見出し画像

会話を豊かな楽しいものにする:倍返し理論(2)

会話が樂しくなり、盛り上がり、たくさんの興味深い情報が得られ、相手は自分に好意を持ち、自分と話したことを喜んで別れる。いつでも、誰が相手でも、そうできたら素晴らしいではありませんか!

相手の言った事を否定せず、一旦受け入れて、それに情報を追加するのが会話を弾ませるコツです。

「暑いですね」
「そんなことありませんよ。気温は20度もないんですから」
と言いたいところでも、これは、例えば、
「いや~、アッツイですねえ~」などと先ず感情面で倍返しして、
「でも気温は20度もないんですねえ、驚きましたねえ」などと情報を付加して返すと、同じ情報のやりとりでも、相手は断然氣分がよくなり、こちらにも好感を持つようになります。

これは、テレビのコメンテーターがほぼ全員取り入れている基本の技のようです。特にスポーツ解説では、アナウンサーがシンプルに問いかけ、それに対して倍の情報を返す、というやりとりが続きます。これはそのように訓練されているように思われます。

問いかけに対して、相手がそれに何らかの情報を付け加えて反応してくれると、次の言葉がスムーズに出てくるようになります。それが重なると、会話がとても心地よいものになります。

いつもいつも、有用な情報を付加して答えるというのは難しいでしょう。そういう場合は、相手の言った言葉を連呼するだけでも効果があります。

例えば、
「暑いですねえ」
「いやあ暑い! アッツーイですねえ」とキーワードの「暑い」を連呼してオーバーに言うだけでも先ずはOKです。

「嬉しかったですか?」
「嬉しかったです。‥‥本当に、嬉しかったです」

「元氣?」
「元氣、元氣、元氣はつらつ~!」
これだけでも、次の話にスムーズに移れるようになりますね。

実に簡単な技です。しかし、これも相手の話をちゃんと聴いていればこそです。野球でピッチャーが投げるのを待っているバッターのように、相手の話をよく聴いてタイミングよくはじき返そうとしていれば、コミュニケーションをよくする技は次々と出て来ます。(極意塾投稿No.052)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?