歩行時の転倒を予防する極意:手すり理論
三支点理論と共通することですが、階段を上り下りする時、手すりにつかまれば転倒を防げますよ、という話です。
それが極意というほどのものか!?と叱られそうですが、どうしてどうして、過日私はこの習慣で一命を取り止めました!
数年前のある雨の日、いわき市平の松ヶ岡公園に行き、そこから帰るときのことでした。
石の階段を下っていた時、おりからの雨で滑りやすくなっていたようで、右足がツルッと滑ってしまいました。
ツルツルだったので、防ぎようがありませんでした。
もし手すりにつかまっていなかったら、後頭部を硬い石にしたたかに打ちつけ、そのまま氣を失ったかも知れません。
周りには誰も人がおらず、雨のため訪れる人もなく、翌朝ジョギングに来た人が、頭から血を流して倒れている私を発見……頭蓋骨が陥没し、脳内出血もあり、……となっていてもおかしくない状況でした!
石が、倒れたら後頭部がまともに激突する場所にあったのでした!
事実は、手すりにつかまりながら歩いていたので、右足がツルッと滑った瞬間、オッとビックリしただけでした(笑)。
ただ、もし手すりにつかまっていなかったらどうなっていた! 重傷ないしは死亡もあり得ました!
階段を上り下りする時は手すりにつかまる。‥‥この習慣は、もう何年も続けてます。
ほとんどの場合、別に手すりにつかまっていなくてもまったく問題なかったのですが、それでも3年間で、手すりがなかったらひょっとしたら足をくじいたかも知れないことが3度ありました。
そして今回は、死亡事故もあり得た状況で、転倒事故を未然に防止出来ました。
手すりを使うという、およそ誰でも、すぐに簡単にでき、絶大な効果のある技で、一命を取りとめた!
少し大袈裟ですが、高齢者の転倒事故はよく聞きますし、骨折でもするとその後の生活がガラッと変わってしまいます。
ゆるがせに出来ないことです。
転ばぬ先の杖ならぬ、転ばぬ先の手すり、ですね。(極意塾投稿No.088)