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自分軸の危うさ

気づいてしまった
「自分軸」という自身の中の基準は
両刃の刃となる事に

推しに対しても
愛する誰かに対してだとしても

重すぎる想いは
ものすごい負のエネルギーを生むのだと
それは下手すれば
自身だけじゃなく周りの事も
侵食し
暗くて醜い感情で覆い
何もかもを
何よりも自分自身を
潰してしまいそうになる

「推しが自分を幸せにしてくれる」
「彼は自分の為にいてくれる」
共に推すアミ友にさえも
「もらう」ことが「与える」ことより大きいほど
きっとその苦悩は深く
重く
そして激しいかも知れない

日々を生きるのに
誰もが
軸を自分に置き
物事や人間関係を捉えるけれど
自分からの働きかけではなく
相手から与えられる事に期待し
期待値が高いほど
それが上手く運ばない時の落胆は大きい

いや
軸は置いているというよりかは
一人一人の中には
自分の軸が存在しているのかもと思うと
しっくり来るかも知れない

自分の中心にある軸が
健全な状態で保たれておらず
極端な方向へ傾きすぎると
心も体もあるべきレベルを超えて
精神も体調も崩すのかも知れない

健康な心と体の時にはきっと
真っ直ぐ保つ事が出来ている自分の軸も
極端に一定の方向へ傾くと
下手をすると倒れてしまうかも知れない

頑なに何かに執着したり
「意志の強さ」という仮面を被って
実際には
あまりにこだわりが強かった
ただ意固地になっていただけだった
なんて事もあるし

自身の正義を絶対的に正しいと信じて
他者の思いや立場を否定したり批判する事なども
自分軸を強い力で押さえつけ
がんじがらめに縛って
ガチガチに凍結させているかの如く
それは結局自分自身を
一番苦しめているのかも知れない

軸には
強いけれどしなやかさが必要なのかもで
でも根本は根付いていないと倒れてしまうから
そこはしっかり保ちたいけれど
その上にのる一本の軸は
柳の枝ようにしなやかに
欲を言えば少し優雅に
余裕があると良いのかも知れない

雨風に晒されても
強い突風に翻弄されても
根本が正しい位置にしっかり根付いていれば
また真っ直ぐに戻れるような
しなやかさと
優雅さ
そこに少し「粋」のようなスパイスも振り
不器用でも良いから
少し可愛らしく
愛すべきキャラクターにでもなれたなら
なんだか少し
愛しい人でいられそう
そんな気もしないでもないというか

何かや誰かに夢中になるのは
とても素敵な事なのに
度を超えた想いが
余りの熱量と重さを持ってしまった時に
その軸のバランスは大きく傾き
果ては誰かの言動や
自分が狂おしいほどに求めて欲したものを
手に入れられなかったものを
手にする事が出来た人に
激しく嫉妬したり恨みの感情を抱いたり
なぜあんな人が
なぜあの人なんかよりも
もっと自分の方が想いが深くふさわしいのに
手に入らないのか
自分が何故こんな不運でなければならないのか
とか
酷く激しい憎悪に変わることさえある

非常に身勝手な
一方的な理屈で
普段は少しでも良い人になりたい、とか
努力しているようでも
熱望しているものが手に入らない事への
心の持ち方
その処理が上手く行かないと
どす黒い感情で自身が自身を支配してしまう

無意識の潜在意識がそんなふうな人ほど
抜け出せない
益々深みにはまる

なぜなら
全てを「自分軸」でしか
相手や周りを捉えて生きていないから

相手に「してもらう」事に重きがあって
してもらえないのが許せないのかも
自分に責任があると思えていないから
起こる事柄の責任は全て
周りに課しているから
思い通りに行かないから、と
いつまでも同じ所から抜け出せない

本当は大切なものや人が
自分の周りにたくさんあるし 
居てくれるのに
感謝する事が出来ないから
足りないものばかり数えて
持っている良いものを数える事が出来ないから

それが仕事だとか
目標や夢とかに置き換えても
同じ事なのかもと思う
「自分軸」だからコントロールしているように思っていても
身勝手な傾きで
いつの間にか
他者をその軸の中心にしているから
躓くんだろう
上手く行かないと次々と悪いマインドを引き出し
負のスパイラルに嵌り
自力では抜けられなくなる

だから例えばあの壮絶な日本でのソロコンサートのチケット抽選に自分が当たらなかった事も
ただその時に運が無かった
それだけだ
それだけなんだろう きっと

でも当たったのが普段は楽しく一緒に和気あいあいと話している相手だったりしたら逆に
なぜ自分じゃないんだろうと
ものすごく悔しかったり

ましてや見ず知らずの「たまたま」当たった人の投稿なんか見てしまったならば尚更

例え仲良しの人が当たって
それでもこちらに気遣いを見せてくれたとしても
それだけでも
悔しかったとしても
自分を思い遣ってくれるのは
普段の良い関係がそうさせてくれているから
でもそれさえも
良い事の一つに数えられなくなり
相手へ妬みや嫉みの矛先が向く

