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初めて遊んだMMOがFF14で良かった


ついにFF14の最新パッチに追いついてしまいました!

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恐ろしいものでFF14を始めたのが昨年の11月19日、何と新生・蒼天・紅蓮・漆黒その他もろもろクロニクルクエストまで含めて最新パッチに追いつくまでおよそ半年近くかかってるんですよ!?


「FF14は新生蒼天紅蓮漆黒合わせて大体RPG4本分のボリューム~」だなんて話はよく耳にしますが、大体半年ぐらいでFFシリーズを色々やった超ざっくり俺換算だとFF14は最低でもRPG10本分ぐらいのボリュームはある事になります。

というか、半年近くやってもまだクラフター、ギャザラー、零式、エウレカ、ハウジングなどにはほとんど手を出せておらず恐らく全体の半分も遊べてないんだと思います。まさに一生遊べる超大作。



そんな超大作FF14の新生から漆黒までのプレイを、今回はランキング形式でお届けします。

その名も「勝手にファイナルファンタジー14大投票」

「あれ?これ前にも一回やったよな?」と思った方も居るでしょう。
私は気が付いてしまったのです、音楽も戦闘も色々詰め込まれていて中々一点に絞れないRPGを分かりやすくまとめるにはこのランキング形式があまりにも便利すぎるという事に…


はい。またしてもパクリです。某公共放送の企画を丸パクリしたアレです。

今回はFF14の中から「楽曲部門」「キャラクター部門」「パッチ部門」の3つに分け、発表して行きます。

つまりFF14は一本だけで楽曲部門もキャラクター部門も作れちゃうぐらいにはボリュームがあるって事なんですよ!


そしてもうこんな前置きはいい!とっとと行くぞ!

あと一応言っとくけど全文ネタバレしかないから!
気になる人は見るな!



では楽曲部門!




楽曲部門


第10位 ライズ 〜機工城アレキサンダー:天動編〜

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「ここなの!?」と驚くかもしれませんが、そう。ここです。

蒼天パッチのアライアンスレイド「機工城アレキサンダー」のラストにあたる天動編の更にラスト、つまりはラスボスのアレキサンダー戦で流れる楽曲が第10位です。

いやぶっちゃけこの曲が第10位だなんて自分で書いて自分でおかしいとは思うんですけど、この名曲が第10位になってしまうぐらいにはFF14の楽曲でランキングを作ると激戦区なんです。


なんなら、この天動編の前の起動編と律動編で使われている「メタル」「ローカス」「プルートジャスティス」も本当は入れたかったほどなのですが、激戦区すぎるFF14の楽曲の中からトップ10を決めるとなると外れてしまいました。

良い曲多すぎるぞ祖堅正慶ー!



楽曲としてのライズ 〜機工城アレキサンダー:天動編〜についてですが、ギミックが最高な機工城アレキサンダーでの戦いにピッタリなハイテンポな歌詞とメロディで興奮が最高潮に引き上げられ思わず戦っている最中に首を振りたくなるほどです。

更にアレキサンダー最大のギミックでもある「時間停止」に合わせて曲自体も停止するという楽曲そのものがゲームと直結した演出が行われているのもこの曲の素晴らしい所。

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もっと言うなら前半フェースが終了して巨大なアレキサンダーがステージの奥から出現し聖なる審判の発動準備が始まると同時にライズのイントロがかかり始める演出も相当に神がかっているのですが、10位でここまで話しているといよいよ文字数がイカれた事になるのでこの辺で次に行きましょう!


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第9位 Pulse:目覚めの御使い ~ティターニア討滅戦~ Remixed by Takafumi Imamura


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第9位はリミックスアルバムから「Pulse:目覚めの御使い ~ティターニア討滅戦~」!

原曲のティターニア討滅戦も十分すぎるほどの良曲なのですが、こちらの曲は何とkawaii future bass風のアレンジがされています。


そう。この曲が9位なのは「単純に私がkawaii future bassが好きだから」という理由だけで選出しました。


kawaii future bassとはそもそも何ぞ?と思った方は調べてみて欲しいのですが、ざっくり言うと「BPM150近くにシンセを加えた『future bass』ジャンルに『kawaii』を加えた」のがkawaii future bassです。

この『kawaii』の部分をビジュアルで表現したり、甘くキラキラしたメロディで再現したりする所にクリエイターの技量が問われるジャンルなのですが、まあ超簡単に言うと「ポップでキラキラしたEDM」みたいな感じだと思っていただければ。


このkawaii future bassというジャンル自体が相当最近出来た上にSound cloudなどをメインストリームに発展してきた物なのでやはりまだ広く浸透してはいないような気がするのですが、「FF14にこれあるの!?」という嬉しさとこのジャンルにまで手を広げる多彩さへの驚きも込めて9位です。


直近だとyostar製ソシャゲ「ブルーアーカイブ」にもkawaii future bass調がメインに使われていたり、これからどんどん発展していくと思われるのでみなさんどうかよろしくお願いいたします。


ちなみに私個人としてはYUC`eの『Future Cαndy』やYunomiの『大江戸コントローラー』辺りがオススメです。是非。


ってこれ俺のハマってる音楽紹介記事じゃねえから!!!




第8位 決戦 ~次元の狭間オメガ:シグマ編~

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以前noteでも紹介したFFオタクへの最大のファンサービスこと「次元の狭間オメガ」のシグマ編で流れるFF6「決戦」アレンジです。


これに関しては「植松伸夫…祖堅正慶…ありがとう…」と成仏するしかないのですが、FFを知らない人すら一度は聞き覚えのあるであろうFF6の中でも随一の名曲「決戦」をしっかりFF14用にアップデートしてお出ししてくる祖堅正慶氏の腕前に最も驚かされた。


もう「次元の狭間オメガやってないやつはやれ!!!」としか言えないので、やれ。




第7位 千年の暁 〜朱雀征魂戦〜

「どうしたのですかテンゼン!?!?」でお馴染みのメンヘラバード朱雀戦の最終フェーズから「千年の暁 〜朱雀征魂戦〜」が第7位にランクインです。

クルルだけでなく朱雀の声優も担当している南條愛乃さんをメインボーカルに迎えたバリバリ和テイストの楽曲は紅蓮のリベレーターの雰囲気にも四聖獣のストーリーにもカチッとハマっており、こちらも「ライズ」と同じように戦闘を大いに盛り上げてくれます……くれるのですが……


歌詞が重い!
とにかく重い!!

四聖獣は死んでしまった己の主「テンゼン」への想いが荒魂として暴れだすストーリーになっているのですが、まあこの朱雀だけ明らかにテンゼンへの想いの方向性が違う。大体ハチとDECO*27ぐらい違う。

「願わくば吾が君 生き出で給へ」
「心念に終得て 恋ひ恋ふ身」
「朽ちたら 君待つ彼方へと」

朱雀戦が終わった後だと恐怖がエモさを上回るような激重朱雀イメソンを歌い上げる南條愛乃さんの圧倒的歌唱力にもご注目下さい。




第6位 過重圧殺!~蛮神タイタン討滅戦~

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オイオイオイ、オイオイオイ、オイオイオイ、オイオイオイ、オイオイオイ、オイオイオイ、ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙アイシャイシャイシャー!オイオイオイ、オイオイオイ、オイオイオイ、オイオイオイ、ギャーギャーシャー!アイアイエアー!!ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙アイアイエエア゙ア゙ー!……でお馴染みのこれが第6位です。

自分はゲーム音楽に対して「戦闘中のBGMはうるさければうるさいほど良い」と思っているので、FF14に限らずペルソナ3~5やガチャ無料期間が来ている時だけ触るグランブルファンタジーのボーカル付き楽曲が大好きなんです。


それでも自分のアンテナだけではとても拾いきれないので音楽板の「みんなで決めるゲーム音楽ベスト100」って企画から色々見つけてきたりするのですが、そこからこの「過重圧殺!~蛮神タイタン討滅戦~」と「ライズ 〜機工城アレキサンダー:天動編〜」の存在はFF14を始める前から認識してました。

なので、最初の新生エリアはほとんど「早く過重圧殺!~蛮神タイタン討滅戦~を実機で聞きたい」というモチベーションでやってたりしました。

そりゃもうタイタン初見で心核を破壊して強烈なギターのイントロが流れ始めた時のテンションの上がり方ったらすごかったんですよ。


まあ、初見は落下死したので崖下から過重圧殺聞いてたんですけどね。


バカヤローーーーー!!!




