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【介護のプロも親の老いには無力でした】

【介護のプロも親の老いでは無力でした】
こんにちは。
介護の世界を笑顔にしたい
介護老人保健施設で働く
看護師のいなむら江美です!

今日は私の家族のお話をさせて
いただきますね!


私の親も後期高齢者で、
やっぱり元気!!と言えないお年頃に
なってきて、専門職で良かった
知っていたから安心!と思えることが
多くありました。
その反面、仕事上でいろんなことを
経験して理解したはずなのに
葛藤する気持ちもありました。


私の父は腹部大動脈瘤という
血管にコブが出来る病気の手術で
入院したことがあります。
まだ、70代前半でしたが、
もともとの生活習慣
(お酒、塩分濃いめ、運動全くしない)
や腰部脊柱管狭窄症という腰の痛みのため
歩行もままならなくなっておりました。
そのため、少しの負担、侵襲が少ない
高齢者が受けても大丈夫と言われる
手術の後で予想外に歩行困難、準寝たきり
なってしまったのです。
リハビリを勧めても、
「疲れるから」「家に帰ったらやる」
「お母さんが手伝うからいい」
と何もしない状態。
そのままで退院されては
母が苦労するのはわかりきってました。

私は病院の相談員や兄、母と相談し
リハビリのために施設の入所を
考えていました。母の負担を増やさないよう
なぜなら、それは私にとって
当たり前のことだったからです。

当たり前と言うのは仕事上みてきた知識で
当たり前のことという私の認識です。

でも結局、そのままリハビリを病院で
少しだけ継続して、ギリギリの状態で
退院してきました。

父は施設でリハビリをすることを
なんと!!拒否したのです。


私が父の施設リハビリを諦めた理由

父が仕事中の私に電話をしてきました。
「もう、かまわないでくれ!
放っておいてくれ!」と。

声を大きく電話の向こうで
とても興奮しています。
医師や看護師が退院許可を
出さないのは私が止めていると
勘違いしたのです。
私が許可をすれば帰れると思い
我慢ができなくなったようです。


このときに、私は戸惑い。
「あー!!もうイヤだ!嫌い!!」と
父に負の感情を抱いてしまったのです。
「困ったってもう助けてあげない!」と、
思ったんです。

そこで、私は父の退院調整を
やめて好きにしてもらうことにしました。
母は不安だっただろうし、
兄も父に怒っていました。
しかし、もう私の気持ちがプツンと
途切れてしまったのです。


看護介護の仕事を長い間続けてきて、
患者さんや利用者さんに、拒絶され
受け入れてもらえなくても
どんなに罵声を浴びても、
時には暴力を受けることがあっても、
全く辛いと思わなかった私でした。
でも、父に言われたのが
すごーく堪えたんです。

なぜ?

それは家族・親へかかっている、
私の心のフィルターでした。
わかってもらってる。
親子だから。父なら理解力あるから。
私のお願いは聞いてくれるから。

そんな親子だからのフィルターが
私を困らせたんです。
だからって父に業務的に感情なく
関わることも出来ない。


知識があると安心していたって
親という特別な人の老いには
様々な葛藤がありました。
同じように介護スタッフでも
親が老いるということは、
どうしても受け入れられないと
いう人もいました。


この感情やどうして親は特別か

にしっかりと向き合い、

納得した今はほどよく父とは距離をとり

母が困らないようにサポートしていく方法で

両親と兄で生活しています。


もともとの家族の関係性やパワーバランスもあると思いますが…。


今日はここまで。私の父とのお話でした。


次回は私が親というフィルターを取り
親の老いを受け入れていくお話をします。

私の願い
介護される人もする人も笑顔を社会!
のんびり発信頑張ります!

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いなむら 江美🎈

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