とにかくきっともう全てが許せないんだろうな

そして彼があのコンテンツで女性のゲストと話す
いつもと違う(気がする)空気感にさえ
拒否反応を起こす
少し冷静に考えられたなら
彼が
自分のファンが
自分の不在時に少しでも寂しくないようにと
ツアー後の疲れもゆっくり癒せたか否かの
時間のない中だとしても
一生懸命撮影し残してくれたはずのものに
本当に個人的な関係の人なんて
出演依頼するとは考えにくく
仕事としてのものだろうし
私達の知る限りの彼といえば
人見知りで感情を見せないというのは
イメージも手伝って
そんな形容詞がつくようでいて
その実は
態度や目線の動きや言動に
その想いや愛情
相手への尊重や思いやりが
口数は少なくても
誰よりもその姿が雄弁に語る人なのは
彼を愛してやまない私達こそが
誰より良く知っているはずだ

万が一にもそんな彼の特別なひとが
あのコンテンツに出たとして
彼はきっと
目は泳ぐし合わせないし
かと思えばきっとソワソワと
落ち着かないのではないか
そんな気がする

とにかく彼は
ファンを悲しませるような
そんな残酷な事を
平然とやってのけるような人ではないはずで
そしてそこまで器用に
感情を隠し切れるとは思えなくて
言葉数が少ない分余計に
目が
態度が
仕草が
その心を語る姿を見てきているから
逆にすごく信頼感があるんだ
それもなんだか
絶対的な信頼感が

その誠実さを信じて
安心して見ていられるんだ 
私自身はそうだ

でも嫉妬という感情は厄介で
その激しさに軸を乱されたまま
支配されてしまったなら
とにかく全部がしんどくて
妬ましくて 恨めしくて
自分だけがこの世の不幸を全て背負って
地の底にいるみたいになってしまって

それを自らの努力で快方へ向かうようにしたり
なんとか克服しようと試みたり
そういう発想になれないのだろうな
その位心を自ら傷め
がんじがらめにしてしまうのだろうな

私もまたツアーのあの時期は
自分の軸が酷く振り切り
感情は乱れ
その矛先は終いには自分自身に向かい
本当にグラグラだった
足元さえも

日本でのチケットは惨敗で
でもどうしても
音楽と共に彼の発する熱を
魂込めた想いを
その声を
歌を
どうしても
どうしても
その場にいて共にし
耳で聴きたくて
この目に焼き付けたくて
行かなければ一生後悔すると
先に進めないと
そう思った
それは確信に近くて

だからリセールチケットをどうにか得て
シンガポールへ飛んだけど
一緒に行った人は
それまでのやり取りの中でも
与える事より
もらう事が彼女のベースにあって
彼は自分を幸せにするためにいるんだよね、と
そんな発想だった

ある意味
アーティストはファンへ
夢を与え見せてくれるとも言えるから
間違いではないのかもだけど
彼女の持つ発想とポリシーの根本が
自分に起こる事の悪い事は
周りのせいにして
自分には非がないというものだった
言葉では自分を卑下しながらも
本質では他者を責める
いつも起こる不運な事も
誰かのせいで

最も悲しかったのは
自分が当たらなかった偶然の運の悪さを
彼が当たらせてくれなかった
だから彼を恨んでいる
それはきっと一生忘れない、と
彼が「来るな」と言っている、と

あんなにも彼が
限界値を超えて入院するほど
まさに命懸けなほど
心血を注ぎ絞り出した
心の叫びや悲しみ
それを克服する姿全てを見せてくれ
それが余す所なく表現された
彼のそれまでの生き様の結晶とも言える曲の数々と体調が相当悪い中でも
決して一日も欠けさせることなく
完遂し切ったライブツアーを
確かに彼はプロだから
やり切るだろうけれど
だからといってそれは当然なわけではない

彼の情熱と頑張りと 
きっと
何としてもやり遂げると
思っていたはずだから
その強い不動の意志と
とにかくその全てを
踏みにじられたようで
あまりに悔しくて
悲しくて

観せたいに決まってる
聴かせたいに決まってる
どれほど彼が
自分とその音楽を愛してくれるファンを
喜ばせたいか
一人でも多くの人に
自分を好きでいてくれる人
一人残らずに

普段の彼の言葉や行動の
何を見て聴いている?と

私だって苦しくて
本当に病んでいた
横浜の会場のあの方向の景色が
恨めしくて
歪んでさえ見える気がして
おかしなエフェクトがかかったみたいだった

必死に彼に会いに行って 
会場のボルテージが最高潮の中
あまりに焦がれた彼本人が
ステージに現れたのを見ても
そこに居るのに非現実的で
なんだかやっぱり夢の続きみたいだったけれど
私にとってもまた
夢を叶えた瞬間だったんだ
それはあまりに至福で
恍惚とした