第5位 Shadow bringers

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はい。もう俺がわざわざ何かを言うまでもないかもしれませんが、「Shadow bringers」が5位です。


もうこの曲に関してはマジで言うことなくね?ってぐらいの問答無用の名曲なのですが、やはり他の曲に比べて異質なのは、漆黒のヴィランズのメインテーマとしての「Shadow bringers」の中にFF3のフィールドBGM「悠久の風」が組み込まれている所。


てかまあこんな記事見に来てるようなFFオタクはみんな漆黒のトレーラー見てるっしょ?(光のギャル)


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Shadow bringersに合わせて主人公が新生の戦士、蒼天の竜騎士、紅蓮のモンクに次々とフォームチェンジして最後に最終フォーム暗黒騎士に来て「Shadow bringers」の題名が出る演出とかヤバいじゃん?


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そしてクリスタルタワーの登場に合わせてやってくる悠久の風パート。FF3プレイヤーにも、FF14のクリスタルタワー編を超えてきたプレイヤーにも堪らないリアルに鳥肌が立つ瞬間最大風速。


FF15でも通常戦闘曲にFF1の「プレリュード」が組み込まれていたりする試みはあったのですが、ピンポイントで「悠久の風」を丸々ぶち込んでくるFF14の歴代FFリスペクト要素の極地のような曲構成がFFらしい異質さで大好きです。

というか、「Shadow bringersの中に悠久の風が組み込まれている」というよりも、「悠久の風までひっくるめて初めてShadow bringers」である…と、漆黒のヴィランズを終えた今なら言えます。





第4位 鬨の声

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これだけで一本記事を書いてしまった紅蓮のリベレーターを象徴する楽曲「鬨の声」が第4位!

「もうこっちの記事見てくれ!」と言いたい所なのですが、この曲と先程のShadow bringersは両方ともパッチのメインテーマのような楽曲で(鬨の声は厳密には違う)、一体どっちを上にするか本当にギリギリまで迷いました。


歌詞にすら一つのギミックが仕込まれおり悠久の風で瞬間最大風速を叩き出すShadow bringersと紅蓮のリベレーターを象徴するような勇ましく力強い曲調で流れるだけでその場の空気すら変えてしまう鬨の声……もう正直両方4位でいいんじゃないかと思いもしましたが、やはり「曲そのものがゲーム全体を左右している」という紅蓮パッチにおける役割の大きさで鬨の声に軍配を上げてしまいました。(別にシャドブリの使い方が微妙とかそういう事を言ってる訳ではないです)


もう後は上の記事見てくれ!
そっちの方でしつこいぐらい鬨の声の話してるから!





第3位 潮風香る街

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これはちょっとタイタン討滅戦やShadow bringersに比べるとマイナーかもしれませんが、西ラノシアはX:26 Y:25、城砦を想起させるような真っ白の壁にラノシアの青い海原のコントラストが美しいエールポートで流れているゆったりとした雰囲気と港町の活気が同居している曲です。

曲名だけで分からない人は是非Spotify辺りで聞いてみてください。普段FF14をミュートで遊んでいなければ多分「これかー!」って思うはずです。



何でこんな限定的な場所でしか流れていない曲が並み居る強豪を押しのけて3位に君臨しているのかというと、私がFF14を初めてまだ一か月経つか経たないかの頃、まあこのゲームのフィールドBGMに対する印象は大体「プレイを邪魔するほど主張は強くない」「環境音が良い感じ」ぐらいだったのですが、エールポートに近付くやこんな陽気な曲が流れ始めて「おっ!?」と足を止めてしまったのがすごく思い出に残っているからです。

ざっくり言うと「始めたての頃の思い出がやたら強く残ってる」ってだけなんですが、ゲームってそんな物なのかもしれませんし、14を始める前から知ってた過重圧殺とライズ以外で初めてspotifyに落としたのがこの曲だから何か自分の中で思い出深い曲なんですよね…。


最初の頃ほど行く機会は減りましたが、何かしらの用事でエールポートにテレポするとついつい最後まで足を止めて聞き入ってしまいます。




第2位 ロングフォール 〜異界遺構 シルクス・ツイニング〜

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5.0クリア後に解禁されるID「異界遺構 シルクス・ツイニング」より「ロングフォール」が第2位!

こちらの楽曲もShadow bringersと同じく、既存の楽曲が一つの曲の中に組み込まれているスタイルなのですが、シャドブリと大きく違うのはその曲のおよそ半分近くが既存の楽曲のアレンジを繋げて構成されている所です。

このロングフォールに使われている楽曲は自分が確認出来た分だと次元の狭間オメガより「エスケープ」、そしてFF3&FF14から「クリスタルタワー(シルクスの塔)」、更によく聞くとあのお馴染みの「プレリュード」まで組み込まれており、まさに「FF14組曲」と言っても過言ではない仕上がりになっています。




それだけならば「へ~、この曲オメガとクリスタルタワーの合体じゃん、かっけえ~」ぐらいで終わるのですが、ダンジョンを進めていくと楽曲の意味が段々と分かってくるのです。

そう。このシルクス・ツイニングというダンジョンは第八霊災を迎えてしまった並行世界の原初世界がグ・ラハ・ティアを人類の希望として世界を超え、そして過去へと送るために人類が死力の限りを尽くした叡智の結晶。


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この辺はダンジョン内部のデータログで詳しく解説されているのですが、グ・ラハ・ティアを目覚めさせるにはクリスタルタワーを人類の手で再起動させなければならなかった。そして目覚めたグラハを過去へと送るためにはアレキサンダーの時の翼を人類の手で完成させなればならなかった。更には鏡像世界への移動のためには次元の狭間への潜行、つまりはオメガの力を人類の手で制御しなければならなかった。


そうした技術面の課題を全て乗り越え、グ・ラハ・ティアは人類の希望を背負って第一世界へと送り込まれた。

つまり、光の戦士の旅の軌跡が回りに回って人類の希望となり光の戦士を救った。クリスタルタワー、機工城アレキサンダー、次元の狭間オメガ、人類は200年の時を経て未知の超技術に全て人間の手で辿り着いたのだ。



「クリスタルタワーもオメガも、その人類の希望と叡智の結晶を全て曲に乗せえやるぜ!!!」と言わんばかりに曲がミックスされてるのがこのロングフォールの正体なんですよ!!!!!


こういった複雑な背景のダンジョンにここまでマッチした上で、ダンジョンを進めていく間に「あ…ああっーー!!」と曲の意味に気が付いていくストーリーの文脈との織り込みの上手さに負けを認めざるを得ません。

シルクス・ツイニングではFF14が得手とする「ストーリーとギミックとBGMの融合」の1つの究極を見た気がします。





第1位 月下彼岸花 〜蛮神ツクヨミ討滅戦〜

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紅蓮のリベレーターのラスボスでもあるツクヨミから「月下彼岸花 〜蛮神ツクヨミ討滅戦〜」が栄えある第1位です。


と言ってもこの曲、曲自体の良さもさることながら、討滅戦の背景、セリフ、ギミック、ストーリーの全てを含めた上で1位なので実質的には「ツクヨミ討滅戦」というコンテンツがトップなのかもしれません。

「は?贔屓では?」と思うかもしれませんが許してください。



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短い間だったが「ツユ」として共に暮らしたゴウセツが自身を追い詰めるために放った怨念を打ち払う。


そして強烈なギターのイントロと共に流れ始める月下彼岸花。

この流れだけでもう「吉田ーーー!!!」が一回出てるのに更に追い打ちをかけるが如くステージが紅蓮の月夜に照らされる月下美人へと変化。

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華は 装束く
意味 ひとひらを
定めしや 我生くを 断ち翻して

