豚も木に登る事がある

初めましてとかこんにちはとかこんばんはとか、
挨拶って地味に難しいですね。
世界一律でヘベロッチョとかになれば良いと思います。

当文章、クエストノーツアドカレ2023さんの参加記事となります。
もう何を書いたらよいか分からない、主に人外PCを取り扱っている よなべ と申します。QNに来てやっと1年と少し経ちました。

これまでの制作物はパブリックボード「逢魔の盤上通り」、クエストボード「山間の村ジャバル」「海沿いの村ペスカ」など。
基本的に主人公気質のPCが絶望や無力感に打ちひしがれると喜びを感じます、希望にそっぽを向かれろ人類。

主体性のあんまりない、誰かと遊ぶだけで超happy、1人でも勝手に各所に出没してソロールたーのしー!!!になれるクラゲのような人間なのでこうした場所に出てくるだけで緊張です。
今回何故出てきたと言うと、こういう話が聞きたいと言われるとふわふわとそれらについて書こうかなと考えるチョロ人間だった為です。
浅ましき者なので褒められるの大好き。
なのでここから先はそれに準じよなべの好きなロール、それに伴う表現方法について、いつも何も考えてないけど言語化するとこうかな…?を書いてゆこうと思います。
そう、これはただの自分語り。指南とかでは全くありません。

普段からなんも考えてません。

よなべの好きなロールはちょっとめんどくさいロール。
自分の出身地はMMORPGであるFF14のRPコミュニティ、それ以前はPBC(プレイ・バイ・チャット。ここでは非商業の個人サイトのものを指します)と呼ばれる、チャットルームの文章のみの遣り取りで人と交流し、同じチャットにいるPL全員でその場の物語をリレー小説のように繋げていく場所でした。PL発言は急用が発生しようが唐突に腹痛に襲われようが禁止である事が多かったです。

QNのマップチップや駒のような視覚情報、BGMも無く、自分のPCがどこから・どんな仕草で・どういった様子で現れたかをまず文章で表さないとその場に居ても存在している事にはならなかったため、

「(馴染みの宿の扉を押し開けると、建付けが悪いのかその蝶番が酷く軋む。耳障りな音に思わず眉が寄っていくのを自覚しつつ、作った隙間に身を滑り込ませると自身を取り巻く冬の空気がふわりとした室内の暖気に取って代わった。ふ、と漏れる溜息。それから顔を上げ、いつものようにカウンター向こうでくるくると働く女主人へと声を掛ける)こんにちは。今日も寒いですね」

とか書きます。
某冒険者の宿(daikei master作)はたまに出入り口がめっちゃ軋むため。

簡潔な描写を好む方は(ガチャ、バタン)といった擬音表現のみで現れたりします。シンプル分かりやすくて良いです。
よなべの場合は音や空気辺りがどうなのかわちゃわちゃ書くとやっと気が済んでその場に現れる事ができます。内容的にただ宿の扉を開けて中に入ってアルマさんに声かけただけです。はい面倒。だがそれが良い。

これがQNだと、パブリックボードに入った、そしてマップに駒が出た、システムとしてQNがやってくれたことでもう宿に入ったという事が一目瞭然です。地の文なんていらんかったんや。
元気に挨拶「こんにちは。今日も寒いですね」
超楽。これもこれで良い。

個人的にQNで長い文書くと恐ろしくテンポが悪くなる&人様にめちゃ文字を読ませる事になる&多人数の時に死ぬため向いてないと考えてます。
QNのチャットはアイコンを切り替えて表情に変化を付けられる機能があって、文字表現を減らせる要素としてとてとて便利ですね。
ただまぁ、よなべは切り替え忘れて悲し気な顔でテンションの高い台詞を吐く事故なんかをよく起こします。

折角の機能を使いきれていない例

それはそれとして、それ以外で。
台詞と顔アイコンだけでは表現しきれない事は沢山あります。
目線はどこ、手はどこでどういった形、呼吸は正常?声の調子は?立っている?座っている?ならばどのように?
PLには、自分のPCがどんな感じでこの場に居るのかが見えている筈です。逆に他の人にはそのPCが今どんな感じであるのかは一切見えないし分かりません。

