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今更FF3を遊んだらFF講座みたいなゲームだった

FF3を遊びました。


突然ですがみなさん、光の戦士って何だと思います?

そう、光の戦士。ドラクエにおける主人公が「勇者」と呼ばれるように、FFの主人公も何かと「光の戦士」と呼ばれます。

光の戦士って………何?
一体何が光で何が戦士なんだ??

その答えがFF3では語られています。

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そう、クリスタルに導かれ世界を覆い尽くさんとする闇を打ち払う者こそが光の戦士。

えっ?そんな事知ってるって?
いやちょっと待って下さい!まだ終わってないですから!


「世界を覆い尽くさんとする闇を打ち払うのが光の戦士」の部分までは知ってる方も多いでしょうが、実はこのシステムはかなり説明を省いており、実際は「闇の氾濫を食い止めるのが光の戦士」という事なのです。


そして、闇の氾濫を食い止めるのが光の戦士ならばその逆もまた然り。

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「光の氾濫が起きた場合には闇の戦士が食い止める」というシステムも存在するのです。

この「闇の氾濫は光の戦士が食い止め、光の氾濫は闇の戦士が食い止める」を頭に入れておくと、一気に他のFFへの解像度が上がってきます。


「何故光の戦士が闇を打ち払うのか?」
「何故闇が悪で光が正義のように描かれるのか?」

この辺りの謎がFF3では全て解説されます。
つまり、他のFFの主人公が光の戦士だった時は「今回は闇の氾濫が起きているから光の戦士が選抜され食い止めに向かう」と解釈出来る訳です。

 

FF3は1990年発売。あのファミリーコンピュータのゲームです。
この時代の段階で「光と闇は相互に抑制し合う力で、どちらかに正義がある訳でもない」というストーリーを展開してるのすごくないですか!?



更にFF3ではついにあの「FFのラスボス、『無』好きがち」問題についても解説される!

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FFの「無」大好きラスボスの有名どころと言えばやはりFF5の無の力に飲まれたエクスデスが無そのものになってしまったネオエクスデスでしょう。もう何もかも無。ミスター無です。



じゃあFFにおける「無」って何?
それもFF3で全部解決されます。

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そう、FFにおける「無」とは光と闇が混じり合うことにより発生するのです。世界は無に始まり無に還る。

つまり光も闇も否定する力。



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FF3のラスボスである暗闇の雲が「闇を氾濫させこの世界を、そしてお前たちの光の世界をも無に還すのだ…(ここで言う『この世界』とはFF3ラストダンジョンの闇の世界を指す)」と言っているように、無は光も闇も無に帰す力。 


FFのラスボスが何故やたらと無にこだわりたがるのか、それはFFにおける無の力が光も闇も全てを無に帰す最上位の力だからだと思います。

「じゃあその『無』にどう対抗すればいいのか?」という問題についてもFF3で解説される!



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「無」には「希望」で打ち勝つ事が出来るのです!
これこそが正に他のFFにも受け継がれているに違いない点!!

前述の通り、光と闇は相互に抑制し合う力でどちらかに優位性がある訳ではありません。

ですから、光の戦士も闇の戦士も持っている「希望」の力こそが「無」へと対抗する唯一の手段!


「いや何かありがちな話〜〜〜……」と思う方もいるかもしれませんが、ここでファイナルファンタジーの基礎的なルールが全部説明されてますからね!?

「光と闇は相互に抑制し合う力」
「無は光も闇も無に帰す」
「その無に対抗する手段が希望」

この3つのルールが判明した事により、「いやこのラスボスは『無』の力だから光の戦士は無力だろ」という疑問についても解決します。
何故なら光の戦士は希望の力で無に打ち勝つため。



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ここでついに「ファイナルファンタジー」という世界の成り立ちについても解説が始まる!


最初は何もない無の世界だった。
あるとき光と闇が出来た。
全てはそこから生まれた。

星 土 水 火…
そして命
時はまたそれを元の場所に帰そうとする。

だが命は更に別のものを生み出した。
光と闇を分け その輝きをもって
世界を照らし出すもの

希望というエネルギーを……


もうこれでファイナルファンタジーの全てが分かりましたね!!!

つまりファイナルファンタジーの世界は無の世界から光と闇が発生し、その光と闇から全てが生まれた。だが時(おそらく無を指している)星や土や水や火そして命を元の場所に帰そうとする。でも命は希望を持って無を打ち砕く!!!!



このように、FF3はとにかく「FFの根幹の設定」の話を延々とし続けるようなゲームです。

もうゲームの皮を被ったFF講座なんですよね。


FF3の主人公は割とキャラクター性が虚無だから、主人公達のストーリーではなく「光と闇とは何なのか」「無とは何か」みたいなファイナルファンタジーの設定の核心に迫るような話がひたすら展開されます。

FF3を遊ぶ事で、FFの「何故光の戦士がクリスタルに導かれるのか?」「そもそも何故FFは光と闇の話が多いのか?」という疑問が全て解決され、後発のFFに対する解像度が一気に上がる事間違いなし。

要はFF3はゲームの皮を被ったFF講座もとい「FFガイドブック」みたいなゲーム。



「これからFFを全部やってみたい」という方が居れば、ぜひFF3から遊んでみるといいかもしれません。FFの土台になっている設定が大体このゲームで分かります。

それでは!