さあ いざ――

Westward lies bleed t'ward the east
 "西の虚栄が 東へと流れ込む"
Wayward daughter, step into the night
 "価値なき娘よ 夜闇へと踏み入れたまえ"
Restless eyes, blind to the beast
 "瞑れぬその目も 堕ちた己を映しはしまい"
Barren waters yield unto the tide
 "無力な露は 流れに従うしかないのだよ――"

寄る辺の 月は
紅蓮に 冴えて
遺せしは 抗いの 名残のみなれど

さあ いざ――


作詞石川夏子氏の月下彼岸花の歌詞です(公式より引用)。

紅蓮に冴える満月を背に定めに立ち向かうヨツユもまさに「紅蓮のリベレーター」だったのだ……と今改めて書いてる内に気が付きました。
なので今勝手に一人でエモくなってます。

2位のロングフォールが「ダンジョンでのギミックとストーリーとBGMの融合の究極」だとしたら、こちらは「討滅戦でのギミック、ストーリー、BGMの究極」だと思います。


言葉だけで上手くツクヨミ討滅戦の良さを伝えられていない自分の表現力の乏しさが露呈しまくっているのですが、まあとにかく紅蓮の月下美人もヨツユの背景も曲も全てが刺さりに刺さったので第1位です。



楽曲部門、いかがだったでしょうか?
なんとこの時点で7000文字を超えているらしいですよ?

え?長い?残念ながらまだまだ俺と地獄に付き合ってもらう。

続いてはキャラクター部門!




キャラクター部門


第10位 ジェンリンス・エスク

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ナイトをやらなければ一生出会わないであろうこの男が第10位です。

恐らくナイトクエストを進めたプレイヤーの100人中95人が「ナイトの担当者を今すぐオルシュファンと取り替えろ」と思っていることでしょう。


リーダーが突然姿を消したウルダハの銀冑団の代理総長を務めている男。
一応のナイトクエ担当者なのに焦りからか光の戦士を裏切り者だと勘違いして襲いかかってくる。

その後特にお詫びのギルを用意するとかでもなく「元総長が逆賊じゃなくて良かったです!」と嬉しそうにしている能天気さでプレイヤーの心を癒してくれる。


二度とその面見せるな!




第9位 リットアティン・サス・アルヴィナ

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「よろしくお願いします」
「お疲れさまでした」
「お疲れさまでした」
「お疲れさまでした」
「お疲れさまでした」
「よろしくお願いします」
「お疲れさまでした」
「お疲れさまでした」………が9位です。


MMOジャンル自体に触れるのが初めてなこっちからしたらリットアティンとの戦いは初めての8人コンテンツ。
「ミスしたらヤバいかも…」という緊張に苛まれながらも出陣したのですが、まあ、秒殺でしたね。

この秒殺の下りをやっただけなのに何故かまとめサイトに勝手に載せられたのは一生忘れません。


でも、改めて漆黒まで進んでからこの男の事を振り返ってみると、人命が階級を表すガレマール帝国において非ガレアン人の最高位でもある「サス」の階級に登り詰めているのが今の所リットアティン含めて三人しか登場していない辺り、バトル漫画によくある「最初に倒した三下だと思ってたやつが後から強キャラだと判明する」というパターンなのかもしれません。
多分そうじゃないです。


しかしガイウスが現行の最新コンテンツで復活を果たしているからいつかこの男にも順番が回ってくるのかもしれないし、回ってこないのかもしれない…




第8位 アルフィノ・ルヴェユール


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FF14もう一人の主人公、アルフィノ・ルヴェユールが第8位!

半年間のFF14のプレイで最も長く一緒に居た…と言うと違うのかもしれませんが、「やっぱりFF14はなんだかんだアルフィノだよね」という思いは自分の中に少なからずあります。

新生、蒼天、紅蓮、漆黒とおよそRPG4本分またはそれ以上の大ボリュームのFF14は「ストーリーの積み重ねによるキャラクターの成長」を全て追っていけるのが楽しい所です。


そんな中で最もプレイヤーと共に大きく成長してきたのがアルフィノ。
そう言っても過言ではないと思います。

新生では自身の未熟さからクリスタルブレイブ総帥(笑)となってしまうが蒼天では気合を入れなおしエスティニアンやイゼル達との旅の中で大きく成長。

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紅蓮ではついに泳ぎを習得し漆黒では第一世界でユールモア救済の先頭に立つ獅子奮迅の活躍を見せる。


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何かこう、アルフィノだけ他のキャラと違って「デケくなったなあ…」って後方腕組みで見ちゃうんですよね。

本当にお前はデカくなった。


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漆黒ラスト付近のシーンからの抜粋ですが、こうして苦楽を共に乗り越えてきたアルフィノが誰かに愛されている所を見ると何故か自分の方が泣けてきちゃう。

アルフィノは全然泣いてないんだけど、クリスタルブレイブでも散々な目に遭って、それでも折れずに成長してきたアルフィノが「あなたが平穏と喜びで満たされますように…そう祈り続ける人が居るってことを忘れないで」なんて言われてたら、こっちも嬉しいに決まってるじゃないですか!?

てか、アルフィノが平穏と喜びで満たされるように祈り続けてるのは俺です!俺!!




第7位 ウリエンジェ・オギュレ

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明らかに初対面の印象で相当損をしているこの男が第7位です。



初対面の時に「薄気味悪いウリエンジェ」と言っているし、この時点の自分は「サンクレッドとヤ・シュトラがメインでウリエンジェは半分サブみたいな感じだろうな」と思ってました。

だって初対面の挨拶が「月明輝けども、必ずや暁迎えん…」ですよ!?
こんな奴とどう会話すりゃいいんだ!?


…と思ってたんですけど、漆黒まで進めると「暁の血盟ブレイン担当兼暁の血盟面白枠兼暁の血盟ヒーラー枠」という暁の血盟でもぶっちぎりで濃いキャラクター性を持った奴なのが段々と分かってくるし、新生の頃はバンバン使っていたウリエンジェ語も比較的抑えるようになり何なら自分で自分のウリエンジェ語バイリンガルを始めてしまう。

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水の上を歩いたり何かかっこいいポーズを決めてみたり、漆黒のウリエンジェは7割ぐらい面白兄さんと化しています。


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でもこの7割面白兄さんの残り3割が一番のキモの部分だったりもします。

ウリエンジェ自身、ウリエンジェ語…というかその独特な性格から周囲に馴染むのが苦手だったらしく、その経験からリーンにアドバイスをしてあげます。


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ここで新生のムーンブリダが活きてくるのいくら何でも反則すぎんだろって感じなのですが、漆黒にはこんな感じの「いくら何でも反則だろポイント」が無限にあるのでまあ許します。いや許せるか?


だってこれ以外にもウリエンジェの反則ポイント色々あるじゃん!
水晶公の過去の話聞いちゃう所とか!!
そういうとこだぞウリエンジェ!!!


ちなみに俺は蒼天のウリエンジェの格好が一番好きです。




第6位 ローレンティス・デイ

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みなさん、コイツそもそも誰だか知ってますか?
ほら!アイツですよアイツ!!新生の黒衣森で帝国とつるんでた奴!!


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ほら!これ!覚えてますか!?

まあ言ってしまえば彼、「ただのNPC」に過ぎないんですが…。
しかも新生エリアの比較的どうでもいいお使いクエストで一回出ただけのただのNPCの中でも更にどうでもいい寄りのNPC!

ただこのクエスト一回きりの登場で「たすけてー!山賊に襲われてまーす!帝国軍のみなさーん、ここでーす!僕はここにいまーす!」という名台詞と共に強烈なインパクトを残すことに成功したキャラでもあり、その甲斐あってか(?)クリスタルブレイブの一員として、今度は改心した綺麗なローレンティスとして登場。


が、まあここまで読み進めている光の戦士の方なら知っての通り、クリスタルブレイブは実質的な空中分解。またしても汚いローレンティスに逆戻り。
ここまで突き抜けたキャラクターをお出しされると流石に好きになってしまうのが人間の道理ってもんです。


こんなどう見ても新生で使い捨てられるようなどうでもいいNPCが、なんと蒼天にまで続投されてしまう。


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蒼天のイシュガルドメインクエスト「ラウバーン奪還作戦」にてローレンティスはイルベルド率いる新生クリスタルブレイブの一員として切った張ったの大立ち回り!

