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ガチでハンターハンター初めて読んだ

 みなさまは……『HUNTER×HUNTER』という作品を読んだことはあるだろうか?

 『HUNETR×HUNTER』、週刊少年ジャンプにて1998年14号より連載を開始した冨樫義博による漫画作品。私はこれを……一度も読んだことがなかった。この話を誰かにするたび、「えっ!?ハンターハンター読んだことないんすか!?」と言われる。

 むしろ私は、この「えっ!?ハンターハンター読んだことないんすか!?」という会話の煩わしさを潰したかったのかもしれない。

 という訳で、ハンターハンターを知らない俺の目の前でハンターハンターネタが擦られている状況が許せなかったので、全巻買って読みました! 別に連載開始に合わせて読み始めたとかそういう訳ではないんですが、まぁなんかちょうどいいタイミングでしたね。

 今回の記事では「ハンターハンター1巻から37巻までの好きなシーンを1巻につき1つ振り返る」という形で進めていこうと思います。もう全部やってたらキリないですからね。あくまで「1巻につき1シーン」の制約と誓約を設けておきます。では早速参りましょう!


ハンター試験編(1巻~5巻)

1巻 うす汚ねェクルタ族とかの血を絶やしてやるぜ

『HUNTER×HUNTER』1巻

 ここです。初見で読んで上から下まで全てのコマが面白かったので。

 左上の3巻で退場しそうな顔面のレオリオがしばらく最初のキャラ紹介ページに居座り続けてたのも余計に面白い。ハンターハンターのセリフと掛け合いの切れ味、1巻から炸裂しまくってますね。

 正直1巻の時点で普通に面白かったけど、冨樫義博ごときに負けたくはないのでハンターハンターが面白いなんて認めてやりません。では2巻に参りましょう! これくらいのスピード感でやっていきます。ここまでがワンセンテンスだ、よろしいか?


2巻 寿司失敗してガドーン!!クラピカ

『HUNTER×HUNTER』2巻

 ハンターハンターの井上敏樹回?

 なんかもうこの時点で「俺の想像してたハンターハンターとだいぶ違う」という疑念が湧いてきています。何かもっとこう……白熱したバトルばっかなのかと思ってたけど結構ゆるい! クラピカかわいい!!

 試しに「クラピカ 寿司」で調べてみたらマジでこの魚ぶっ刺しにぎり作ってる人いて最高でした。あとヒソカが普通に寿司知らないのもめちゃくちゃウケる。お前……不気味な悪役なら寿司は知っとけよ!


3巻 ハンター試験って面白くない?

『HUNTER×HUNTER』3巻

 そもそも……ハンター試験って面白くね?

 私はこれまで、「ハンター試験(概念)をやろうとしてイマイチ盛り上がらなかった漫画」ばかりを読んできたので、ハンターハンターで初めて「ハンター試験が面白い」という感動を覚えました。

 冨樫義博って……もしかしてハンター試験を一番面白く描ける漫画家なのか? 「ハンター試験」というフォーマットって、面白く描くと面白くなるんだ……。

 あとトンパが怖い。「ハンター試験で脱落する人間の様を見たい」という欲求を満たすために最初のマラソン完走できる常人以上の体力を有してるのが普通に怖い。そんな欲求のために化け物みたいな力を持つな。


4巻 指一本で腕立て伏せするハンゾー

『HUNTER×HUNTER』4巻

 ここです。

 実はこの記事の「1巻につき1つお気に入りのシーン」、ハンターハンターを読みながらリアルタイムでiPhoneのメモ機能に書き込んでいったのですが………俺よ、何故ここなんだ?

 いや、でもなんかわかる。このシーンは俺が好きそう。
 指を3本→2本→1本と減らしていくところがしょうもないけどしっかり強さが伝わる描写になってて良いですね。コマ割りも見やすい。

  4巻読んでた当時の俺よ、何故なんだ?


