Sexy Zoneを愛するオタク、新たなセクシーを愛す。(前編)

総選挙がはじまった。AKBではない。アイドルマスターシンデレラガールズ(通称デレマス)の話である。
去年の今ごろ(※4月中旬)、私はデレマスの名前すら知らなかった。アイドルマスターというゲームの存在や、長年にわたって人気があるらしいことは知っていたけれど、なにせ二次元ではなく三次元、女の子ではなく男の子に夢中ないわゆるジャニオタであったので、某中居くんがCMに起用されていた気がする、以外の知識も興味もなかった。

しかし今、そんな二次元アイドルにも女の子にも無関心だった私が、全力で推している二次元女性アイドルがいる。

デレマス界のセクシー担当、セクシーを愛しセクシーに愛されたスーパーセクシーアイドル、松本沙理奈さんである。

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このnoteを読んで下さっている方で彼女を知らない方でも、ひょっとするとトレンドやらなんやらで  #セクシー異文化交流  や  #セクシーデリバリー松本  のタグをお見掛けしたことがあるかもしれない。
ちなみに私が彼女を知るきっかけになったのも、このタグがついたツイートがRTされてきたからだったりする。
そこから瞬く間に松本沙理奈さんという存在に魅了されたわけであるが、その経緯もふくめて、なぜ彼女を推すのか、その魅力と熱い思いの丈を、総選挙応援ダイレクトマーケティングとして自分なりに精一杯書き連ねていきたいと思う。


①出会い ~#セクシー異文化交流~

忘れもしない、2019年5月1日。SexyZoneを主としたジャニオタアカウントTLに、ひとつのRTが流れてきた。そこには  #セクシー異文化交流  という、セクラバ(SexyZoneファンのこと)が思わず目をとめてしまう気になるタグが添えられていた。実際「は? なんじゃこりゃw」と笑ってしまったし、RTしたフォロワーさんが、それについてなにやら嬉しそうだったのも好印象だった。当時はいろいろあって、寂しさがそこここで見られるTLだったから、ひときわ明るく見えたのかもしれない。

さっそくタグを押してみると、それはまさに異文化交流のさなかだった。
アイドルマスターシンデレラガールズという、女性アイドルゲームの中のとあるキャラクターと、私が推しに推している、SexyZoneの中島健人くん、二人になにやら共通したものを感じている、といった内容。私は「んなアホなw」とこれまた面白半分でそのキャラクターを見た。

そう、松本沙理奈さんである。

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正直、好みじゃないな、と思った。二次元なら黒髪のクール系美女か、ふわふわおっとり幼女に惹かれがちだし、三次元なら石原さとみさんが世界一かわいい党だ。
あらためて見ると、なるほどお色気系のお姉さんではある。セリフとしてセクシーとも言っている。でも、SexyZoneの「セクシー」ってそんな表面的なものではないのだ。これに関してはすこし話をさせてほしい。


これはセクラバあるあるだと思うが、SexyZoneに出会ってから、「セクシー」という言葉の重みがぐっと増すようになった。
SexyZoneの五人自身も、きっとそうだったと思う。はじめてグループ名を聞いたとき、「終わった」と思ったメンバーもいるほどで。外国ではそのまんま性感帯だったりするし、あからさまな下ネタ認定され、いじられ笑われることもしょっちゅうで、ぶっちゃけわたしもファンになるまではなんでこんなグループ名にしちゃったんだろう、と同情したぐらいだ。

けれどそれを逆に利用し、誇りうる最強の代名詞にした人がいる。「セクシーサンキュー(STY)」でおなじみ、最年長のケンティーこと中島健人くんである。
彼は「セクシー」という言葉を、使い古された俗なお色気用語ではなく、もっと深く、もっと幅広い、前向きなものへと進化させてくれた。
もちろんそこには笑いもあるし、ネタととらえられることもあるが、そこにはいつも明るい色がある。みんなを楽しませるパワーがある。彼自身を、そしてSexyZoneの名を、ポジティブに強く人の心に刻む力をもっている。
そしてそのための惜しみない努力をしている、という事実を、セクラバは知っているのである。

そんなわけで、「セクシー」というものに並々ならぬ思いを抱いていた私は、たかが(申し訳ないが当時の自分は偏見に満ちていた。これはまったくセクシーでないので反省している)ゲームのキャラクターとその程度で似たもの扱いされるのか、と少しばかり眉間に皺をよせていた。
それでもそこで見切りをつけず、タグを辿っていったのは、P(プロデューサー。アイマスのファンのこと)の方々の真摯な姿勢と、ファン同士の盛り上がりっぷりゆえであった。
中にはすでにゲームをはじめ、実際投票しているセクラバもいて、なんかいいなあ、なんて思いつつ、なんでそんな謎のつながりだけでそこまで出来るんだろう、と首をかしげもした。はじめのうちは。