これは割と真面目なローレンティスの好きな所なのですが、「はははっ!やっぱり、僕は英雄になんてなれないんだ…だからッ!」というセリフから伺えるように、根っからの悪とも割り切れない人間らしさが出ているのが彼の魅力でもあると思います。


ですがまあ、このラウバーン奪還作戦以降、イルベルド一味もほとんど音沙汰無し。ローテンティスもこのままFF14の歴史の闇に葬り去られてしまうのか…と思ったその矢先!


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何と紅蓮のリベレーターで再登場!!!
しかもボイス付きで!!!!!


厳密にはここは紅蓮4.0ではないため紅蓮のリベレーターではないのですが、まあ実質ローレンティスの紅蓮参戦と言っても過言ではないでしょう。

そもそもこの「当初は予定されていなかったキャラクターに声帯が実装される」という名誉は星の数ほど居るFF14のキャラクターの中でもほんの一握りしか得られない。
その一握りの中にローレンティスが選ばれたという事なんですよ!?


が、そのままローレンティスは姿を見せる事すらなく「山の中で捕まったらしい」というセリフだけで存在を処理されるカスにお似合いの末路を辿ってしまいました。ローテンティスよ、永遠なれ…



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ところがどっこい漆黒のヴィランスでローレンティス再登場!!!
うおおおおお!!!!!!

実際にはローレンティス本人ではなくエリディブスが召喚した幻影に過ぎない幻のローレンティスなんですが、それでもエリディブス総監督がFF14総集編を作るにあたって「この男も光の戦士の軌跡の一部だろう」とローレンティスを抜擢したんですよ!?

つまりこれは実質的にはローレンティスはエスティニアンやヒエン達メインキャラクターと互角という事なのでは!?!?


まだ暁月のフィナーレの情報が少ない現状、誰も「FF14のラスボスはローレンティスではない」と断言出来ませんから。

彼の一世一代最後の大花火に期待しましょう。




第5位 ロロリト・ナナリト

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ウルダハの砂蝎衆トップ、ロロリト・ナナリトが第5位にランクイン。


忘れもしない戦勝祝賀会…と言いたい所ですが、流石に漆黒のヴィランズまで来ると懐かしさの方が上回ってしまいますね。

自分がウルダハスタートだったのもあるんでしょうけど、ウルダハ・リムサ・グリダニアの三国だとぶっちぎりでウルダハが好きなんです。

何故かというと、ウルダハはこのロロリトを中心にした政治劇が一番面白いからです。


そもそも戦勝祝賀会が何故あんなことになってしまったのかを改めて整理すると、「ナナモが王朝の幕を下ろして砂蝎衆に1杯食わせようとする」→「ナナモの策に勘づいたテレジ・アデレジが毒殺を計画」→「更にそれを読んだロロリトがナナモの毒殺を阻止」という高度な情報戦が発生しており、そこに打ち勝つ手練手管と女王への忠誠と同時にウルダハ全体の利益を優先する砂蝎衆トップとしての手腕。

パッと見ウルダハはラウバーンとナナモ・ウル・ナモが正義で砂蝎衆がそれをいびる悪役に見えなくもないのですが、各メンバーの実情を理解した上で改めて俯瞰すると政治的にも商売的にも砂蝎衆こそがウルダハの大黒柱であるという事がじわじわと分かってくる所がとても面白いです。


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更にロロリトはアラミゴ難民の帰還支援においてもその商人としての実力を遺憾なく発揮。今度は対立する砂蝎衆としではなく女王の良き相談相手として、ウルダハという国に貢献する圧倒的な有能っぷり。

やはりウルダハの真の覇者はロロリトなのでは?


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ロロリトの個人的に一番好きな所はやはり「王家への忠誠がないように見えてバリバリ女王に忠誠がある」という点です。

FF14政治最強おじさんロロリト・ナナリトをどうかよろしく。




第4位 アサヒ・サス・ブルトゥス

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紅蓮4.0の終了直後に突如出現しそのまま紅蓮が終わる前に死ぬという誰も追いつけない圧倒的なスピード感と事件屋で培われた表情筋の技術が存分に活かされた強烈なキャラクター性で第4位!


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そこそこ貴重なアサヒとのツーショ



それとも、感情に任せて俺の記事を最後まで読みますか?
このクソ長い記事のために、FF大好きなこの俺を?
出来るわけないですよねえ!?

そんな事をすれば帝国とド




第3位 吉田直樹

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「は?」「PLL全部見てねえだろ」「半年前に14始めたお前が吉田の何を」というみなさまの怨嗟の声が聞こえてきますが、株式会社スクウェア・エニックス取締役兼執行役員(開発・部門担当)兼第三開発事業本部事業本部長兼ファイナルファンタジーXIVプロデューサー兼ディレクター兼ファイナルファンタジーXVIプロデューサーの吉田直樹さんが第3位にランクインです。


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だってこの人エオルゼアに居るじゃないですか!?
お前らに文句は言わせん!!!


いやまあ何故3位なのかというと、「FF14作ってくれてありがとう」という感謝の念を込めての3位であり、吉PだけでなくFF14開発チーム全体含めて第3位みたいな所があり…


みたいな事言ってるとまた「スクエニに媚売ってる」「癒着か?」「本当は裏で繋がってんだろ」とか言われるのでこの辺で切り上げておきます。

今年のファンフェス楽しみにしてるぞ吉田ー!




第2位 ファットキャット

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並み居る強豪の屍の上に立つFF14キャラクター部門第2位、その剛の者の名を……ファットキャット。

名前の通り、この餅なのか饅頭なのかの区別もつかない生命体は太った猫なのだ。太ったでぶねこだから「ファットキャット」。
光の戦士だから「ウォーリア・オブ・ライト」と同じぐらい分かりやすいネーミングだ。

この太ったねこはほとんどストーリーには絡んでこない。
ただその辺でころころ転がっているでぶねこでしかない。


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でも見てくれたまえよ…ひっくり返った時のこの世で一番柔らかい物体なのではないかと思いたくなるだらしねえ腹を…これほどまでに野生の牙を抜かれてしまった生き物は居るのだろうか…


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こうしてファットキャットが転がっているだけで救われる命もあるのではないかと思ってしまうぐらいにはだらしのない腹をしている。お前はもうギラバニア湖畔地帯に投げ出されたら3日と生き残れないだろう。


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こうやって上手い事調節してこのでぶねこを台座に乗せられたら同じ高さでもちもちをなでなで出来ちゃったりする。

な、なんて愛らしい。現実にもファットキャットが居てくれたらいいのに!
ちなみに私は猫の近くに居ると呼吸が出来なくなる重度の猫アレルギーなので(なのに猫派)、こうして仮想空間の中で己の猫欲求を満たしている訳だ。


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しっ、しかも…しかもファットキャットには…なんと乗ることが出来る。
これは「ビッグ・ファット・キャット」という先程のファットキャットとは違う更に巨大なでぶねこだ。大きい太ったねこだから「ビッグ・ファット・キャット」。単純明快ネーミング。


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見てくれよこの物理法則を無視している肉の食い込みを。
これはもうでっかいふとったねこでは済まされない領域に突入している。もはや化け猫や猫スライムの類ではあるのだが、かわいいから全て許す。


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ちなみに四聖獣シリーズにも「博識のセンリ」というファットキャットが登場しており、このキャラ限定でマウントでもミニオンでも見ることが出来ない「後ろ足で立ち上がる」「跳ねる」などのレアモーションを見られるのでファットキャット愛好家にはオススメだ。


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最近アパルトメントを買ったので何とファットキャットに座れるようにもなりました。最高です。




第1位
オルシュファン・グレイストーン
アイメリク・ド・ボーレル
エスティニアン 
サンクレッド・ウォータース
リーン
ガイア
「シドネロ(ネロシド)」 
アルバート
水晶公
エメトセルク



いや多すぎィ!!!!!