5巻 ゴンと…友達になりたい

『HUNTER×HUNTER』5巻

 「キルア=ゾルディックの精神をズタズタにしている時の冨樫義博イキイキしすぎ」シリーズです。

 そもそもキルアに対する先行していたイメージが「クセになってんだ」とかあの辺だったので、いけ好かないヤローなのかと思っていたのですが……この辺から「……キルアって良い子じゃない?」という疑念が湧いてきます。

 ゾルディック家で育てられてきたキルアが一番求めているのは「友達」で、この「友達」というワードがこれからかなり重要になってくるところまで含めて好きなシーンです。この後のレオリオの「とっくにお前ら友達<ダチ>同士だろーがよ」の返しもめちゃくちゃ良い。

 いや、別にまだハンターハンターが面白いとは思ってませんが……。



天空闘技場編(6巻~7巻)

6巻 ケッ……素人考えだなボウズ

『HUNTER×HUNTER』6巻

 誰だよテメーは

 こういうクソみたいなギャグやってる時のハンターハンターが一番好きかもしれません。何かこの「バトル漫画の客席にいる知ったかぶり野郎」をメタギャグで使ってくんの、今見るとハンターハンターっぽすぎる。

 いやてかなんで俺このシーン選んでんの!?
 他にもっと良いシーンあっただろ!? 
 iPhoneのメモ帳の容量<メモリ>の無駄遣い♥


7巻 意外と念能力の由来がミーハーでキモいヒソカ

『HUNTER×HUNTER』7巻

 意外と念能力の由来ミーハーだよねキミ。

 「ちなみにこの名はヒソカが子供の頃大好きだったチューインガムの商標名からとっている!!」「こちらも昔大流行したいたずらシール入りの菓子が名前の由来となっている!!」って現実ベースで考えたら「タフグミ」って名前の特殊能力使ってくるみたいなもんなんすかね。

 この辺りの「ヒソカは完全な化け物ではない」ところというか、ちょいちょい人間味が見え隠れしてるところがヒソカの変な面白さだと思います。キモい。


ヨークシン編(8巻~13巻)

8巻 扉絵の中のこれファイナルファンタジーですよね?

『HUNTER×HUNTER』8巻

 これFFっぽいジャケのやつありますよね?

 え? 見えない? もうちょいズームしましょう。

『HUNTER×HUNTER』8巻

 これ! この左下のいかにも天野喜孝ロゴっぽいやつ!!
 絶対FFだってこれ! 初代PSのFFだってこれ!!

 ハンターハンターってかなり「テレビゲーム好き」なのがひしひしと伝わってくるマンガですけど、好きなゲームが映ってるとやっぱ嬉しいです。


8巻 オレが許す 殺せ

『HUNTER×HUNTER』8巻

 カッコよすぎ。

 この次の「邪魔する奴は残らずな」「おお!!」の大ゴマも含めて大好き。オデはオタクだからよォ~~~………敵の集団が顔見せするシーンが大好きなんだよ。

 ハイローだったらキャラソン流しながら歩いてる場面ですからねこれ。この幻影旅団が初めて出てくるとこ当時のジャンプでリアタイしたすぎだろ。

 人生で一度は言いたいセリフランキングTOP10に入りますね、「オレが許す 殺せ」。


9巻 ウッチャンかオメーはよ

『HUNTER×HUNTER』9巻

 ハンターハンター世界にウッチャン居るんだ……

 だいぶ後に出てくるDB<ラゴンボ>といい、ちょいちょい現実のものが出てくるのが何かジワジワくる。

 私は令和キッズなので、「呪術廻戦を先に読んだ状態で後からハンターハンターを読んで逆の順でリスペクトに気付いた箇所」がめちゃくちゃ多いんですが、呪術のメタルグレイモンスカルグレイモンとか6Vメタモンとかのあの辺も今見るとめちゃハンターハンターっぽいと思います。


10巻 なんで分けてやれなかったんだ!!!

