忘れられた眼鏡
ちょっと前の話。
私は結構その時に思った事をiPhoneのメモに残している。そんな大したことがたい事を色々今後載せてみる。
早速、最近メモに残っていたものを投稿してみる📝
gwの間の出勤。
いつもぎゅうぎゅうでヒラメ筋の筋トレとしか思えない満員電車。
朝は比較的会話が少ないのでしんとしている車内。
かしゃんと絶対何かが落ちた音が私の背後で聞こえた。おそるおそる振り返って足元を見てみると眼鏡だ。おそらく男性用。
これは気づくだろうと思ってしばらく眼鏡を見つめてみる。
え、誰も反応しない。嘘でしょ。でもこれで知らんぷりしたら眼鏡の命が...数分後隣駅に着いた時、ポキッと逝ってしまう。
私は知らない人に話しかけるのが絶望的に苦手だ。
けど眼鏡の命には変えられず拾って、「すみません、どなたか眼鏡落とした方いらっしゃいますか」と小さいが半径1メートルくらいには聞こえる声で問うた。
しかし、誰もが知らん顔、おい、こっち見るくらいしろやと心の中で悪態を吐きながらため息。
とりあえず眼鏡かけてない人だろうと浅はかな考えで付近の乗客の顔を伺う。
え、ほとんど眼鏡かけてるけど
え?
隣に立ってる男子高校生と目が合い、一緒にえ?ってなったよね。
とりあえず、地上よりは安全地帯だと思い頭上の荷物置きにそっと眼鏡を置いてきた。
誰からも見捨てられた眼鏡、ああかわいそう。
だが延命措置としては合格だろう。
後になってみると絶対持ち主はいたんだからもっと粘れば良かったなぁと反省するも誰も私の声を聞いてくれなかったんだから仕方ない、男子高校生も仕方なしという顔してくれたし。
眼鏡はその後高崎行きで群馬まで行ったのだろうか。
東海道線下りの車内にて
yona
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