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恋愛|砂糖でまぶしてあげる

葡萄の季節になりましたね。

先日、シャインマスカットを食べました。透明感のある翡翠色の葡萄です。山梨県産でした。食べたことがないわけではないけれど、頻繁に食べる種類の葡萄ではありません。とにかく購入したことがありませんでした。

ある日、たまたまネット通販で見ていたら、一房の価格に瞬きを忘れ、これは手ごわい。近寄ってはいけない。と、警戒していたところ、近所のスーパーで見つけてしまいました。

一角に、立派な、はち切れそうな大きな一房が鎮座。知っている値段の半値で販売していました。大きな巨峰一房価格あたりまで下りてきている感じです。いろいろあった今年の値段なのでしょうか。そこそこ物色され、買われて行った形跡もあり、空きスペースが目立っていました。よく考えずに、食べるチャンスだな!と即断し購入。

写真はありません。
種なしで皮ごと食べられるものなので、よく洗って水につけましたが、「味見に」と一粒口に入れたところで、もっていかれたからです。最初のプツンとした歯ごたえと、灰汁のない爽やかさがイケメン級でした。洗うだけで120%の満足を叩き出す、素のイケメン。気づいたら大きな一房の三分の一食べてしまっていました。その後も、気付けば口に入れていて、あっという間に目の前から姿を消し胃袋へ。

ヘッダー画像は巨峰です。
琺瑯鍋で砂糖をまぶされている状態。これからジャムになるところです。なぜか。シャインマスカットと無関係ではありません。

シャインマスカットのイケメンぶりにやられてしまった私は、そこから口が葡萄祭りになってしまいました。スターが舞台のそでに消えてしまうように、あっという間に緞帳が下りてしまった。そのおかげで、葡萄ロス、いえ、シャインマスカットロス状態になりました。だからといって、次の一房を買いに行くほど浪費家ではないため、それなりに我慢しました。

ところが。
たまたま通りかかった激安で有名な八百屋の軒先に、ワンコインで買える巨峰が売られていたのです。誘われました。一度は通り過ぎたけれど、やっぱり戻って買って帰りました。もう想像はつくと思いますが、一粒食べるときの期待感は無意識にシャインマスカット様。なのだから、激安の巨峰にしてみれば最悪の状況です。

ぷるんと口に一粒。

うっ

その感想とともに、ジャム決定。
絶対に捨てないけれど、ジャム決定。
国産だったけれど添加物が使用されている味かもしれないと、一晩水につけました。そして、いま塩レモンと一緒に琺瑯鍋で砂糖まみれになって煮詰まっているところです。「煮ても焼いても食えない」というわけではないと信じています。


さて、たとえば恋愛でこれをやってはいけない。されるのもイヤ。それだけ書き添えておきたいと思います。そろそろ瓶詰めの時間です。

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生巨峰のジャムも、贅沢な一品です。


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