ステーキ焼けますか?
いわゆる肉食系ではないはず。なのですが、「お肉」を無性に食べたくなるときがあります。食べたい肉ベスト3をあげろと言われれば、今なら、
1位 和牛(ランプステーキ)
2位 焼き鳥(塩レバー)
3位 豚バラ(お好み焼き)
ここにお酒を合わせていました。
1位 和牛(ランプステーキ)←赤ワイン
2位 焼き鳥(塩レバー)←日本酒
3位 豚バラ(お好み焼き)←ビール
しかし、現在酒類は、自家製のものを少量薄める程度でしか身体が受け付けなくなっています。そして、無性に食べたくなる「お肉」も、外食をしなくなって家で焼くかテイクアウトかになっています。
「家で焼く」と気軽にいいますが、焼けるものと焼けないものがあります。
あげたなかで「焼き鳥」を上手に焼くのは難しいですね。炭火があっても難しい。だからテイクアウトでいい、というか、テイクアウトしやすいです。近場で美味しい串の店をみつけて、もうそれでイイと思っています。問題は「和牛」の方です。食べる機会が激減しただけでなく、テイクアウトしにくく、上手にも焼けないものの代表です。
もともと、これまでは和牛の塊を食べにいく友人がいました。誘われると喜んで出かけていました。彼女の肉食ペースは知らない(聞かない)けれど、私とは月に一度、行くか行かないかでした。それでも「そろそろ美味しい和牛の塊が食べたいわねぇ」のタイミングが絶妙に合う、そういう方でした。
多くは「お任せするわ」というのがマダムですが、飲食の裏事情に詳しい彼女はお店を指定し、そこでのベストな一皿も予め知っている人でした。たとえば「俺の~」とか「いきなり~」系のお店にも連れていかれましたが、店舗とそこの一皿は決まっていたし、しばらくして納得がいかなくなると、もうそこへは行かないといった判断が機敏な方でした。
私はセッティングが必要であればお任せされてもいい。し、「ここではコレね」と言われれば、敢えて別のものを選ぶ必要を感じません。お互いにとってよければ、それがイイと思うのです。よければって何がイイのか? それはもう、美味しいお肉を食べたいだけですから。舌先が合意している人とは阿吽になっていくわけです。
ところが、いろいろと環境が変わってしまい、今は誘いあうこともなくなりました。それで自宅で自分で買って、和牛の塊を焼くようになったのです! ステーキを!
ちょっと良いお肉を手に入れても、上手に焼くのは難しいと感じる人は多いのではないでしょうか? いつだったかボクシングのチャンピオンが記念に贈られた上等なお肉を「家の嫁は…」と嘆いていました。上等であればあるほど焼いただけで美味しい。けれど、「焼いただけ」というは易しで益々簡単ではなくなるのですよ、きっと。
私にとって難しいポイントは、「焼く」以外にいくつもありました。
① どこで買うか(スーパーでいいのか?)
② どんな種類を買うか(部位はどこが好き?)
③ いくらで買うか(グラム単価の相場は?)
④ どうやったら美味しく焼けるのか
⑤ 味付けは?(塩?ワサビ?ニンニク醤油?ソース?)
料理初心者ですから、やはり最初は簡単に考えていました。
「食べたいものを買ってきて、焼けばいいんでしょ?」
と。
ところが、そうは思ったものの、どこでどれを買えば、あの美味しさを味わえるか。あっちこっちで買っては何度か失敗。いいお肉かどうかパック越しに見ただけではわからない。し、何とか手に入れた良いお肉らしきものも、家のフライパンの上まできてポテンシャル的に息絶えたり。もう、お肉のチョイスが失敗なのか、焼きが失敗なのかわからない! たとえ美味しく食べられても、どこで買ったっけ?どの部位だったかな?全然覚えてなかったりで再現不可能。美味しかったらパックのラベルを剥がしキッチンの壁にペタッと「黒毛和牛 宮崎県産 734円/100g」今も貼ってあります、忘れないように。
そんな 多くの犠牲肉が累々と重なったうえに、なんとかヘッダー画像のステーキの焼きまでたどり着きました。肉汁もムダに出ず、今までで一番うまく焼けました。パサパサじゃなーい。嬉しい!おいしい!
美味しい肉の塊を「ときどき食べたい!」という純粋な食い気がなければ、途中で挫折していたことでしょう。
さて、難しいポイント①~⑤のうち④以外は、好みや条件で別れるところ。
そこで④の焼き方についてだけ書き加えておきます。
私が焼きやすかったのは、TV番組で肉の専門店の焼きのプロの方が紹介していた方法です。うろ覚えで試している段階なので、正確ではないと思いますが、こんな感じ。
1.冷蔵していたお肉200g一切れを常温で30分ねかす
2.フライパンを予め強火で温める
3.フライパンに牛脂又はサラダ油をひく
4.肉の両面と4サイドを各1~2分立てながら強火で焼く
(表面だけカリっとさせるまで焼き肉汁が出ないようにする)
5.焼けたら、熱いうちにすぐアルミホイルで包みこむ
6.アルミホイルに包んだ肉をスキレットに移す
7.スキレットをグリルに入れて5分前後焼く
8.火を消し、そのまま5分くらいグリルの中でねかす
7と8のところが難しくて、焼き上がりが決まるポイントでした。7の「5分前後」とか、8の「5分くらい」とか、曖昧なのは、最初のフライパンの焼き具合と肉の質で変わるだろうから明言できないのです。
要は、アルミホイルで包んだり熱いグリルに放置して肉を手動で低温調理しているわけです。キレイなピンク色の焼け具合は、この間にできます。フライパンの焼きとグリルの焼き、2段階の兼ね合いで決まります。
慣れると、つついた肉の弾力で焼き時間が読めるようになるかもしれないですが、塩梅が分からず最初は難しいところでした。
焼く前に塩をふってもいいですが、私はそのままで、自家製ニンニク醤油でいただきました。焼き立てをすぐ食べるのが一番いい!
写真を撮っている場合じゃないのです。
追記:2020/09/20
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