でもFF14のキャラから一番好きなキャラを選べだなんてそんな事出来る訳がないでしょう!?お前それは「死ね」と言っているのと同義だぞ!?


まず上から順番に行きましょう。
・オルシュファン、アイメリク、エスティニアン

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彼らの存在なしに蒼天のイシュガルドは成立しなかったであろう「蒼天三英傑(今勝手に作った言葉)」が1位です。コイツらを1位にしなけりゃ一体誰を1位にするんだという感じなのですが、FF14は1位にしたいキャラクターが多すぎるので仕方なく全員まとめて1位です。


当時オルシュファンに関してはショックのあまりこれだけで記事を一本書いてしまった程です。今となっては懐かしいですが、やっぱり彼は俺の生活の中ではちゃんと生きていた…いや生きていると錯覚していたと言った方が正しいのかもしれませんが、間違いなく彼は俺の大切な友だったと思います。

つーかこの記事今見ると恥ッ!
よくもこんな恥ずかしい記事を世の中に晒せたな!
でもやっぱりオルシュファンは大好きという気持ちに一切の嘘はないです。

当時は教皇庁が終わってすぐ記事を書いてしまったため教皇庁以降の蒼天の内容には触れていないのですが、ラスボスのニーズヘッグ戦でエスティニアンを救い出すべくアルフィノと光の戦士とで駆け寄るシーンでアルフィノの側にはイゼルの幻影が、光の戦士の側にはオルシュファンの幻影が見える演出でちょっと泣いちゃいました。

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「イイ!」のコマンドが/hknightなのもズルい。
なんというかオルシュファンは全体的にズルい。

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オルシュファン、これからもよろしく。



続いてはFF14最強の夢女製造機、我らが総長アイメリク・ド・ボーレル。

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そもそも私は総長の声優を担当している鈴木達央さんから「よろしく」と言われてしまっているのでアイメリクが一番好きじゃない訳がない。

いや、詳しい事情を知らない方は「何を言っているんだ?」と思うかもしれませんが実際そうなんですよ。

てかどっちかって言うともう俺はアイメリクというよりも鈴木達央さんのファンなんですけど、とにかくアイメリクも一番好きです。


「顔がいい」「光の戦士が大好き」「HP29万」と要素のどこを取っても完璧すぎる男で、どんなに顔が良くても何かしらの欠陥を抱えている奴が多いファイナルファンタジーシリーズにおいて「こんな完全無欠の超人が存在していいのか?」と思ってしまうぐらい隙が無い男。
もうここまで来ると裏切りを疑いたくもなるがそういう事も一切ない。


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「光の戦士の実家はイシュガルド」って話はプレイヤーの間でも有名ですが、エリディブスとの戦いの最中に突如立ち眩みを起こして倒れてしまった光の戦士がイシュガルドに搬送され、目を覚ませばアイメリク卿が出迎えてくれる一連の流れはもう公式から直々にイシュガルド実家認定が下りたと言っても過言ではない。

おまけにエスティニアンが光の戦士を搬送→アイメリクが介抱のコンビネーションまで始まっており、実質的な蒼天のイシュガルドアフターストーリーとも言える。ちなみにFF14はこのような蒼天のイシュガルドアフターストーリがちょいちょい挟まる。


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続いては我らが最強の竜騎士エスティニアン。
「裏切る」という竜騎士の伝統を踏襲しつつも帝国の巨大兵器を単独で破壊したり、帝都に単独で乗り込み光の戦士が8人がかりで倒したアルテマウェポンをたった一人で難なく撃破したり、とにかく最強の竜騎士。


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新生時代の光の戦士だったとは言えハイデリンバフ+8人でようやく倒せたアルテマウェポン相手に常時ソウルイーター(HP吸収)の攻撃スキル、アンリーシュの10倍ぐらいのインチキ範囲攻撃で大暴れ。最終的には無敵モードに突入したはずのアルテマウェポンに超級ニーズヘッグ電影弾で突撃し大爆発。そして無傷で石の家に帰還。

ちなみにこの後ガイウスから「帝国が新兵器を開発していてエオルゼアに送り込んでくるから軍を編成して応戦しよう」と語られウェルリト戦役へと話が繋がっていくのですが、間違いなくこんな単独でウェポンを撃破する竜騎士の映像を見せられた後にする話ではない。


FF14最強リセマラランキングを作るとなったら、やはり人間の中では主人公光の戦士と現状のラスボスゼノス・イェー・ガルヴァスがトップになるのは間違いないが、恐らくはそこにエスティニアンも入ってくる。
主人公とラスボスとそこに並ぶその辺の竜騎士。

多分この人歴代最強竜騎士だと思います。



・サンクレッド

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先程、アルフィノを「最もプレイヤーと共に大きく成長してきたキャラ」という風に紹介しましたが、サンクレッドはFF14で最も強烈な変化を遂げたキャラと言っても過言ではありません。

というか、何かもう変化しすぎて会うたびに「お前誰!?」と言っているような気がします。
新生、蒼天、紅蓮、漆黒…と低く見積もっても最低RPG4本分のFF14はそのボリュームから来るストーリーの積み重ねが最大の武器でもある。サンクレッドはその超ボリュームを駆使して「人の人生」を繰り出してくるキャラクターだと思っています。

CLANNADは人生。サンクレッドは人生。


新生時代は暁の血盟の色男枠として登場し、そんなこんなで女を誑し込んでいる内に何と敵のアシエンに体を乗っ取られるという大失態を見せる。

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更にそこから時は流れ戦勝祝賀会。光の戦士とミンフィリアをどうにか逃がすためヤ・シュトラとたった2人でクリスタルブレイブを食い止め、そのまま瓦礫に飲まれた…かと思ったが何とか生存。

が、しかし、ヤ・シュトラが緊急退避に放った肉体ごとエーテルの地脈に逃がす「エンシェント・テレポ」でサンクレッドは全裸になってしまう。

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相棒のナッツイーター大先輩と共に過酷な全裸サバイバル。
この経験はチャラ男だった彼の性根を叩き直し一人の“漢”へと成長させる。
これが後に続く「サンクレッド全裸伝説」の始まりである。

ちなみにこの全裸サバイバルを経てサンクレッドは白髪の軽薄そうな青年から眼帯を付けた伝説の傭兵のようなワイルドスタイルに変化し、何か性格もワイルドになる。何も意味が分からない。


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蒼天終盤、第一世界の光の氾濫を食い止めるべく光の巫女として暁から離れていくミンフィリアへ向けたサンクレッドの一言。こんな面白い格好をしているのにちょいちょいかっこいい事を言うのがサンクレッドの魅力です。


時は飛びに飛んで漆黒のヴィランズ。原初世界と第一世界の時間の流れの違いで何と5歳も年を取ったサンクレッドが登場!

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さっきの伝説の傭兵スタイルから今度は突然ガンブレード片手に娘を守るイケメンパパに変貌を遂げる。どういう事???


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召喚された際、またしても全裸になっている。

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全裸になるつってんのに躊躇なくエンシェント・テレポを再使用するヤ・シュトラの恥部を隠すべくナッツイーター大先輩も用意してあげる。
布とか服とかを用意するわけでもなく「全裸になったらナッツイーターだろう」という思考回路が完成してしまっている以上、彼はどこかネジが外れてしまっているのかもしれません。


こんな全裸になったり会うたびに変貌を遂げる彼にも…いや彼だからこそなのかもしれません。何かと情けない色男に始まり、大切な人との別れを経験し、最後には娘を守る父になる。そんな波乱万丈さがまさに人生。

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不器用ながらも娘の事を誰よりも考え、誰よりも大切にし、誰よりも優しいサンクレッドの姿を見ただけで、何だかこっちまで泣けてくる。
まさに光のお父さん。

最初からこんなイケメンパパとして登場していれば「かっけえ~」ぐらいで終わりますが、新生から彼の事をずっと見てきた上でこの父親っぷりを見せられたら、そりゃ感情移入せずには居られませんよ…

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何かもう書いてる途中で泣きそうになってきたのですが、お別れのシーンに関しては何も言うまい。
みんな…どこの空の下に居てもパパの幸せを願ってるから…




・リーン、ガイア

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サンクレッドの娘リーン、そしてその友達のガイア。
やはり彼女たちを語るには「希望の園エデン」の存在なくして語れない。

希望の園エデン、それは漆黒のヴィランズのレイドコンテンツであり、ついに、ついに待望の「FF8」ネタがメインに据えられたコンテンツ!!!