それなのに
帰国の途につきながら聞いた彼女のその言葉は
頭から冷水を浴びせられたというより
いきなり氷河の海に突き落とされたような
そして暗くて冷たい海底に落ちていくような
大きな衝撃だった
私の叶えたものだけでなく
彼女も一緒に叶えたはずの
夢は
彼女にはそれほどのものではなかったのか

準備は大変で
沢山のエネルギーを要したけど
初めて海外に出る彼女の一歩目が
最愛の彼に会うためであり
それは何としても成功させて
心に残る忘れられない
大きな夢を叶えられた
素敵な思い出になって欲しくて
それを実現できる時に
私が立ち合える喜びも
大きなモチベーションとなって
とにかく一生懸命準備した
前日は緊張して
二時間も眠れなかった

でも嬉しくて堪らなかった

大袈裟だと思われるだろうけど
その位私は
彼女と共に
自分の夢を叶えに行こうと

余りに会いたくて焦がれた
最愛の彼に
彼のその時の全てに
自分の全てをかけていたのかも知れない
あの時を共に行き
生きていたから
その位には私もまた
心も命も燃やして
全力で
彼が夢を叶える瞬間を
その軌跡を
見ていたかったから

何も
自分の方が彼の事をわかっているとか
愛が重いだとか
そんな事は全く思わない

でもショックだったんだ
とにかく
ものすごく悔しかったんだ

彼の情熱が
ただ音楽が好きなんだ、という彼の
真っさらな純粋な
光に包まれ
祝福された
その想いが
報われない気がして
身勝手な想いの土足で
踏みつけられた気がして

どう推すかなんて自由
どう捉えるかも
どんなタイミングで何を観るのも聴くのも
確かに自由だ

それは正しい
どの人のどんな想いも自由だから

でも自由という名の元に
叶わない想いへの憤りに身を投じ
誰かや何かに怒りという銃口を向けるのは
それは結局
自分自身にも向けているんじゃないだろうか

私自身は
彼を通して自分を見ている
彼を好きな自分がどうあるのか
いつも

自分を通して彼を見るのではなく
彼がどうしたら嬉しいのか
彼はどうされたら悲しいのか
それが一番大事で

好きなのは自分の方なのに
彼がどう思い生きているのか 
どう喜ばせようか
それがいつも軸になっている

だって
これだけの愛しい日々を送れるほどの
あまりに眩しく
愛しい
音と言葉と
何よりその存在に
出遭わせてもらえたから

どんな事も
どんな時も
荒波や嵐の中を行く事がある時が
あったとしても
大きな高い壁に立ち塞がれて
絶望しそうになったとしても
しっかり目を逸らさず見届ける
きっと彼は
その困難を
必ず超えて行けると
信じているから
これからも
信じて行くから

多分あのソロ活動の全てを共にしながら
そう覚悟を
腹を決めたんだと思う

だからどんな事も自分の責任で
彼のせいにはしたくないんだ

出遭うタイミングも
直接会えたかとか
その場に行けたかとか
行けなくてオンラインでしか見れなかったとか
そんな事は関係なく

あの時の彼と
その成し遂げた偉業を
ちゃんと見届けた
私も
皆も 
その証人だから
胸を張ってそう言えるから

彼という人に
この人生で遭わせてもらえた事
それだけで
心の底から感謝してる 
いつも嬉しさで
どこか心の奥底がずっと震えているみたいに
琴線という弦があるならば
それをいつも弾き
澄んだ音を奏でてくれているかのように
愛するという事が
こんなにも心を暖かく
優しく
柔らかな
豊かなものにしてくれる事が
嬉しくて
自分の心もまた愛しくて

彼にまず深く感謝する
そこに存在してくれて
もっと言うならば
彼という存在を構成する
元素や原素
細胞のひとつひとつ
見えている姿だけに留まらず
その存在を幾重にも包む
彼のオーラに

そしてその彼を生かす
万物に
その万物を抱く
宇宙に
彼を生かしてくれて
彼を愛する私を生かしてくれて
心の底から
魂の奥底から
感謝している

この人をちゃんと見つける事ができた
自分を本当に誇りに思うんだよ

今まで自信もなく
孤独で
でもそれも
自分勝手だった
本当は周りの人に愛されていた事
自分からもまた愛せば良いのだという事
知る事ができた
それは
彼を愛してから

君の言葉とその音楽には
愛する力
愛の与え方
与えられ方
全てを救い
存在を生かす力があるんだ

だから君が
音楽で私や皆に生きる力をくれるなら
私はこの想いで
愛を奏で
君に生きる力をあげたい

他には何もいらないや

ありがとう
最愛の
ユンギさん

愛してるよ

2024.2.8


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