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正しいアートフォーラムの巡り方 岐阜小旅行『それぞれの住処から コネクト展2020』を巡る

アートファンの1人として、また、中の人として『コネクト展2020』の回り方を提案いたします。
 まず基本的に、例年はお寺の中で開催していたこのアートイベントですが、今年は市内の各ギャラリーを巡るサーキット型として開催されます。
 移動の仕方は自由です。チャリンコ、車、バス。根性がいるでしょうが、スポーツ派の人は徒歩とかジョギングもあり!!
 岐阜駅を起点にすれば、まずは柳ヶ瀬あたりまで出ます。ドンキホーテを東に行けばギャラリーいまじんに到着!! ここで鑑賞できるのは『-ここにある光-澤田昌子展 』。花をモチーフとして、生命感ほとばしる具象と抽象の間をうま〜い塩梅で狙った作品に出逢えます。ここでこの小旅行のエネルギーを注入。
 次は岐阜の繁華街柳ヶ瀬に向かいましょう。柳ヶ瀬も他の地方都市の繁華街同様半ば廃りかけていたのですが、最近リノベーションが進み、マンションも建設中。今、大きく変わりつつある街です。この街のアートの象徴たる柳ヶ瀬画廊、また、画材店平木屋のショーウィンドウにはそれぞれ、アートフォーラムのプリンス奥村さん、そしてアートフォーラム主催者、小笠原さんの作品がショーウィンドウを飾ります。どちらも岐阜のアートを背負って立つ重鎮の作品ですからこれは必見。
 常にアートのあり方を問う提案型のアーティスト加藤さんのLucca 445がアーケード街の中心部にあります。印象的な螺旋階段を登れば、コンパクトなスペースに加藤さんの作品が並び、公開制作も行っています!!かつて繁華街柳ヶ瀬を歩くことを柳ブラと呼んでましたが、アートで柳ブラいかがでしょうか。他にも見どころいっぱいあります。
 そして、いよいよ総本山。上宮寺まで北上しましょう。門の前ではまず両側にある若手作家渡辺さんの銀杏ボーイJrに出迎えられます。そして門の奥に銀杏ボーイ。
 この銀杏ボーイは私と制作スタッフで山に篭って合宿までして長い時間をかけ作ったものです。その様子は動画で追って公開します。
 以下説明〜
全世界にウィルスが蔓延した2020年。
禍を閉じようという想いが結実し、400年の樹齢を誇る大イチョウの木に銀杏の精霊が宿り可視化された。
それが『銀杏ボーイ』

 結構でかいので、呆れてアングリと上を見ていると、銀杏爆弾が頭上に炸裂するので要注意です。
そしてさらにその奥、お庫裏の入り口にはTERAMAKIさんの映像作品がバシッと流れるお寺ビジョンがあります。その他、大銀杏を中心にあちこちに作品があります。これは宝探しのように探してもらいましょう。コロナ禍ですが、また違ったアートの見せ方が生まれて、これはこれで面白いと思います。
 さてここまで来たら、さらに北上し伊奈波神社付近にまでくると、ギャラリー水の音 があります。さすがにここまで来ると、アートで胸いっぱい、しかしお腹はペコペコになっているはず。水の音はカフェもありますのでランチなどいかがでしょうか。

 ここでは、岐阜のアートシーンでガンバってる6人が『か・た・ち展』を開催中!完成した作品ばかりでなく、進化していくコラボ作品など、何かしら新しく生み出されているライブ感ある展示が特徴的です。
 腹ごしらえもしたし、刺激ももらった、もういっちょ元気出して北上、金華山を横目で見ながら橋を渡ります。うかいミュージアムの近くまで行けば、岐阜の新しい情報発信の場である&n(アンドン)にたどり着きます。ここも宝箱をひっくり返したよう、というよりひっくり返された宝箱のようなスペースでいろいろ興味深いのですが、内外に関さんの『限りない不自然』展が展開されています。楽しんでください。
 さて、これでコンプリート!!アートな秋の1日を満喫する充実感は格別です。旅は終わりました。ご苦労様です。近くに長良川が流れていますから、川の流れをボーッと見ながら、この小旅行の熱りを冷ますのもいいかもしれません。

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