やはりFF8と言ったら主人公スコールとメインヒロインリノアのラブロマンスが欠かせない。というかもうそれが最大のメインディッシュ。


FF14の前から私のFFプレイを追ってくれている方ならとっくにご存知かもしれませんが、私がFFシリーズで一番好きなキャラはリノアだし、最推しカプもスコリノなんです。
もう「俺はスコールが好きとかリノア好きとかなんじゃねえ…スコリノがイチャイチャしてる所を見るのが好きなんだよォォッ!!」とフレイザードになってしまうぐらいには好き。


つまりどういう事か!?そう、このリーンとガイアが実質的なスコールとリノアなんですよ!!!

いきなり無から湧いてきた女スコール、ガイア。

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何とデザインはあの野村哲也!ついにFF14に満を持して野村哲也が!!
「実質FF8」とかじゃなくて、普通にFF8なんですよね。

そんなガイアは正にファイナル野村哲也ファンタジーのキャラがファイナル吉田直樹ファンタジーに迷い込んでしまったかのような、これまでのFF14にはなかった異質なキャラクター性を見せる。

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どこかで見覚えのあるモノローグの使い方や…


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見覚えのありすぎる壁発言からまさかこっちまで拾われると思わなかった壁ブーメランまで使ってくるガイア・レオンハート。


そんなファイナル野村哲也ファンタジーからやってきてしまったガイアに引っ張られて何故かリーンまでリノアがジャンクションして明らかにFF14のノリではない野島テイストの会話を始めてしまう。

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(何回見てもFF14の空気じゃなさすぎる)


ぶっちゃけFF14のメインストーリーのリーンと希望の園エデンのリーンって何かスイッチ切り替わってませんか?

そう疑いたくなるぐらいリーンもガイアに引っ張られて野村ヒロイン力が急上昇してしまう。何なら今すぐクラウドかスコールと組ませても問題なさそうなぐらいには魔性の女力(ちから)がエアリスリノアレベルにまで高まっている。

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こんな大人の色気、父親の前では見せなかっただろ!?
リーン、俺の知らない所でいつの間にそんな…


閑話休題。これまでFF14はFF3ネタをやるとなったらクリスタルタワーを直接登場させたりFF5,6をやるとなったらエクスデスやケフカを直接登場させたり比較的直球勝負のオマージュを仕掛けてくる印象がありましたが、一方希望の園エデンは「ひねくれた奴が魔性の魅力がある女に徐々に惹かれる…分かるだろ?」「ガイアの記憶が徐々に消えるのも分かるだろ?」「プロミス・オブ・エデンのストックの魔法を入手してそうなエフェクトも分かるだろ?」とやや変化球で攻めてくるのがFF8らしさ(FF8は全球変化球みたいなゲームなので)とFF14のFFオタクっぷりを感じで好きだし、私もFF8の本質はスコールとリノアのラブストーリーにあると思っているので希望の園エデンをリンガイ全振りにしたのは大正解だと思います。


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そして召喚される「お前の思う最も強いもの」!!!
こういうとこでサンクレッドの「人生」見せてくるのズルくないですか?

もしかしたらこれを読んでいる中にFF8をプレイしていない方も居るかもしれないので、是非FF8を一度遊んで見て下さい。
間違いなく希望の園エデンの見方が変わります。


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でもこれはいくら何でもやりすぎだろ吉田ーーーーー!!!!!!!


この記事、すごくサクサクで読みやすいね!
下書きなしでも意外と行けるじゃない
あれ?どうして15000字なんて…



・「シドネロ(ネロシド)」

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ここに来て「シドネロ(ネロシド)」という連名が第1位。
リーンとガイアは一応個々のキャラクターとして好きなので別々という事にしましたが、シドとネロはやっぱり二人合わせて第1位です。(ちなみにシドネロネロシド表記は「どちらでも可」という事です)

「血筋も良く主席の天才」と「その血筋と才能と性格と全てに嫉妬しているクソデカ感情二番手」というもう百合の教科書に載りそうな基礎こそ最も最強と言わんばかりの関係性の2人組。

リーンとガイア、シドとネロ、まさにFF14百合二大巨頭。


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まさかここまで見ておいて次元の狭間オメガをやっていない人が居るわけがないので何にも配慮しませんが、この2人に関しては全体的に「自分は今何を見せられているんだ???」と思うぐらい完成された世界観なので特に足の踏み入れようがないです。

ただ一つだけ言うならば基本的にこの2人はメインキャラかそうじゃないかの中間みたいなポジションでそこまで登場回数が多いわけではないのがややネックです。

つまり何を言いたいかと言うともっとシドとネロの供給を寄越せ!!!


続いてはアルバート、水晶公、エメトセルク…と行きたい所ですがこの漆黒三大沼は少し後に回します。申し訳ない!





パッチ部門

パッチ部門…と言いたい所ですが、すいません。嘘です。
パッチ部門なんかありません。

何故なら私個人の見解として、「FF14は新生→蒼天→紅蓮→漆黒と続けて遊んで初めて完成するゲーム」だと思っているからです。
それぞれの出来不出来は確かにあれど、後半に進めば進むほどドンドン積み重ねが活きてくるFF14において、どこか欠けてもいいストーリーなんか一つもありません。さっきのサンクレッドだってそうです。
やや強火解釈かもしれませんが、彼は新生から漆黒まで全て見届けて完成するキャラクターなのです。

なので蒼天がいいとか紅蓮がいいとかは決められません。
全部繋がった上でFF14なのですから。


だから、今回は「漆黒のヴィランズ」についての話をしてこの勝手にファイナルファンタジー14大投票を締めくくろうと思います!
待たせたね!

とは言っても漆黒のヴィランズを全部綺麗に一つにまとめるなんてとても私の実力では出来っこないので、いくつかに分けて紹介しましょう。


まず最初にこれがなくては14を語れない「歴代FFリスペクト要素」からです。

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漆黒のヴィランズのあらすじをざっくり説明すると「光の氾濫が起きた世界を闇の戦士が救う」という話なのですが、これはFF3の設定が元になっています。

と言ってもFF3は実際漆黒の真逆。光の戦士が闇の氾濫から世界を救う物語なのです。それと同時にFF3内で、1000年前に光の氾濫を食い止めた「闇の戦士」が存在しています。ですがまあこの闇の戦士(FF3)、ゲーム終盤のラストダンジョンで突然出てきて闇がどうたら無がどうたらいきなり解説してくるだけで、そこまで良い扱いとは言えない上に俺に「こっちは光の戦士として闇の氾濫を食い止めたけど、逆に光の氾濫を食い止める闇の戦士の方が気にならない?」というもやもやを残してそのままFF3は終了します。

FF14ではそのFF3の「闇の氾濫から世界を救った光の戦士」としてアルバート達が登場します。

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「俺たちの魂も、第一世界へ連れて行ってくれ。あそこには、俺たちの冒険の全てがある…大事な故郷なんだ。」
アルバート達のセリフとも、当時FF3を夢中になって遊んでいたプレイヤーへのメタにもとれる名台詞ですが、この光の戦士達の活躍によって第一世界は一度救われます。しかし世界は光の戦士の活躍のせいで光に覆われ永遠に夜が訪れない光の氾濫を迎えてしまうのです。

