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実行可能性を8割に見積もる(1)

いつも何をするにも最高の氣分で最高の動き方で最高の結果を出せたら素晴らしいではありませんか!

こういう話を認知行動療法の権威者から聞きました。(20年以上前のことですが……笑)
「不登校高校生が地下鉄駅まで行くという課題に挑んだ。明日できる気持ちはどのぐらいかと聞いて「7以下」を言うときは翌日行っていない。「8以上」なら何ら働きかけなくても自分で行っている、という結果が出た。データをとったらそういうことがはっきりしてきた。」

8割以上の確率で「私はできる」と予想する事は、現実にもだいたいできるとしたものだ、ということですね。
言われてみれば、いろいろ思い当たる節がいっぱいあります。
ということは、8割以上の確率で「それなら出来ますよ!」と思えるところに、行動目標を定めれば、ほぼ必ず実行できる!、ということになりますね。

「明日、地下鉄駅までですか……ん~、2割か3割かな」
「そうか、2割か3割。でも、それは8時までの場合だよな。じゃあ12時までに駅に行くのだったらどうだ?」
「あ、それなら簡単ですよ。9割大丈夫です」
「そうか、なら10時までならどうだ?」
「う~ん、まあ8割ですかね」
「じゃあ9時までなら?」
「……5割か6割、ってとこかな」
「そうか。わかった。じゃあ明日は10時までには駅に行くのを目標にしようか。ちょっと頑張れば出来そうだな。どうだったか、報告は駅から電話で、ということにしよう」

こんな感じで、「自信が持てる」「なんとかやれそう」「大丈夫そう」と思える辺りに目標を設定すると、実現可能性は高くなり、ストレスの度合いは低くなる、というわけですね。

わたくしは、ついつい目標を高く設定して後々ひどい目に合うことが多いので(笑)、この技を思い出しては目標を設定し直すことが何度もありました(笑)。(極意塾投稿No.323)

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