②好奇心から興味へ ~Real Sexy!~

いろいろと眺めていたなかで、きっかけは大きく分けて三つあった。まず第一の衝撃は、彼ら、すなわちPたちの画像ツイートを見たとき訪れた。キャラクターの画像…ではない。映っているのは見覚えのあるCDやDVDの購入写真である。

なんと彼らは、SexyZoneのCDやDVDをガチで購入してくれていたのだ。

心のすみで「どうせこじつけてジャニオタに協力だけさせようって胆でしょ」という、やはりnotセクシーな汚れた考えをもっていた私は、それはもうびっくりした。

え、うそでしょ、マジで買っちゃうの? それ3000円するよ、え、昔のも最新のも買ってるの?なんで??

実に恥ずかしい話だが、私はこの手のお祭りのとき、『自分も買おうかな~』などとネット上で言うだけ言って行動にうつさないタイプのオタクだったので(なんのことはない、上述のどうせこじつけて云々は自分自身のことだった)、実際に買って、聴いて、しっかりと感想まで述べてくれるPたちに、感動で唖然としてしまったのだ。

むろん総選挙のためだけに買ってくれたわけではあるまいが、ここまで真摯に“交流”してくれるなら、セクラバとしても御礼のひとつもしたいところである。あるけれど、残念なことに当時はその術がなかった。私がガラケーの女だったからである。
ガラケーについてはサーティーワンのクーポンが使えなくなった以外なんの不便もなかったし、なにしろ軽くて充電が長持ちするので、ネット中毒ということもあり、重く充電がすぐなくなると噂のスマホに変える気など欠片もなかった。

しかし、ここで第二の衝撃を受ける。
まずはこの画像を見てほしい。

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めちゃくちゃセクシーな水着姿の松本沙理奈さん。ほんまビーチの女神やで…という話ではない。いや、それも少しはあるけども、注目すべきはこの水着に書かれた英字の意味である。

Love the life you live, Live the life you love.(自分の生きる人生を愛せ、自分が愛する人生を生きろ)

これは純然たる事実なのだが、私はこれを知ったとき「えっ、ケンティーやん……!!」と声に出して驚いてしまった。そして同時に、彼女への印象もがらっと変わった。
水着なのだ。ただセクシーにしたいなら、もっと布面積を少なくするとか、無地にしてスタイルを強調するとか、方法はいくらでもあるだろう。柄だってなにも英字である必要はまったくない。
それなのにあえて水着で、この文言を大きくこちらに伝わるようにチョイスしたのは、やはりそこに彼女自身の資質をあらわしたいからではないだろうか。いや、そうに違いない。だって彼女のことをより深く知れた今の自分には、その言葉がどれほど彼女にぴったりか、よくわかるから。
そんなオタク特有の深読みもあいまって、「セクラバとPとの交流」に重きをおいて見ていたはずが、次第に「松本沙理奈」というアイドル自身へと、興味の対象が変わっていったのである。

そうして勝手な先入観や偏見を捨てて見ていくと、彼女への好感度はどんどん上がっていった。これはPの方々の推し方がとても上手かったことや、某セクデリをはじめとする二次創作の魅力がおおいにある。
そして不思議なことに、好みじゃなかったはずの外見まで、かわいいな、けっこう好きかも、と思い始めたのである。

そんなとき目にした一枚のSR画像。

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は!!!!???? めっっっちゃくちゃかわいいな!!!!!????


これが第三の衝撃、びっくりするほどストライクだった。今見てもかわいすぎて「は!?」となる。なるだろ。だってかわいい。なんだこの表情、このポーズ、ピンクのネイル、口のかたち、そして自慢の胸。モカブラウン(3Dではミルクティーブラウン)の柔らかそうな髪、とにかくすべてがハートに刺さった。いやほんとめちゃくちゃかわいいな。天使か?

そんなこんなで私は一週間ほどのうちに、外見でも中身でも、松本沙理奈というアイドルに惹かれていったのである。

そうしてついに、2019年5月8日。某家電量販店にて、私は10年以上貫いてきたガラケー人生に終止符を打った。
すべてはアイドルマスターシンデレラガールズの総選挙で松本沙理奈さんに投票するためだ。

もう一度言おう、


松本沙理奈さんに投票する、それだけのために、スマホを買った。



(後編へつづく)


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