『HUNTER×HUNTER』10巻

 ここは順当に良いシーンですね。

 流石にコマ自体はどっかで見たことあったんですが、これが腕相撲で出てくるのがめちゃくちゃアチーーーーー!!!!!って叫びました。

 ゴンの主人公としての強度が強まってる&カッコいいし、何よりもこっからノブナガがゴンとキルアのこと気に入り始めてんのが良すぎる。

 この「予想だにしないキッカケから何の接点もないキャラ同士が絡み始める」みたいなのハンターハンターのお家芸すぎると思うんですが、最大の武器でもあるとも思います。大東京鬼嫁伝が打ち切られたらTwitterでこのコマ貼ろうと思います。


11巻 表紙

『HUNTER×HUNTER』11巻

 なぁ冨樫、この表紙は流石に宇宙一だろ。

 カッコよすぎンだろ。何?これ何?? 
 家の壁に貼っときたい。

 ちょっと言い方がアレかもしれませんが、私は「ゴリゴリの中二要素」が入ってる作品が死ぬほど好きです。

 というか私、「漫画」というジャンル自体があまり肌に合っていないので漫画は相当選り好みしてしまうタイプです。だからハンターハンターも読んだことなかったです。

 今のジャンプの掲載作品も半分読んでるか読んでないかって感じなんですが、代わりに「ゴリゴリの中二」があれば漫画だろうと無限に好きになってしまいます。トライガンとかチェンソーマンとかがそんな感じです。

 で、この表紙最高すぎ!!!!!!!!!!!!!!!!!

11巻 おそろしく速い手刀

『HUNTER×HUNTER』11巻

 おそろしく速い手刀 オレでなきゃ見逃しちゃうね

 私は天邪鬼なので「あんま有名なシーンばっかメモしてもなぁ……」と思い、これまでも意図的に有名どこは避けてたりしたんですが、ここばっかりは流石に読んでて「キターーーーーー!!!!!」と叫んでしまいました。

 別にこれおそろしく速い手刀の人はただ単に「おそろしく速い手刀を見逃さなかった人」でしかないのが余計に面白い。なんでお前こんな有名なんだよ。しかも冷静に考えたらおそろしく速い手刀を捉えたのは監視カメラの方だから、どっちかっていうと監視カメラの性能の方がすごいだろこれ。


11巻 オレたちから貴方への鎮魂歌<レクイエム>です

『HUNTER×HUNTER』11巻

 こ、ここかァーーーッ(無限金玉蹴り大会)

 いやどういうシーンよこれ。何か幻影旅団には死んだメンバーを弔って鎮魂歌<レクイエム>を奏でるルールがあるのかと思ったけど団長がめっちゃテンション上がってるだけだわ。

 「何このシーン?」というメチャクチャ感と「街中で暴れ回りながら鎮魂歌<レクイエム>を奏でる幻影旅団」のカッコ良さが両立された最高のシーンだと思います。

 というか、あの表紙とおそろしく速い手刀とオレ達から貴方への鎮魂歌<レクイエム>ですが全部入ってる「11巻」自体がヤバすぎる。なんなんすかこの漫画。ここから俺の中の「1つの巻の強さランキング」では、しばらく11巻が頂点に君臨します。


12巻 ヒソカのメールの顔文字

『HUNTER×HUNTER』12巻

 自分専用の顔文字用意してるコイツ、キッショ…

 Vtuberが名前の後につける絵文字か?
 
 以上です。


12巻 もちろんヒソカの体内に 掟の剣など刺さってはいない!!

『HUNTER×HUNTER』12巻

 ヒソカキモすぎシリーズです。

 いやキモいと言えばキモいんですが、実際読んでて「うわ!うわ!!うわ!!!」って目黒川沿いの散歩コースで野生の蛇と会った時と同じ声が出てしまったので、スゲェシーンだと思います。

 ハンターハンターと言えば読んでるこっちが追い付けないくらい高度な頭脳戦ですが、薄っぺらな嘘<ドッキリテクスチャー>がそういう展開であまりにも便利すぎる。デスゲームに一番来て欲しくない。割とヒソカはハンターハンターの頭脳戦の化身みたいな存在だと思います。

12巻 オレは ここで 死ぬ

『HUNTER×HUNTER』12巻

 この後のノブナガの抜刀シーンまで含めて好きなとこです。

 ハンターハンターはこっちが「コイツ誰だっけ?」って思ってるようなモブ顔の奴でも、こういう一言のインパクトで記憶に焼き付けてくるのがめっちゃ上手いと思います。というか、「死を予感している」こと自体がコイツの格上げに繋がっているのが冨樫流の技術を感じます。

 俺も幻影旅団に辻斬りされる時は「これでもそこそこ腕は立つ 修羅場もいくつかぬけてきた そういう者にだけ働く勘がある その勘が言ってる」ってモノローグ垂れ流して斬られたいです。

12巻 アチラを勃てればコチラが勃たず♥

『HUNTER×HUNTER』12巻

 中学二年生の方がもうちょいマシな下ネタ思いつくぞ?


