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【2023年ダイヤ改正関連】JR103系の歴史(和田岬線)

⑴ JR和田岬線の概要

和田岬線103系 兵庫にて


和田岬線は、JR神戸線の兵庫駅から分岐して和田岬駅までを結ぶ全長2.7Kmの路線です。神戸の湾岸部の工場への通勤客の輸送、和田岬線に隣接する川崎重工(現:川崎車輛)で製造された電車の輸送経路としての役目もあります。工場への通勤客輸送に重きを置いている路線なので、朝と夜だけの運転となっています。開業当初は、客車列車での輸送でした。しかし、通勤需要の兼ね合いから1990年からは気動車(ディーゼルカー)で運転、2001年からは電化されて電車による運行が開始しました。この際、森ノ宮電車区(吹田総合車両所森ノ宮支所)で活躍していた103系8両を6両に短縮した上で転用しました。

⑵ JR和田岬線103系の活躍

https://ameblo.jp/numaevo/entry-12350742800.htmlより引用


2001年7月の和田岬線の電化に際し、導入された103系。編成番号は、R1編成と名乗ることになりました。そして、所属する車両基地も大阪環状線時代の森ノ宮電車区から網干総合車両所明石支所になりました。車体の塗装も、オレンジ色から青色に変わりました。前述した通り、和田岬線は朝と夜だけ運用されるので日中は、兵庫駅で過ごすか、JR神戸線の大久保駅で折り返し西明石駅に隣接する明石支所に入庫して、夜の運用に備えていました。特に兵庫駅にいるときは、日中の電車が走らない時間を生かして乗務員の訓練を行われていました。
和田岬線の103系は1編成しかいない為、検査入場した際には207系3両編成を2本連結した6両編成で運行します。

⑶ 和田岬線103系の引退

https://ameblo.jp/yasoo-train/entry-12792849403.htmlより引用


2023年の初頭、JR西日本からの同年3月に行われるダイヤ改正において、和田岬線の103系の運用を3月18日で終えると言及しました。置き換え車両は、207系6両編成のX1編成となる見込みです。

⑷ 和田岬線に導入される207系について

https://twitter.com/kuha105_daisuki/status/1025354709907922944より引用


2010年のダイヤ改正の学研都市線の4+3両編成の分割併合が廃止になりました。元々、4+3編成は5編成、4両編成は1本在籍していました。しかし、この改正で分割併合の廃止と同時に、3両編成の運用を増やすことになりました。その為、207系4+3両編成1本の組成を解くことになりました。これにより、207系の予備車は4両編成2本となりました。しかし、学研都市線は分割併合しないので4両編成2本残しても意味ないです。従って、予備車の4両編成2本(Z19編成とT18編成)のうち、T18編成のモハ車(電動車)を1両脱車して4+3両の7両編成を組みました。
2022年12月、明石支所で207系T3編成とT18編成、T18編成から脱車したモハ車を組み替えて、6両編成と2両編成を組成しました。前者はX1編成、後者はY1編成と名乗りました。今回の3月のダイヤ改正以降は、X1編成は和田岬線で運行される様になると思われます。実際に、和田岬線でも試運転も行っています。Y1編成に関しては、2両編成ということから播但線or加古川線に転用すると思われます。

⑸ JR西日本の国鉄車両の今後


今回の和田岬線103系の置き換えにより、JR西日本で国鉄車両を用いた乗務員訓練が出来る車両が無くなります。同時期に、岡山支社では227系500番台を導入して国鉄車両を置き換えることを鑑みると、京阪神地区で活躍する国鉄車両に関しても置き換えの流れがきてもおかしくないですね。特に、117系に関しては2022年のダイヤ改正で運用を大幅に削減しており今後は心配ですね。JR西日本管内の国鉄車両の撮影や乗車は、今のうちに行った方が良いですね。


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