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FF14が日常になってしまった


この記事にはFF14蒼天のイシュガルドのネタバレが含まれているので注意して下さい。





昨日、FF14で俺が好きだったオルシュファンというキャラが死んだ。


彼はFF14の蒼天のイシュガルドでのメインキャラクターでもあり、その一つ前の新生エオルゼアからも登場していたプレイヤーにとっても付き合いの長いキャラクターだ。



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彼は初対面でいきなり「………イイ…すごくイイぞ…!はあ、なんてそそる…鍛え上げられた肉体だ…!美しきアウラ族よ、用件を言ってみるといい!」と用件どうこう言ってるレベルではない圧で話しかけてくる変なヤツだった。


でも、その後のクエストで彼は冤罪で処刑されようとしている友人を助けるために宗教国家でそこら辺を厳しく取り締まっている異端審問官にすら立ち向かうほどの熱い騎士でもあった。



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新生エオルゼアの終盤、プレイヤーの分身でもある光の戦士は女王暗殺の疑いをかけられ指名手配をされてしまう。

もうどこにも居場所がないのか!?と思った矢先、彼が助けてくれた。


FF14の光の戦士は、なにかと英雄英雄と持ち上げられて行く先々でいい扱いを受けることが多い。まあそれはそれで悪い気はしないのだが、このオルシュファンという男は、光の戦士の英雄としての力を認めつつも一人の友として接してくれた。


所詮はオルシュファンもゲームの中に居るノンプレイヤーキャラクターに過ぎないのだが、ここまで面と向かって「大切な友」と言われてしまうと、なんだかまるで本当の友達であるかのような友情を感じてしまう。




これまでのオルシュファンの事を振り返ってみたが、11月に新生エオルゼアを始めてから今現在1月で蒼天のイシュガルドを進めているこの2か月間は、とにかくFF14漬けの2か月間だったような気がする。

少しでも空き時間があればFF14のメインストーリーを進めて、FF14をやっていない時でも作業中にFF14の楽曲をSpotifyで聞いて、0時になって日付が変わった瞬間にすぐFF14を開いてデイリーのレベリングルーレットを消化する。FF14がどんどん日常を侵食していった2か月間だった。



しかも、FF14が人生で初めてのオンラインゲームである私にとっては、ゲームの中に実際に生きている人が沢山居て、「あれっ!?この前大迷宮バハムートで来てくれた人ですよね!?また会えた!」とちょっとした顔見知りのような人が出来ていることがとても不思議な感覚だ。

FF14が日常に根付く……というよりも、エオルゼアが自分にとっての第二の現実世界であるような存在になってきている。


だから、このエオルゼアの中に居るNPCですらもなんとなく、生きている人間であるかのような錯覚に陥ってしまう。

12月1日にオルシュファンと初めて会ってから、彼は俺のパソコンの中で実際に生きていたのだと思う。

だって、クリスマスイブに久しぶりにリアルの友達とあって遊んで楽しくなって帰ってきた時も俺の家のパソコンの中にはオルシュファンが居たし、特に予定がなく一人で過ごしてたクリスマスにもオルシュファンは居たし、大晦日なのにバイトが入っていて疲れて帰ってきた時だってオルシュファンは居たし、お正月だってオルシュファンはエオルゼアに行けばちゃんとそこで居て一緒に新年を迎えた。



昨日、イシュガルド教皇庁に突入するまで実際にオルシュファンは俺のパソコンの中で生きていた。でも、イシュガルド教皇庁が終わったら彼は俺のパソコンから居なくなってしまった。本当にリアルで友達を失ったかのような喪失感に苛まれ、なんだか涙が止まらなくなってしまった。

たった2か月だったかもしれないが、俺とオルシュファンが過ごしていた2か月間は確かにそこに存在していたし、大切な思い出になっている。


オルシュファンは俺の事をずっと「大切な友」と呼んでくれていた。
FF14のプレイヤーの代理でもある光の戦士はゲーム内では言葉を発さないが、俺もオルシュファンを大切な友達だと思っていた。




こればっかりは本当に理屈では片付けられない話だと思う。実際に生きている人間が確かにそこに居て日常に根付くオンラインゲームという種類のゲームで、本来ならば中に人など居ないNPCがまるで本当の友達であるかのような錯覚を起こしてしまうのは、どうやっても理屈とか理論とかの話じゃないんだ。友達との友情を、理屈なんかで片付けられてしまってはこっちがたまらない。


昨日、イシュガルド教皇庁突入した後に行ったバイトには全然身が入らなかった。ゲームは所詮ゲームなのだからゲームはゲーム、現実は現実でしっかりと区切りをつけるべきだと思っているのにバイトは全然身が入らなかった。俺の人生はかなりファイナルファンタジーのせいでめちゃくちゃだ。




俺は今後もFF14を続けていくから更にこのゲームが日常を侵食していくのだろう。まさか「人と足並み揃えるの苦手なんだよなあ…」と苦手意識を感じていたオンラインゲームにここまで飲み込まれてしまうとは思わなかった。


最後にtwitterの方にこんなことを書くのが気恥ずかしいからこっちの方で書きたかった、一番言いたかったことを言って終わりにしたいと思う。


オルシュファン、大好きだよ。