13巻 オレはもう念能力を全く使えないんだ

『HUNTER×HUNTER』13巻

 俺がさっき言った「ヒソカの人間味が見え隠れするシーンが好き」は、こことかの事です。13巻かけて生み出されたシュールコントっぽくて良い。

 いや、冗談抜きでハンターハンターのこういう気が抜けるシーン好きなんですよ。適当なヒソカの顔、「ヒュウ~~~……」って風吹いてそうな遠景のヒソカとクロロのカット。完璧。

 冨樫にシュールコント短編集とか描いて欲しい。



グリードアイランド編(14巻~18巻)

14巻 逆だよ ゴン オレなんだ ゴン オレ お前にあえて 本当に よかった

『HUNTER×HUNTER』14巻

 キルちゃん!!!!!!!!!!

 みなさん、僕を馬鹿にしないでくださいね。僕が一番好きなキャラはキルア=ゾルディックです。もっと具体的に言えば「キルア→ゴン」の矢印が好きです。ハンター試験から続いてきたキルちゃんの「友達になりたい」という思いが清算されているかのようなシーン。

 しかもこれ、別にゴンに言ってる訳じゃなくて、キルちゃんの心の中で喋っているモノローグなのが頭おかしくなる。「やめろよ バカ 恥ずいだろ」じゃないでしょキルちゃん!!!!!!!!!


14巻 武闘家として手合わせ願いたい

『HUNTER×HUNTER』14巻

 くくく くくく 切ってやったぜ、お前の髪……オレはな、(愛用のハサミで)切った人間の人間の髪の毛を 食う!!ことで!! 本人さえ知り得ない肉体の情報を知ることができる 肉質……病気の有無、遺伝的資質、強さ、お前の体を全て把握し、その上で存分に可愛がって……「!!」

 実年齢57才!? い……いやそれよりも驚くべきは
 なんという鍛え抜かれた肉!!
 オレには理解<わかる>!!
 見た目に現れぬ内に秘められた極限をも超えた鍛錬の結晶!!

 武闘家として 手合わせ願いたい

『HUNTER×HUNTER』14巻

 面白すぎるだろ。
 あのケヒャリストみたいな前振りから急に武人になるな。

 しかし、冷静に考えてみると、ここはある意味ハンターハンターを象徴するシーンのひとつでもあるというか……このマンガは「メインキャラ補正がなさそうなモブっぽい顔の奴でもちゃんと強い奴は強い」というルールがあると勝手に思ってるんですが、ビノールトは割とそれを象徴するようなキャラだと思います。

 いやでも面白すぎる。さっき紹介した天空闘技場の「ケッ……素人考えだなボウズ」に近い「あの登場で三下キャラじゃねーのかよ」というマンガメタツッコミっぽさも感じます。

 しかもこの後ビノールトの過去エピソードが掘り下げられんのもさらに面白い。ハンターハンターってあんまり過去エピソード掘り下げまくるタイプのマンガじゃないし、過去知りたいキャラも死ぬほどいるのによりにもよってビノールトの過去が掘り下げられるのマジでなんなんだよ。


15巻 「解放<リリース>」!!

『HUNTER×HUNTER』15巻

 別にこのシーン自体は好きとかでもないんですが、高校生の頃にハンターハンター読者の友達3人が俺に見せびらかすかの如く親指を立てた手を突き合わせて「解放<リリース>!!」とやっていて、俺は「クソッ……!コイツらは何をしているんだ……!?」って内心めちゃくちゃ悔しかったのが印象的すぎるからです。

 こんなシーンのモノマネしてんじゃねえよ!!!!!


