安心できる関わりは、最強。
もう2年ぐらい、「安心できる関わり方」ってやつをずっと考えてきた。
だから、コンビニや美容室どこへ行っても誰と会っても、そんなことばっかり考えてしまうわたしの話。
年末に、電車で倒れて救急車で運ばれた。車内で助けてくれた人たち、救急隊員の方々はとても優しくて誰にも責められなかった。
だけど、電車を遅延させて救急車を出動させてしまったことに申し訳なくなって、東京で生きていく自信をなくした。誰にも責められてないけど、気づけば恐怖体験になっていて逃げるように地元へ帰ってきた。
まずは、社会への恐怖心を取り除くというところから始めた。倒れた状況がフラッシュバックして、バスに乗れるようになるまで1ヶ月かかった。家の玄関から見える徒歩20秒のコンビニに行くために、腹をくくって冷や汗かきながら行ったり。またたくさんの迷惑をかけるのではないかという不安で潰されそうだった。何をするにも、全部がリハビリ。
そして、3月末からは自動車学校に通い始めた。
今の私にとって社会と関われる数少ない場所のひとつ。だからこそ「ここで倒れてしまったらどうしよう」という不安の中で飛び込んだ新しい環境。
少しずつ気持ちが変わりはじめてきたのは、技能教習で指導してくれる指導員の方々とのやりとりから。
初対面で最初の挨拶をすると、
わたしの珍しい名字と中途半端な年齢を見て、必ず出身地とこれまでの経歴を聞いてくる。
高校生じゃないの?ってのもお決まりのやりとり(笑)
この最初の会話では、
これまでの学習支援という仕事について丁寧に聞いてくれた人がいたり、「これからのために免許頑張って取ろうな」って言ってくれて、会って5分でめちゃくちゃ励ましてくれた。
初対面で色々聞かれたり、踏み込まれることは嫌な人もいるかもしれないけど、とても自然なやりとりだった。
それは、土地柄と地元の教習所特有のアットホーム感の両方がそうさせたのだと思う。
でも、予定よりも少し延長しての仮免許になった。
延長はお金もかかるのでテンションは下がったけど、1度担当してくれた指導員が気にして声かけてくれたり、立ち話しながら励ましてくれて、また頑張ろうって気持ちをくれた。
ミスしても大丈夫大丈夫って言ってくれる教官、
少しでもうまくできたら大袈裟すぎるぐらいに褒めてくれる指導員、
的確にコツを教えてくれてじっと見守ってくれる指導員、
「一緒にがんばろうなー」って言ってくれる指導員、
こんな素敵すぎる指導員たちとの関わりの中でもらった安心感は、もう少し頑張ってみたいという力に変わっていった。
教習生とのこんなやりとりは特別なことではないのかもしれない。でも、人に迷惑をかけてしまうことに怯えていた私の中に毎日毎日安心感が積み重ねられていった。
自動車学校という場所で、こんなに勇気づけられるとは思わなかったぜほんと!
わたしは、今までずっとずっと”関わる人の力”を信じて、居場所や学習支援をしてきた。
一見、学習支援と自動車学校って全然違うように思うのだけど、「人に教えること」や「人と関わる」という点では似ているなーと思う。そして、指導員の姿勢や関わり方から得ることがたくさんある。
そして、わたしが子どもたちと関わる時に大事にしてきたことと、指導員の姿勢や関わり方が似ていることに気づいた。
「時間をかけて信頼関係を築くこと」 「勉強時間以外の楽しくおしゃべりする時間を大切にすること」 「安心できるような場所をつくること」「どんな生き方も否定しない」
このことを大事にして関わると心のエネルギーになって、安心して生きることや諦めないことに繋がっていくのではないのかと思っている。
技能教習を担当する人は、毎回初対面がほとんどだった。1コマ50分という限られた時間の中で、最初の会話で話を聞きながら、雰囲気を和ませるような笑い話。その時間をしっかり取った後に、ガッツリ教習。
どんな教育受けたらこんな風になれるの??ってぐらいに、すげー!!
その凄さは校内でも。すれ違う時に交わされる会話は指導員も教習生もいつも笑顔。2段階の学科では、だいたいの生徒を知っていて、雰囲気つくるのもうまい!!口数少ない人に対しても、関わり方と話し方うまい!!
教員になりたいと思っている私からしたら、こんな先生になりたいなという夢まで膨らんでいくわけです。
居心地のよさとは人それぞれだから、全員がどう思っているかは分からないけれど、私から見て楽しそうな人が多いように思う。
そして、私にとってはとても相性のいい自動車学校だっただけかもしれない。それでも、ラッキーだったという一言では言い切れないものがある。
わたしが単純すぎる、と言われればそれまでだけど(笑)
私の原点は、学校に行けなくなった高校2年生。
学校ってさ、しんどくなって行けない時期があってもいいなと思ってる。そんな時でも行けるような学校以外の居場所をつくってきたし、これからもつくりたいと思っている。その中で学校に対して、無意識に対抗心というものを勝手に持つようになっていたみたい。
だけど、私はいつも安心と勇気をくれる先生たちに出会ってきた。どんな状況でも大丈夫大丈夫っていってくれる先生たちと。だからさ、そんな人たちと出会える学校も悪くはないなと思ったりしたわたしの話。
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