FFTは熱血系ファイナルファンタジー
みなさん、ファイナルファンタジーってどんなイメージがありますか？
いやまぁそりゃ｢歯応えのある戦闘｣とか｢素晴らしい音楽｣とか色々あると思うんですけど、個人的にはやっぱり｢思春期｣です。
FFにはそれはそれはもう思春期を拗らせまくったようなキャラ達が大量に登場します。
女の子と触れ合うことに慣れていなさすぎて腕が浮いちゃうクラウドとか…
｢愛とか友情とか古臭いけど｣ってもはやひねくれすぎて逆にド直球なセリフを吐くスコールとか…
まぁとにかく｢思春期｣なんです。
もう、友情！努力！勝利！を｢フン…｣と鼻で笑うような奴ばっかり出てくるんです。
がッ！FFTは違うッ！！
FFTは熱いッ！とにかく熱いッ！！
｢みんなそんなに熱くて疲れないの？｣と思っちゃうぐらい登場人物の全員が異常に熱いッ！！
まず、｢ッ｣と｢！｣が異常に多いッ！
こんなどうでもいい戦闘ですら｢た、たいへんだッ！！北天騎士団のヤツらだッ！！｣｢よし、他の奴らに悟られる前に見張りを倒せッ！｣と大量の｢ッ｣と｢！｣が使われているッ！
もうFFTは｢ッ｣と｢！｣の使われた回数なら日本一を目指せてしまうんじゃないかってぐらい｢ッ｣と｢！｣がとにかく多いッ！
この｢ッ｣と｢！｣を多用する通称｢FFT文法｣(私が勝手に名付けただけだッ！)が、更にこのゲームの熱さに拍車をかけているッ！！
というかこのゲーム、｢ッ｣と｢！｣が多いだけでなく全体的にライターの筆のノリがすごいッ！
｢そうだ、お前たちは死ぬんだ。1人残らず地獄に落ちるのさ。盗賊にふさわしい末路だな｣｢言葉遣いに気をつけろよ、この野郎！盗賊が貴族にタメ口聞くんじゃねぇ！｣とまさに罵詈雑言のデパートッ！
FFTの舞台のイヴァリースはまさに治安が最悪ッ！その治安が最悪の状態でこの｢ッ｣と｢！｣を多用する熱い文法にライターの筆が乗りまくった勢いのある罵詈雑言が化学反応を起こし異常な熱量を持っているのがこのFFTというゲームの醍醐味だッ！！
どうですかこの熱い掛け合いッ！
FFTは終始こんな調子ですッ！！
｢オレたちに必要なのは思想じゃない。食い物や寝る所なんだッ！それも今すぐになッ！！｣
こんな治安の悪い熱いセリフがあるかッ！？
というかもう明らかに必要性が怪しい所にまで｢ッ｣が使われているッ！！
個人的にFFTで一番面白いと感じている所は、これだけ熱いノリなのにも関わらず序盤はひたすら｢貴族と平民の差｣という重苦しいテーマを描き、その中で血に塗れた泥臭い戦いが巻き起こる所だッ！(後半はまた変わってきますがッ)
こう何枚もスクショを連投してしまって申し訳ないが、
｢何故私たちが飢えなければならない？それは貴方たち貴族が奪うからだ！生きる権利の全てを奪うからだッ！！｣
｢生まれた瞬間からお前たちはオレたち貴族に尽くさねばならない！｣
｢生まれた瞬間からお前たちはオレたち貴族の家畜なんだッ！！｣とただ単純に｢ッ｣と｢！｣が熱いだけでなくキャラクターの言い回しの端々に異様な勢いと異常な熱量があるッ！
しかもその勢いと熱量が暴言に変換され出力されるッ！！
ここまで豪快かつ景気のいい暴言は初めてだッ！！
(スクショ連投で見辛くて申し訳ないッ！)
そして飛び出す個人的FFT最大の名言
｢家畜に神はいないッ！！｣
それに至るまでの｢誰が決めたッ！？そんな理不尽なこと、誰が決めたッ！｣
｢天の意思？神がそのような事を宣うものか！｣
｢神の前では何人たりとも平等なはず！神はそのような事お許しにはならない！なるはずがないッ！｣というミルウーダのセリフもすごいッ！
そもそもこのアルガスとかいう奴は｢お前たち盗賊は生まれた瞬間からオレたち貴族の家畜なんだよッ！これは天が決めた事だッ！｣とありもしない事実を無から発生させた上で更に｢家畜に神はいないッ！！｣というパンチラインを決めているのでもはや無敵に近いッ！！！
私はFFTを遊ぶ前、勝手に｢戦記ものっぽいしジメジメした感じなんだろうな…｣と思っていたのだが、それは全くの間違いッ！
いや確かに状況だけを見ればジメジメしているかもしれないがその湿気を全て吹き飛ばすような登場人物の熱さッ！景気のいい豪快な暴言ッ！普通のコミュニケーションよりも先に飛び出す拳と罵詈雑言ッ！！
FFTはどちらかと言うと戦国無双や三國無双のノリに近いッ！戦闘中に大声で｢敵将、討ち取ったりッ！！｣｢お主こそ真のイヴァリース無双よッ！！！｣と叫び散らすほどの異常なテンションッ！！
｢戦記モノっていちいち登場人物の名前も覚えられないし、何だかお堅い雰囲気だよな…｣と苦手意識を持っている方こそ、是非FFTに触れてみてはッ！？
お堅いどころかこのFFTの熱量にいつの間にか巻き込まれてこっちまでヒートアップしてしまう事間違いなしッ！！！
それではッ！