16巻 冨樫義博の描くベタなラブコメヒロイン

『HUNTER×HUNTER』16巻
『HUNTER×HUNTER』16巻

 かわいい。

 冨樫義博の描くベタなラブコメヒロインが大量に登場するベタなラブコメ、読みたい。ハンターハンターでトップヒロインの座に就いてるのがゾルディック家の三男坊だから、こういう冨樫義博のキラキラヒロイン成分はここでしか摂取できません。

 これも割と概念としての「漫画」をネタにしてるシーンな気がします。あとヒソカがこの街の事情に詳しいのもおもろい。「あ、曲がり角気を付けて♧」じゃないんだよ。


16巻 強.......!速.......避.......無理!!受け止める 無事で!? 出来る!? 否 死 〝白の賢人〟<ホワイト ゴレイヌ>!!

『HUNTER×HUNTER』16巻

 私には中学の頃から仲が良くて今でも月一くらいのペースで飯食いに行くめちゃくちゃ顔がゴレイヌに似てる友達がいるんですが、ソイツが中学~高校と頭がおかしくなるぐらいこの「強.......!速.......避.......無理!!受け止める 無事で!? 出来る!? 否 死 〝白の賢人〟<ホワイト ゴレイヌ>!!」のシーンのモノマネをしてきたせいで、俺の中ではハンターハンターの名シーンと言えば「強.......!速.......避.......無理!!受け止める 無事で!? 出来る!? 否 死 〝白の賢人〟<ホワイト ゴレイヌ>!!」というくらい、「強.......!速.......避.......無理!!受け止める 無事で!? 出来る!? 否 死 〝白の賢人〟<ホワイト ゴレイヌ>!!」は印象的なシーンです。

 ハンターハンター見てないのにこの「強.......!速.......避.......無理!!受け止める 無事で!? 出来る!? 否 死 〝白の賢人〟<ホワイト ゴレイヌ>!!」だけ空で言えるくらい覚えてます。多分100回以上やられてます。今度飯行ったらまたやってもらおうと思います。


17巻 レシーブ!!? “伸縮自在の愛”!!!

『HUNTER×HUNTER』17巻
『HUNTER×HUNTER』17巻

 おい、ハンターハンター面白すぎだろ。

 「ドッジボール」という題材にヒソカを混ぜてここまでバトルを盛り上げてくるのは流石にすごすぎる。正直グリードアイランド編はカードバトルが難しくて半分理解できているかできてないかって感じだったんですが、ここのドッチボールバトルが最強すぎる。

 これからどんどん活躍する場面が出てきますが、この伸縮自在の愛<バンジーガム>をどこまでも拡張してくるのがヒソカというキャラの恐ろしさだと思います。私はあまりスポーツマンガも好きじゃないんですが、ハンターハンターは好きです。私がドッチボール漫画家だったらグリードアイランド編で絶望してたかもしれません。


17巻 球を!!! ゴンが止め!! ヒソカが覆い!! キルアが支える!!

『HUNTER×HUNTER』17巻

 おい、ハンターハンター面白すぎだろ!!!

 すごい、すごすぎる。冨樫義博はドッチボールを世界で一番面白く描ける漫画家なんじゃないのか? ハンターハンターこれからドッチボール漫画として連載していきませんか?

 もうここまで来ると他の念能力者でドッチボールしてるのも見たくなってくる。クロロ=ルシルフルのドッチボールとか絶対難解になりそう。


17巻 ゴムの反動!!

『HUNTER×HUNTER』17巻

 うおおおおおお
 また弾き返したァアーーーーーー!!!!!

 もう読んでる最中完全に観客と心が一つになりました。

 実は「ハンターハンターのベストバウトを挙げるとしたら?」と言われたらこのドッチボールを含めたふたつになるくらい、このレイザー戦が好きです。いや、「ベストバウトがドッチボール」って本当に正しい読み方なのかはわかりませんが……。

 グリードアイランド編、最高!!!


18巻 これは肉体ではなく 心を抓む闘い!!

『HUNTER×HUNTER』18巻

 出た。俺が好きなハンターハンターの「なんぼ言動はアレでも強い奴はちゃんと強い」シーン。

 ゲンスルーもだいぶビノールトの「武闘家として 手合わせ願いたい」に通ずるものがある気がします。なんていうかこう……漫画とか創作物の「こういうキャラはこういうオチを辿るよね」という先入観や経験値があればある人ほどハンターハンターは楽しめる作品な気がします。

 ゲンスルーがちゃんと強くて、最後に仲間を「(大天使で)回復してやってくれないか?」とお願いするキャラなのはグリードアイランド編の一義で良いところだと思います。


18巻 「オレの最高の友達だ」って!!