赤らめた頬に手を当てたり、腕を組んで思案気に斜め上を見上げたり。
余裕があれば立ち方にフォーカスを当ててみたり。絵に関し触れられると泣きます。

そうした画面だけでは見えないキャラの性格や設定を人様に伝えたい。
ただし長文は省く。
そうした欲を叶えるべくここで一番目立ってそうなPCの状態を描写として付け足していきます。

「こんにちは。今日も寒いですね(明るい声と共に手を振った)」
「こんにちは。今日も寒いですね(カチカチと震える歯が鳴った)」

これで同じ台詞を口にしつつも何となく寒さに強そうなPC、弱そうなPCという印象が出ると思います。…出たかな。

内容はどうあれ他の人に「あっ、この人は寒さに強い/弱い」んだなと感じてもらえればしめたもので、突っ込んでもらえる箇所が増えます。
増えただけで突っ込まれない時もあります。泣くんじゃない。
「そういえばあの時~」と敗者復活戦のチャンスもあります。期待しよう。

突っ込めそうな箇所が増えるという事はそれだけ会話の幅が広がるという事、伏線を引けたという事。
会話の幅が広がるという事はお互いにお互いを知る機会が増えたという事、伏線を引けたという事は今後関連した描写をする時の布石になるという事。台詞として言うには野暮ったい・流れが変かな~といった内容でもカッコで括って描写にする事でスマートな表現になったりもします。多分。

やって損はない一言描写(個人の意見です)
ではそれをどう自然に表現してゆくか。
12月なので寒さにばかり言及してゆきますがざっと書き出してみると、寒いとまず体が震える!鳥肌が立つ!鳥肌立つときに毛穴のすぼまる感じがする!無意識に歯を食いしばる!動きたくない!寒い時に体をぶつけたり怪我をするとめっっっちゃ痛い!!(個人差があります)

よなべの場合、現実の生活で感じた事を元にし、そこから想像を広げてうちのPCはこうだなぁという取捨選択を経て実際のロールに出してゆきます。
この場合PCなりに感じる「度合い」への反応を書くことが多いです。
(恐ろしい寒さに身を竦めた)としても、寒さに強い人にとってそれは「恐ろしい寒さ」ではない事があるので(恐ろしいとさえ感じる寒さに身を竦めた)(めっちゃ寒い。寒すぎてサムになった)等と主観みを強めにしてゆく傾向があったりします。

腕や体を摩ったり、上着の前を合わせたり、外套にすっぽり包まったり、それでも足りずに唇が紫色になったり、動きが明らかに鈍くなったり。
RPは想像上のみにある非現実の場ですが、ちょっとの現実を持ち込むと表したい描写の取捨選択スピードが増し、なおかつ没入感や説得力の盛れる世界だと考えています。(個人の意見です)


文章を書くにあたって「国語苦手だし…」「変な文法してたら恥ずかしい…」「もし失敗したら…」こんな気持ちを抱えてる人もいると思います。
うるせえ自分だってずっとそうだよ!!!!!
学校でもないので伝えようとしてもらえたら1000点満点、空も飛べます。

普段意識すらしない当たり前への捉え方には人それぞれの個性があり、それはその人にしか分からず、なおかつ他の人には知る事も表現する事もできません。
自分では何気無いと思っている物事にこそ沢山の会話や描写を広げるきっかけが転がっていて、それはRPという遊びにおいて各人の唯一無二の魅力であると思います。

という訳で毎日家事をして規則正しい生活と運動をしよう。水分補給も。
心身ともに健康になればそうでない時の想像もしやすくなり表現の幅が広がる上、寿命も延びて暮らしも充実、末永くRPを楽しむ事ができるってワケ。(個人の意見です)

何をするにも健康が一番。
ここまで目を通して頂き大感謝。木に登った豚はそろそろ墜落です。
QN内でお会いしましたら是非遊んで下さい、よろしくお願いします。

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