場
体高156 胸囲177 管囲20.6

あっ♡
キセキ×スペシャルウィークとかもう実質シャルトターク(ルーラー×スペ)では?
値段もだいたい同じくらいでしょ。

由緒正しきゲラン牝系。
いとこにハクサンムーン・サトノレーヴ兄弟がいます。

母自身は現役繁殖ともどもそんなに活躍している馬ではないですが、父父ルーラー×父母父ディープ×母父スペシャルウィークという贅沢な配合、ロマン溢れますね。

フレームも中身もしっかりしていて確かにいい馬です。
これで4月後半生まれですからね。
6万を出す価値がありそう。

かわいい。



1025.シープシャンクスの23 めす

父ゴールドアクター 母父ディープインパクト
落札額 308万
生産 新冠 スカイビーチステーブル
体高151 胸囲171 管囲19.1

フェデルミエールちゃんでお世話になってる格安ゴールドアクター産駒枠ふたたび。
しかも近親アストンマーチャンです。
去年のアストロマーチといい、ノルマンディー好きね、このファミリー。

母の産駒では初仔フラワーストリーム(父タートルボウル)が東京ダートマイルで3勝。
続くネオストーリー(父ハービンジャー)も芝2000〜2400で2勝とがんばりました。
ファミリーの割には距離がもつ仔も出てますね。
ゴールドアクターなので、やはり芝2000〜のところでしょうか。

まだフレームも完成しきってない感じで、今後の成長に期待です。


1115.ライムスカッシュの23 めす

父ゴールドドリーム 母父キングカメハメハ
落札額 770万
生産 新ひだか 嶋田牧場
体高153 胸囲174 管囲19.0

昨年の半兄ヴェルダリオに続いてのライムスカッシュ落札。
ヴェルダリオはセレクションで1870万でしたが、本馬はサマーセール770万とかなり格安。
ヴェルダリオもゴールドシップということもあり気性はなかなかヤバそうな兆しを見せていますが、こっちもゴールドドリームでしかもNureyevクロスもありヤバそうだなと思います。
きょうだいもダートですし、まあダートでしょう。パワーもありそうですし、距離はもちそうですね。

ヴェルダリオがデビュー目前で腱周囲炎を発症しており、本馬も測尺や写真の脚元は丈夫そうとは言い切れないのが不安。


1205.シガレットの23 めす

父リアルスティール 母父Sea The Stars
落札額 374万
生産 新ひだか 今牧場
体高155 胸囲177 管囲18.5

なんで管囲を悪い方に更新していくんですか。
なんかリアルスティールって時々異常に細い仔出ますよね。

祖母の兄弟に大種牡馬Tapitがいる名門。
輸入された祖母のラインから中央を勝った馬は現れてはいませんが、血統はロマンあふれる配合。
こちらもダートでがんばってほしいですね。



以上17頭でした。
気になるのはラヴィーゲランの23、マイスクエアワンの23、あとバードオンアスクの23あたりでしょうか。

募集がたのしみですね。



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