『HUNTER×HUNTER』18巻

 ゴ、ゴンちゃ😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭

 ゴン=フリークス、お前がミスター週刊少年ジャンプや。

 ゲンスルー戦辺りからゴンの「化け物」の側面が読者にも分かりやすい形で発露してきたような記憶があるんですが、それでもやっぱり「主人公」としてのゴンは良いヤツなんだよ、と宣言されているシーンは好きです。

 ゴン、お前がキルちゃんを幸せにするんや。



キメラアント編(19巻~30巻)

19巻 レイザーのスパイクは こんなもんじゃなかったぞ!!!

『HUNTER×HUNTER』19巻

 グリードアイランド編、最高!

 この「続いてますから」ということを意識させるセリフ、マジで良すぎ。というか、グリードアイランド編からキメラアント編までの入れ替わりがほぼシームレスで最初からトップスピードなのがヤバい。漫画のオープンワールドか?

 俺が一番キメラアント編に対して「強.......!速.......避.......無理!!受け止める 無事で!? 出来る!? 否 死 〝白の賢人〟<ホワイト ゴレイヌ>!!」になってる。えっ、キメラアント編ってまだ11巻分も残ってるんですか?


19巻 死神の円舞曲<サイレントワルツ>

『HUNTER×HUNTER』19巻

 さっきわざわざ「中二要素ゴリゴリの作品が好き」って話をしたのはここのためです。

 「ゆら……」「死神の円舞曲<サイレントワルツ>」までの全ての流れが完璧。まず「気狂いピエロ<クレイジースロット>」の名前も能力もカッコ良すぎんだろって感じなんですが、あのカイトが登場して即戦い始めて即敗北する圧倒的スピード感もキメラアント編のヤバさです。

 ここまで「漫画を読むのが楽しい!」と感じたことは中々ありません。


19巻 それでも お前の 傍にいていいかな……?

『HUNTER×HUNTER』19巻

 冨樫コラーーーーーーーッ!!!!!

 とがっ、冨樫お前……ウチのキルちゃんに何してくれとんじゃ!?
 いや冨樫んとこのキルちゃんだったわ。

「ゴン…お前は 光だ」
「時々 眩しすぎて 真っすぐ見れないけど」
「それでも お前の傍にいていいかな……?」

『HUNTER×HUNTER』19巻

 いや、YOASOBIの新曲?
 Ayaseが書く「片思い」の気持ちの重さだよこれ。

 何かもうこの辺りからキルちゃんがとんでもないことになっていったのは忘れようとしても忘れられません。ハンターハンターがこんな漫画って……聞いてないが!?


20巻 宇宙はオレに興味がない

『HUNTER×HUNTER』20巻

 私は「人間ひとりが抱えきれないほど大きい憎悪」や「世界そのものへの憎しみ」を持っているキャラクターが大好きなのですが(術式の開示)、ジャイロもかなりそれです。

 しかしこのジャイロというキャラクター、キメラアント編のテーマ性においては重要なキャラかもしれませんが、ほぼ登場しないと言っても過言ではない奴の過去にここまでの尺を割く取捨選択がハンターハンターのすごいとこっていうか、普通の感覚だったらここでジャイロの話はしないだろと思います。褒めてます。

 普通に気になったので「ハンターハンター ジャイロ 考察」で検索したりしてました。めちゃくちゃ恥ずかしいです。


21巻 メルエム……全てを……照らす光……という……意味……です
   オレの目が黒いうちはな
   師匠譲りだぜ オレが甘いのはよォ

『HUNTER×HUNTER』21巻

 あんなに人間に害をなす存在として描写されていたキメラ=アントの女王が、「母」という存在として人間と交流を交わすシーン……すごすぎる。

 先ほども言及したハンターハンターの「予想だにしないキッカケから何の接点もないキャラ同士が絡み始める」という良さが炸裂しまくってるシーンだと思います。というか、この女王が王を産むところ辺りから徐々にキメラアント編の異質さに気がついてきました。

