シェア
前野みづ
2021年8月28日 03:42
ブルーハーツのリンダリンダの歌詞に「写真には映らない美しさ」という一節がある。この美しさとはなにかというと、ドブネズミは外見こそ汚らしいが内面は美しい、つまりボロは着てても心の錦（歌詞を歌詞で説明するのもどうかと思うけど）ということなんだろう。それでこれを言うのは野暮だが、しかし内面が美しいかどうかなんて誰にも分からないのである。 こんな感じで、人はこういう見えない「余白」に幻想を見る節が
2021年8月28日 04:14
南口は古いタイル張りのトイレのよう。とにかく真っ白で味気ない。駅舎は2階建てでティッシュ箱のように左右に伸びている。見上げるほど大きいのに昼も夜も人はまばら。地上には小さな広場がポツンとあるが、夜中にヤンチャな青年がスケボーをやる以外に使われてるのを見たことがない。 南口にも大きなビルが道路を挟んで両側に2，3ほどある。そのビルもバブルの頃に建てたのか古めかしい薄茶色で、どこか寂しそうに佇
2021年8月28日 05:05
モノを見るときには一般に「主観」と「客観」と2種類の見方がある。どちらかというと私は客観的に見れることが大事と思って生きてきた。しかしここにきて、客観というものはそんなに大事じゃない気がしてきた。ふと「これどうなんだろう」「これいいのか」というときに客観に切り替えれるスイッチだけあればいいし、そこまで掘り下げることでもないような気がするのである。あんまり面白くないことに今更ながら気づいた。それに
