涼州詞

OpenOfficeWriterで色々と入力していて、ふと、
「自分の好きな漢詩を集めてみよう」
と思い立ち、コツコツと入力を始めました。

今回は「涼州詞」です。(え、次回あるの?)

漢詩は【詩】と書きますよね。
これは、何らかの規則をもった(字数や脚韻など)ポエムであることを示しています。

涼州詞は【詞】と書きます。
【詞】は何らかのメロディに乗せた言葉、ソングになります。
現代にはそのメロディが伝わってはいませんが、
西方から伝えられた歌曲にあわせて作った歌詞(岩波文庫 唐詩選・下、王翰『涼州詞』より)だそうです。

葡萄の美酒 夜光の杯
飲まんと欲(す)れば 琵琶 馬上に催(うなが)す
酔うて沙場に臥す 君笑うこと莫かれ
古来征戦 幾人か回(かえ)る

これが一番有名な『涼州詞』だと思います。
多分、学校で習うのは、これかと。

次はこれです。

黄河 遠く上(のぼ)る 白雲の間
一片の孤城 万仭の山
羌笛何ぞ須(もち)いん 楊柳を怨むを
春光度(わた)らず 玉門関

最後にこちら。

鳳林関裏(ほうりんかんり) 水東流(みずとうりゅう)
白草黄楡(はくそうこうゆ) 六十秋(ろくじっしゅう)
辺将(へんしょう)皆(みな)主の恩沢を承(う)け
人の涼州を取らんことを解道(し)るもの無し

「解道る」で「し‐る」と読むそうです。

三首並べてみましたが、それぞれ深い味わいがあると思います。

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