坊ちゃんLab. iGEM5月

よむです。

新歓も終わり、坊ちゃんLab.のiGEMへの活動が本格化してきました。

まず、私たちのテーマについて何かアドバイスを貰えないかということで、東京理科大学の薬学部の教授、西川先生のもとを訪ねました。
そこでは、大腸DDSの話やチミジンキナーゼとGCVによる大腸菌の自死システム、それらのモデリングの話など、様々なためになるお話をしていただきました。
非常に参考になる話ばかりで、私たちは大きくそれに沿って調べ物を進め、方針を定めていくことにしました。
まず、新入生もいるため、それぞれで何を調べていくのかの班決めを行いました。
大きく、Hardwareの評価を目指す「DDS」、大腸菌に自殺遺伝子を組み込む「hsv_tk/gcvシステム」、PythonやMATLABを用いて数理モデリングを行う「Dry」、HTML, CSSを用いてiGEMに提出するためのwikiを作成する「Webデザイン」の4つの班に分かれました。
Educationはさらに別のSC班というものに任せ、(Integrated)HumanPracticeとWetは全員で行うという形となりました。
私はDDS, Webデザインのプロジェクトリーダーとなり、ここからはそれらをメインで調べていくこととなります。

wiki
Webデザインのプロジェクトリーダーとなったということで、ホームページの書き方を勉強していきます。普通こういったものは経験者がやると思うのですが、生憎私たちのチームには存在しませんでした。さらにiGEM自体の経験者も存在しないということで、かなり絶望してました。
同じ大学のプログラミングサークルや、Webデザインなどを行うサークルに協力をお願いしましたが、無視されてしまいました。友達や知り合いづてで何とか経験者の方とお話することはできましたが、あまり協力をお願いできる感じではありませんでした。結局自分で1から学ぶしかなさそうです。
まず私は経験者の方からお話を聞いて、HP作りには様々な外部ツールを使うと、初心者でも簡単に見映えのよいものを作れるという情報を得ました。そのため2,3日色々と調べて言ったのですが何が何だかさっぱり分かりませんでした。ソフトのインストールも難しく、開けても何が書いてあるのかが分からない。あれは事前知識がしっかりある人が、コードを書くのを省略できると言ったようなもので、素人が手を出して使いこなせるものではありませんでした。外部ツールの難しさに絶望してた2,3日、本当にWebデザインを放棄したかったです。
とはいえ、ほっぽり出すとiGEMで評価すらされないため、さすがに知識をつけないといけません。Webページは主に3つの言語で構成されています。文字や画像を書き込む「HTML」、HTMLで書き込んだ文字や画像の色や大きさを変え、修飾を施す「CSS」、動きを出す「JavaScript」です。
Webデザインの担当が、初心者3人という何とも悲しい状況だったため、動きを出すJavaScriptは諦め、html, cssの2つを極めて、画像と配置のセンスで何とかすることにしました。

なんかやってる感出てかっこいい✨️
画像貼ればそれっぽい

サイトや本を参考に実際やってみると案外難しくなく、思ってたより楽しい印象でした。
ややこしいところは有料版のチャットGPT4oにコードを書かせてみて、どのコードでどんな表示になるのかを確認したりしてました。

ChatGPTすげぇ!👏

プログラミングの方は何となりそうでしたが、プロジェクトの説明などの、そもそもの文章を英語で書かないと行けないのがびっくりするくらいめんどくさくて萎えてます。

DDS
大腸内までカプセルを届けないといけないため、大腸の腸内細菌によって特異的に分解されるアゾポリマーと、キトサンの2つの候補を考え、調べていきました。実際に製造している企業さんがいることや、化学修飾などのしやすさを考慮し、キトサンを用いることとしました。
様々な調べ物を進め、アイセロ化学さんや日清ファルマさんにお話を聞かせていただき、以下の画像のようなカプセルとする方針が立てられました。

以下に活動記録と活動予定

4月 済
・西川先生の元にiGEMで行うプロジェクトについてのアドバイスをいただいきに行った。
・大腸DDSについて調べを進めていき、これがHuman practice, Hardwareとして評価されるのか、評価項目を調べた。
・必要なカプセルの種類を調べ、キトサンコートとアゾポリマーそれぞれについて調べを進めた。
・キトサンコートに化学修飾を加えてプロドラッグ化する案を掲げ、その必要性を調べるため、プロピオン酸の働きや吸収機構について簡単に調べた。

5月 済
・フロイント産業/日清ファルマ様の特許を主に参考とし、キトサンコートについてさらに調べを進めていった。
・液体をカプセル化する先例について調べた。
・シームレスカプセルやマイクロカプセルなど、キトサンでない他のカプセルについて調べを進めていき、バイオカプセルを発見した。
・バイオカプセルについての調べを進め、工夫点の一つとして組み込む案を出した。
・アイセロ化学様と対談をさせていただき、キトサンコートについての詳しいお話や、懸念事項などについて聞かせていただいた。多くの相談をさせていただき、方針が大まかに定まった。下記に議事録。
・バイオカプセルとキトサンコートの合わせ技に加えて、プロドラッグ化までする工夫点の案についてアイセロ化学様の方に提案したところ、肯定的なお声をいただけたため、工夫点として決定し、実際に製作する際の問題点に進めることが可能となった。

予定
5月末までに
・MCT阻害薬について調べを進めていく。
・バイオカプセルについて調べを進めていく。
・栄養層を液ではなく寒天のゲルにすることはできるかどうか。
6月上旬~中旬までに (重要)
・キトサンコートから酸を飛ばす方法について。
・液の漏れを防ぐ層に何を用いるか決定する。
・プロドラッグ化させる際につける薬について調べる。
7月までに
・製作にあたる機器などの必要なものを理科大の薬学の教授に聞く。(花輪研あたり)
・フロイント産業など、キトサンコート、もしくはバイオカプセルの作成の協力をお願いできそうな企業さんを探して連絡をとる。この際、自分たちでも作れる方法を必ず聞く。
・局方を参照し、医薬品に用いてもよい材料についてと、評価項目を参照する。
・評価試験の手順書を作成し、どこかの製薬企業さんか研究室の先生に添削をお願いする。
7月以降
手順書を元に実際の作成を行い、材料の組成などについて検討
8,9月
・実際に製作までこぎつける。最悪自分たちでつくる。
・評価試験を行い、改良を進める。
・Wikiに書く文章を精査する(draftは何か進めるたびに更新しておく) by9月中旬

どの担当も、3年のワンマンのようになっていて手が回っていなく、タスクに溢れている状況です。
今は仕事を1,2年生にどう振り分けていくのかを決めていき、情報共有をしっかり行い、私以外もしっかり仕事を進めて行けるようにしていくことが課題です。

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