FF3を遊んだプレイヤーの大半(誇張表現)が気になるであろう「闇の氾濫から世界を救っても、その逆の光の氾濫が存在するのだから光の戦士のせいでまた光の氾濫が起きて闇の戦士が世界を救って闇の氾濫が起きて光の戦士が世界を救う無限ループなんじゃないの?」という疑問に答えるのがこの漆黒のヴィランズ。

これまでリターントゥイヴァリースで実質的なFFTの続編などを世に送り出してきたFF14ですが、ついにここに来て実質的な「FF3アフターストーリー」を作り始めてしまった。FFオタクが極まるとここまで来る。


そして漆黒のヴィランズの拠点はFF3のラストダンジョンだった「クリスタルタワー」を都市に改造したクリスタリウム。

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FF3と逆の闇の戦士がFF3のラストダンジョンだったクリスタルタワーを拠点に光の氾濫から世界を救う。何もかもあの時とは真逆のシチュエーション。

そしてShadow bringersのトレーラーにもう一度戻りますが、クリスタルタワーが映し出されてFF3の悠久の風が流れ始める演出。これはFF3ネタでもあるのですが、FF14のクリスタルタワー編の最後に悠久の風を流して締めくくるという演出も恐らく意識されており、二重三重にも文脈が折り重なった正に文脈のミルフィーユ。

少し話は逸れますが、FF14とほぼ同期のFF15が「世界に夜明けを取り戻す物語」をやっていて、漆黒のヴィランズが「世界に夜を取り戻す物語」をやっているのが謎の因果を感じます。まあほとんど関係ないんでしょうが、こういう事が起きてしまうのもファイナルファンタジーの自由さだと思います。


ここで一番したい話が、私がこれまで散々言ってきた「FF14は歴代リスペクトをしつつも独自の面白さを切り開いている」という点です。
つまり漆黒のヴィランズも過去のFFに頼り切りではない。むしろ過去のFFを乗りこなした上で新しくFF14の面白さを切り開く。そうなんだけど同時に私みたいな過去作ファンがテンションブチ上がるようなネタをガンガンぶち込んでくる。

この辺の塩梅って本当に難しいと思うんです。何故ならただでさえファイナルファンタジーは歴史が長くファンも多い作品。今いきなりFF3のアフターストーリーなんかやり始めたら当時のファンから叩かれる可能性もある訳で、かと言って過剰にリスペクトをすれば若干の内輪ネタ感が出てしまう。

私はFFシリーズを「毎回毎回新しいものしか出てこないから面白い」と思っているのですが、FF14はともすれば新しさを失いかねない歴代リスペクト要素とFFらしい新しさの同居に成功している作品だと思います。


そしてそんな光を切り裂き時代を切り開く闇の戦士さながらのFF14の前に立ちふさがるは原初の光の戦士!「光の戦士」FFを現代でやる上で最も越えなければならない存在!ウォーリア・オブ・ライト!!

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まさにFF14の歴代FFリスペクト要素の極地。
最初の「光の戦士」を14番目の「闇の戦士」が打ち倒す。

常に新しさを追い求め常にスクラップアンドビルドを繰り返すファイナルファンタジーシリーズはついに直接「1作目」を倒す所まで来てしまった。

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これ、FF14のロゴを再現した攻撃っぽくないですか?
いや情報量詰め込みすぎだから!!!
流石に初見で見た時笑っちゃったわこんなん!!!

去年からずっと「FFって光の戦士と闇の戦士が世界の命運を懸けて戦うゲームじゃないの…」と言っていたのですが、漆黒のヴィランズでおよそ1年越しの伏線回収です。

長げえ!




2つ目は「技術面の進化」です。
私はゲーム開発にも一ミリも詳しくないし門外漢もいい所なのですが、そんあ素人目に見ても漆黒のヴィランズは明らかにこれまでのFF14とは一線を画す技術の進化を果たしています。

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カメラワーク、アルバートによるやたら気合の入った引き込まれるような語り口のステージ読み上げ、マップの作り込み、どこを切り取ってもこれまでのFF14とは明らかに違うギアの変わり方をしており、「自分が遊んでいるのはこれまでと同じゲームではなくFF14.5なのではないか?」と疑ってしまうような進化が漆黒のヴィランズでは起きている。



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ギミックを完璧に処理してくれるため下手したら自分よりも有能かもしれないCPUを連れてダンジョンに突入するもはやFF14がオンラインゲームである事を捨てようとしているフェイス機能や、これまでには一度もなかったボスのクッソカッコいい名前演出。


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イル・メグのこれまで見たことがないような水の透明度や光の使い方、どこからどう見てもFF14.5としか思えない急激な進化。

自分は半年前にFF14を始めたばかりなのですが、新生→蒼天→紅蓮→漆黒と順番に追っていくとそれだけで新生FF14の8年間の技術の進化を追体験出来るのもこのゲームの良い所だと感じました。



3つ目は…まあお待たせしました。
漆黒のヴィランズの「乙女ゲー」についてです。

漆黒のヴィランズにはおおまかに3人の男が居る。
人によってはここにサンクレッドやウリエンジェも入ってくるのだろうが、ここはおおまかに分けて3人という事にする。

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1人目!
第一世界の主人公で同居人の彼氏アルバート!!!


漆黒三大沼が一人、光のアルバート。蒼天のイシュガルドで「闇の戦士」として登場した彼は実は第一世界の光の戦士だった。

光の氾濫を引き金を引いてしまった彼は第一世界では大罪人として扱われている。漆黒のヴィランズ序盤は彼の旅の軌跡を辿るようなストーリーも同時に展開される。


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光の戦士のイシュガルドに相当するフッブート王国の話、昔一緒に旅をしていた相棒「セト」の話、そして楽しかった思い出の話。

そうやって言葉を交わしている内にアルバートも徐々に自身の置かれた状況にも希望を持ち始める。


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光の戦士は5.0終盤大罪喰いの光を自身の体に閉じ込めきれず自分自身のせいで世界が光に覆われる状況に追い詰められてしまうが、ここに来て光の戦士とアルバートの立場が見事に逆転する。

「自分のせいで世界が光に覆われ絶望するアルバートとそれを唯一見て寄り添う事が出来る光の戦士」の構図が「自分のせいで世界が光に覆われてしまった光の戦士とそれに寄り添うアルバート」に変化を遂げるのだ。


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ノルヴラント全土の人々の力で立ち上がった巨大タロース、まだアルバートの事を忘れずに大切に想っているセト、そんな世界を見てアルバートは誇りを取り戻す。


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もう終盤のアルバートと光の戦士ほとんどユウナとティーダですからね。
それぐらいメインヒロイン力が高い。


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ハーデス討滅戦では最後の切り札として力を貸すアルバート。
これもFF3ラストバトルの光の戦士と闇の戦士の共闘のオマージュなのかもしれません。

そしてアルバートの魂は壊れかけだった光の戦士の魂を助ける形で光の戦士と同化を果たす。
そばにいてくれる奴を失うような選択肢は進められてないですからね。

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そして絶対にここを抜かす訳には行かない5.3ラストのセトとアルバートの再開!「セト、お前…本当にデカくなったなあ!」から始まる一連のシーンはまさに瞬間最大風速の1つです(漆黒は瞬間最大風速がいくつもあるため)。

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もうこれ禁止カードだろ…と言いたくなるし今振り返っててリアルに泣いているのですが、これほど「だったら…絶対に間違っていなかった。この世界をこんな未来に導いたこと、俺はやっと誇れる。」とこっちが言いたくなるシーンも中々ないです。


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ここのクリスタリウムであの時の仲間たちが待っているシーンもヤバくないですか?マジで瞬間最大風速どんだけあんねん。



2人目!
セフィロス越えの男!エメトセルク!!!

