よんのばいすう8-28 2021.8.28
月の女神は星となり
別にダイアナ妃のファンというわけではありませんが、8月28日に何があったか調べていたら、また出てまいりました。1996年8月28日は、ダイアナ妃とチャールズ皇太子の離婚の判決が下され、正式に離婚が成立した日なんだそうです。その半年前にはお二人の離婚が合意していたようですし、その前からすでに結婚生活は破綻していたので、この日にどんな意味があるのかはわかりませんが、プリンセスとしての在位はこの日で終わっているので、やはり王室から離脱したという意味では歴史的にも記念すべき日なのでしょう。
さみしい少女時代を経て一躍未来のイギリス王妃という神輿に載せられ、世界的な人気を博し二人の王子をもうけるものの、夫には愛されず、離婚後はその人気をある種利用するように慈善活動に打ち込み、それゆえどこに行ってもパパラッチの眼にさらされたダイアナ元妃。離婚し、晴れて自由の身となったのに、本当の自由を謳歌できた期間はあまりにも短かった。恋に逃げ、逃げ切れずにパリで恋人と事故死をしたのはわずか1年後の8月31日でした。イギリスの元妃がフランスで客死するというあまりにも悲しくドラマティックな最期でした。
生きていれば還暦の美魔女として今も輝かしい魅力を放っていらっしゃったでしょうか。その生涯が劇的であればあるほど、そして、美しい姿のまま人々の脳裏に焼き付いているからこそ、今もダイアナ伝説は燦然と輝いています。そらそうですよね、なんたってチャールズ皇太子はその後、ちゃっかり当時の愛人だったカミラさんと再婚してるんですものね。ぬぐい切れない罪を背負っても好きだったカミラさんが、これまたお世辞にも美人とは言えないのですから、世の中不条理です。そのせいかどうか、イギリス国民の人気はダイアナの影を持つウィリアム王子に全部持っていかれています。それもダイアナさんの怨念がなせる業か…('◇')ゞ
そんな中、つい先日、ダイアナさんの伝記映画の新作『SPENCER』のポスターが発表されました。何でも夫妻の離婚を決定的にしたある3日間のことを描いた作品なんだそうです。主演はダイアナにクリソツと衝撃的話題となっている女優、クリステン・スチュワート。発表されたポスターには「おとぎ話はすべて、いつか終わる」というコピーがついているんだとか。うわぁ、なんと残酷な言葉でしょう。下々の私たちにはただただ平凡な人生しか用意されていませんが、実はその方がずっと幸せなのかもしれませんね。
さて、パリには、エッフェル塔を臨むアルマ橋のたもとの小さな広場に「自由の炎」というモニュメントがあります。1989年にニューヨークの自由の女神の修復工事の返礼としてアメリカからフランスに寄贈されたものですが、この広場の真下のトンネルがダイアナさんが事故死した現場ということもあり、事故後はこのモニュメントがダイアナさんを悼む慰霊碑の役割を担ってしまったのだとか。しばらく献花が絶えなかったそうですが、今はそれもできません。てか、コロナ禍以来、どんな観光地にも海外からの旅行者はめっきり減っているでしょうけど。パリには何度も訪れている私ですが、実は、このモニュメントの存在は知りませんでした。ダイアナさんも私もover60の同世代。コロナの波が収まって、いつか海外旅行もできるようになったら、ぜひ訪れてみたい場所の一つになっております。
「月の女神」という意味のダイアナ。星となり炎となり、今も輝いていることだけは確かですね。