『HUNTER×HUNTER』21巻
『HUNTER×HUNTER』21巻

 そこから続くこの2コマも含めて好きなシーンです。
 ナックルのシーンに続いて最初にキメラ=アントに食い殺されたお兄ちゃんとその家族のコマがあるのも……ね……。

 このシーンはある意味、キメラ=アントも人間も生誕を「祝福」することに隔たりはない……ということを象徴しているような気もするのですが、ここはキメラアント編が終わった今見るとだいぶ味わい深いです。

 いや……キメラアント編面白すぎるって……。
 全体で考えるとこれでもまだ2丁目くらいなのが本当に恐ろしいです。


21巻 逃ゲロ 友達だ

『HUNTER×HUNTER』21巻

 うわああああああああああああああっ!!!!!!

 すいません。初めて読んだ時も「うわああああああああっ!!!!!」って叫んだのですが、今見ても叫んでしまいました。

 キルアに埋め込まれていた針。その軛を解き放ったのは、何よりも大切な友達との思い出だった。冷静に考えると、「ずっと埋め込まれていたイルミの針を抜いた」ということが、「ゾルディック家からの宿命からの脱却」を表わしているような気がしなくもないような感じがします。

 キメラアント編はある意味「ゴンとキルア」の話に決着をつけるストーリーでもあると思うのですが、その中でも特に印象的なシーンです。


22巻 ゴリラモード!!

『HUNTER×HUTER』22巻

 は?

 ミミズクのキメラ=アントのゴリラモードって…………何?


23巻 メルエムvsコムギ

『HUNTER×HUTER』22巻

 ハンターハンターはとても面白い漫画だ!
 みんな、早く戻ってこーい!!(ロラン・セアック)

 メルエムとコムギの軍儀対決が始まったのがちょうど23巻なんですね。

 純粋に「肉体的に最強だと思われたキメラ=アントの王が、肉体的には最弱のコムギに軍儀では何故か勝てない」という対比があまりにも面白すぎるんですが、それにしたってこの舵取りは異常すぎる。冨樫義博の脳内はどうなってんだ。


23巻 「次だ!」「はいっ」

『HUNTER×HUNTER』23巻

 『HUNTER×HUNTER』という作品の根幹にあるテーマのひとつに、「(広義の)ゲーム」があると思っています。グリードアイランドなんかが一番わかりやすい例だと思います。

 そしてキメラアント編はその「ゲーム」の雰囲気が薄いと感じていたのですが……ここに来て「軍儀」というゲームが登場しました。

 絶対最強だったはずのメルエムが人間に敗北したのは「ゲームに乗った」ためでもあるけど、自分が真に楽しい物を見つけたのは「ゲーム」でもある……私もキメラアント編のテーマの全てを理解できてはいませんが、私はそんな風に感じました。


23巻 軍儀王一度負ければただの人

『HUNTER×HUNTER』23巻

 部屋に飾りてえ。

 俺のこれからの座右の銘は「軍儀王一度負ければただの人」にしようと思います。しかし真面目に読むと、メルエムがキメラ=アントの王として生まれたように、たったひとりの人間でしかないコムギも後に退くことは許されない軍儀の王でもある。

 このふたりは対になっているようで、似た者同士でもある……

 えっ、何? コムギとメルエムの話の時だけ語り口が真面目過ぎる?
 いや……わかれよ!コムギとメルエム好きなんだよ!


24巻 名は?何と申す
    総帥様のお名前は 何とおっしゃられるのですか?

『HUNTER×HUNTER』24巻
『HUNTER×HUNTER』24巻

 もうこれ新海誠だよ。

 誤解のないようここでキッパリと言ってしまいますが、私は「愛し合ったふたり」として、コムギとメルエムが好きです。もちろん「2人の王」としても、「対戦者同士」としてもこのふたりが好きですが、それでも私は「愛し合ったふたり」としてのコムギとメルエムが好きです。

 冨樫、もう殺し合いなんかやめてコムギとメルエムのラブコメで終わらせよう。もうやめましょうよ!!


24巻 何という……何と脆い生き物なのだ……!!

