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ドンッと先ず結論を言う! ~落合博満氏のトーク術は秀逸~(4)

いつも楽しく中身の濃い会話を楽しめたら素晴らしいではありませんか!

極意というところからは少し離れますが、落合博満氏のことで別れられない話があります。
それは元日ハムの広瀬哲朗氏から直接聴いた話です。

オールスターゲームに出場した広瀬さんが、いつものパフォーマンスで一塁ベースにヘッドスライディングをしたところ、一塁を守っていた落合氏に、「馬鹿か、お前は。そんなことしてケガでもしたら元も子もないだろう!」と言われたそうです(笑)。
長嶋茂雄氏からはベンチに帰るとき、「ナイスファィトォ!」と声をかけられたそうですが(笑)。

「馬鹿か、お前は。そんなことしてケガでもしたら元も子もないだろう!」
ドンッと先ず結論を言い、すぐその理由を語る……こんな短いところにも「結論⇒理由」の順序が有ります(笑)。

広瀬氏は落合氏に氣に入られ、よく語り合う仲だそうですか、落合氏は野球の話ばかり延々とするのだそうです。
「お前のように野球を知っているヤツはあんまりいないからな」とか、だそうで。
そのように落合氏に見込まれている広瀬氏も流石ですね。

落合氏は寡黙なようなイメージがマスコミ上にはあるようですが、実際はとても話し好きな人で、座談の名手のようにわたくしには思われます。
インタビューなどの動画を観ていると、状況によって、自分を「俺」と言ったり、「私」と言ったり、「わたくし」と言ったり、自在に使い分けていますね。

状況判断がしっかりしていて、美事です!
ここは裏話をして楽しもうという趣旨の番組だというとき、落合氏のトーク術は最高潮に達しますね(笑)。
「俺、お前」と、くだけた調子で終始笑顔で、難しい言葉は全然無いのに中身は深い! 
わたくしは、落合博満氏のトークに座談の極意を見る氣がしています。(極意塾投稿No.333)

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