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もう説明がめんどくさくなってきたので最初からすっ飛ばして書きますが、私のエメトセルクの一番好きな所は鏡像世界の分かたれた人類を「なりそこないが蠢いている」と表現する一方で同時に「誰かが頑張れば救われるその誰かになれる」とも思っている多角的な視点で物を見ている所です。


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これまでのFF14でアシエンと言えばまあ体乗っ取ったり不死身である事に調子に乗って隙を突かれてそのまま消滅したり何かナイツ・オブ・ラウンドに刺されて消滅したり散々な三下ばっかだった印象があるのですが、この男は少し違う。

最終的には決別こそしてしまうものの、間違いなく「お互いの事をまず分かり合うべきだ」と考えていたのは確かで、この時点で他の三下アシエン共と比べても格が高いことが明らかです。

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そもそもエメトセルクは「その場の戦いよりもそれが終わった後の戦後処理や和平に至るまでの道をしっかりとやる」というFF14の方針を象徴するような考え方をしており、私はFF14のこういう政治的かつ真面目な部分が好きなのでエメトセルクの理知的な思考の部分が大好きです。

でも彼、こんなに理性が高いのに妙な所で人間っぽい。いやむしろそこが最大の魅力とも言える。

アーモロートでは親友のヒュトロダエウスに意思を与えてみたり、アゼムのソウルクリスタルを残しておいたり…

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あんなに人類を拒絶する素振りを見せていたくせに満足げな顔で散って行ったり!!

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手の振り方ーーーーー!!!

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エメトセルクは、どのアシエンよりも理知的で、またどのアシエンよりも人間らしい。多角的な視点を持ちつつも情を捨てきれず最後の最後には光の戦士を助けてしまう。

私個人の見解として、漆黒のヴィランズは「人の願い」の話だったのではないかと思う。

人々の願いを受けて戦う光の戦士、人々の願いを見て世界に希望を見出すアルバート、娘の願いを守るサンクレッド、人々の願いを叶えるべくゾディアークの核となり自分自身の願いを見失い最後には取り戻すエリディブス、自身の願いを託すエメトセルク。

FF14の蛮神のシステムが、「人々の願い、祈りが具現化した存在しない神」というシステムである以上、蛮神と戦うという事は「相手の願い、祈りを踏みにじる」に繋がってしまう。だからこそFF14は前述の事後処理や和平を結ぶまでをしつこいぐらい丁寧にやってきたのだと思うのだが、どうあろうとも倒すべき敵だと思っていたアシエンとゾディアークですら蛮神のようなものだとエメトセルクの口から明かされる。

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最大の敵でもあるゾディアークとの戦いすらFF14で幾度となく繰り返されてきた「蛮神を召喚する異種族との戦い」に帰結していく構造の美しさに驚きました。

漆黒のヴィランズはこれまでただの「敵」としか描かれずその背景には謎が多かったアシエン達の願いや祈りがほぼ全て明かされます。その情報を全て開示した上で「彼らとどう付き合っていくのか?彼らと分かり合う事は出来るのか?」を突き付けて真摯に解決へと導いていくのが実にFF14らしい話運びだとも思いました。


そして漆黒秘話第7話……読んでない人は読め!!!!!




3人目!
みんな大好きお前を待ってた水晶公!!!

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水晶公は新生エリアのアライアンスレイドに搭乗した「グ・ラハ・ティア」その人であり、ある種「FF14のファン」というメタ的な意味合いも持ったキャラクターだと私は勝手に思っています。


ここからは少し自分の話になってしまうので、お前の話なんかどうでもいいよという方は読み飛ばして下さい。まあ私、ぶっちゃけ今結構リアルが辛いんです。と言っても借金で首が回らないとかそんなハードな物でもないので「そんな事で?」と鼻で笑う方も居るかもしれませんが。

前にどっかで俺はみなさんが思ってるよりずっと若くて、ギリギリFFXの方が年上ぐらいの年齢だという事はお話したと思います。

ですんでまあここからは学生時代の話になるのですが、実は高校時代にここでは言えないようなやらかしをしてしまい一度停学になっていまして、そこから普通に学校には通いましたがそういう事もあり周りからは浮いて、先生達からも腫物のような扱いを受けて、それで何もかも嫌になって不登校になったんです。そこに顔も名前も知らないけど一度くらい会ってみたかった産みの父親がどうやら知らない所で死んだとかその他諸々が色々重なって結局精神科に行く羽目になり…でもそこから別に退学するとか自殺するとかもなくだらだらと生きながらえて今こうして駄文を世間に晒してる訳です。

だからこそなんです。何かもっと思い切ってしまえばいいのにこうして中途半端な所で生きているから家族にも世間にも一体どこから来ているのかもよく分からない負い目を感じていて、もうあんまり現実に居場所はないような…でもそんな事はないんです。普通に家がありますから。しかし自分は何かに怯えて勝手に居場所はないと思い込んでいる。そんな自分にすら若干の嫌気がさします。

今は比較的元気になりましたが、そんな精神状態を今もなお3割ぐらい引きずってる所があります。


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だから私は水晶公のこの言葉を聞いた途端涙が止まらなくなったのかもしれません。

最初から「FF全部やったるぞ!」と意気込んで始めたほど立派ではないのですが、この一年間なんかFFばっかやってました。その中で色んな人から「面白い!」「次も楽しみにしてる!」「笑った」などと言っていただけて、私自身とても不思議な気持ちなんです。ずっと子供の頃から得意な事なんてあんまりなくて、運動も体力テストで最下位を取る程出来ない、勉強もそこまで出来ない、アニメとゲームなどに関してもそこまで詳しい訳でもない、手先も不器用、そこまで人付き合いも良くない、発達だから日常生活全般が壊滅的…唯一ちゃんと出来たことが今こうして書いている作文とかそれぐらいです。

だから、だから、あんまり人に褒められ慣れてないんですよ!いきなり楽しみですとか面白いとか言われるの、慣れてない!

私自身が好き勝手にFFをやっているのも確かにありますが、間違いなくみなさんが見てくれているからやっている所もあります。
正に私自身みなさんに助けられたし、決してその事を忘れないし、面白いって言って貰えて嬉しかった、こんなクソみたいな駄文を楽しんでくれる優しさに救われた、そして今でも感謝しています。

だってFFやってなかったら今頃どうなってたか分かりませんよ?
FFのせいで人生めちゃくちゃになってる感じはしますが、同時にFFのお陰で人生が救われたとも思います。


…ってこんな事書くの気持ち悪!こんな自惚れた内容絶対Twitterに書けんわ!とも思いましたが、水晶公というキャラクターの話をするにあたって、自分自身のこれまでの人生と絡めて書かずにはいられない、むしろそこに嘘を付いて水晶公の話をするのは不誠実だろうと思い、こんな恥ずかしい話をしました。


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「長く長く続く道、あなたはそこを旅し続けている。そこで出会った人々の声を顔を思い出せなくなる日が来たとして、そんな時はこれだけ思い出して欲しい。どんなに遠くなろうとも全ての冒険は今日のあなたに続いている。どれほどの苦難と耐え難い苦しみが襲ってこようとも、いつか覚えた喜びが、流した涙が、受けた祈りが、決してあなたを独りにはしないだろう。」

何度見ても物凄いセリフです。水晶公から光の戦士への言葉にも受け取れるし、これまでFF14を遊んできたプレイヤーへの言葉のようにも受け取れるし、FFシリーズファンへの言葉のようにも受け取れるし、広く見れば人の歩む人生への言葉のようにも受け取ることが出来る。

漆黒のヴィランズで脚本を担当している石川夏子氏は小学生の頃の文集で「夢のあるゲームを作って、誰かに希望を与えられるようになりたい」と書いていたらしいが(詳しくは石川さんのTwitterを見よう!)、間違いなく私はあなたから希望を貰いました。夢のあるゲームを作ってくれて、本当にありがとうございます。


漆黒のヴィランズは、確実にファイナルファンタジー最高傑作の一本に含まれるし、一生忘れないゲームになると思います。
ここまで私のしょうもないFF14のプレイを見守っていただいた方も、FF14開発陣の方も、本当にありがとうございました。






…………って何かFF14卒業みたいな空気になってるけど別にFF14やめる訳じゃないからね!?
FF14が終わらない限りこっちもFF14終えられないから!!!


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では暁月のフィナーレでまたお会いしましょう!

さらばだ!!!