55.ステージ裏の優越感
ヒジュラ暦1440.8.22 (2019.4.27)
後期の授業期間が終わり、期末試験期間に入った。
私は試験監督だ。問題用紙を配り、不測の事態があれば対応するのが仕事だ。学生が前日までぎゅうぎゅうに詰めこんだ記憶の扉を全開放している傍を、2時間近く歩き回る。
試験中はもちろん、学生はしゃべることもできず、よそ見をすることも許されない。非常に自由を制限された時間と言える。
一方、私の方は教室を自由に歩き回り、学生の解答の様子を見たり、もう一人の試験監督の先生とひそひそ話