太田有美 / greenery (1997)
女優・グラビアタレントとして活躍していた(?)太田有美さんがインディーズからリリースしたアルバム。曲数は5で、一曲がRepriseなので実質4曲入り、ほぼミニアルバム。
冒頭の①「Trinity」は、ハープのアルペジオがひたすらリフレインする曲。お、歌が始まりそうだな!と思ったら終わってしまう。②は多重なコーラスが掛かった聖歌の様な曲。①〜②の流れではまるでアンビエント・ヒーリング系のような印象を受けるが…③でいきなりクールなガールポップが入る。タイトル曲であることもあり、作品の肝であることは間違いない。メロディーは結構耳に残る。間奏もなかなかカッコいい。ラップのように聞こえる部分もあり、 当時の流行なども色々取り入れたのだろうか。谷亜ヒロコさんによる歌詞は少し時代的にダサい感じが否めないが、当時の「クールさ」を切り取ってあるので趣深い。続く④は更にテンションを上げていくハウス歌謡。色々攻めているなあと思う。そして⑤で例のハープのRepriseが入りアルバムは幕を下ろす。
なんというか、まとまりがなさすぎるので、どう評価してよいのか何とも掴み所がないが、実験的なポップスを志向していたのだという事は伝わってくる。セカンドもあるらしいので、気になる所である。
①Trinity
②Feather of Light
③greenery
④My Sky
⑤Trinity (Reprise)
(KAERU-CAFE / KACA-0017)
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