『HUNTER×HUNTER』24巻

 もうこれCLAMPだよ。

 襲われていたコムギをメルエムが救出するシーン。
 たった一匹の生き物にすら抗えない軍儀の王と、数多くの生き物を贄として生まれてきた蟻の王。やはりメルエムとコムギは徹底された対比が鮮やかです。

 キメラアント編全体通してメルエムが最も動揺したシーンがここな気もします。もうさっきからコムギとメルエムのシーンしか取り上げていないのでこの記事のここからの展開も薄々察せるかもしれませんが、大体予想通りだと思います。覚悟しといてください。


24巻 絶好調を100とするなら 40……いや35ってとこか

『HUNTER×HUNTER』24巻

 個人的な最も相棒にしたいハンターランキング第一位です。

 いやお前何でこんな強いんだよ。
 キメラアント編でモラウが生き残るって予想できた奴いるか?

 あのライオンのキメラ=アント戦とか絶対モラウ死ぬって思ったのに普通に念能力と関係ない肺活量ジェット噴射で生き残ってんじゃん。絶好調を100とするなら40……いや35ってとこの体調でプフとタイマンして生き残るハンターってなんやねん。

 モラウもだいぶ「モブっぽい見た目でも強い奴はちゃんと強い」のパターンに当てはまるヤツな気がします。


25巻 ユピー戦開始前の見開き2ページ

『HUNTER×HUNTER』25巻
『HUNTER×HUNTER』25巻

 オデ……漫画のことはよくわかんねェんだけどよ……もしかして冨樫義博は絵が上手いのか?

 ハンターハンター読んでて純粋に「うぉっ……絵上手っ!」って感じたのがこの見開き2ページです。

 ネテロ会長がゼノ=ゾルディックの流星群<ドラゴンダイブ>と共に襲来するシーンがキメラ=アントの視点から見てもゴンたち突入ハンター勢から見てもリアルタイムで異常事態として描かれているこの演出、読んでるこっちまで緊張感が伝わってきてすごいです。


25巻 コムギを抱くメルエム

『HUNTER×HUNTER』25巻

 宗教画。

 トライガンでウルフウッドが死んだあとのベンチのコマに匹敵しますね、これ。パッと見た一目で「コムギが流星群を喰らっていた、ショック」よりも「綺麗」という感情の方が上回る。

血に染まる少女
そして その躰を抱く異形なる者の所作全てが
見紛うことなく優しさに溢れていたからに他ならない

『HUNTER×HUNTER』25巻

 まさしくこのシーンはキメラ=アントも人間も超越した「生き物」の美しさの象徴。メルエムの表情が怒りとも悲しみとも悟れない黒に塗りつぶされているのもすさまじい。傷ついたコムギにメルエムが向けたのは、「優しさ」だった。その事実だけで、何かが救われたような気持ちになる。


25巻 王。

『HUNTER×HUNTER』25巻

「頼んだぞ」王。

その声は有無を言わさぬ尋常を超えた迫力で漲っていた。同時にピトーは動いた。全身は歓喜で満ち、震えている。頬を伝うものがどこから来るのかわからない。

その間━━━敵の動きをただ立ち止まって見守るという愚挙を百戦錬磨の二人が続けたのは、敬意の表れである。一個の生命に対する慈愛溢れる振る舞い。これを侵してはそもそもの大儀を失い、人ですらなくなる。

『HUNTER×HUNTER』25巻

 この場にあるものは、慈愛、優しさ、敬意。誰ひとりとして、何ひとつとして、二人の王を邪魔するものはない。ただ一個の生命が躍動する様を、誰しもが固唾を飲んで見ていた。

 蟻の王。人間を喰らい、世界を統べるために生まれた蟻の王。しかし蟻の王は、たった一人の生命に対して慈愛を向けていた。

 …………1巻で「別にハンターハンターのことそこまで面白いと思ってない」と言いましたが、すいません。このマンガ面白いと思います。

 あと、「1巻につき1つ好きなシーンを紹介」と書きましたが、すいませんここに来て1巻につき5つぐらい紹介してます。え? ヨークシン辺りで既に制約と誓約破ってた? あ、バレてました?

 ちなみにこれが25巻のメモ分です。
 いやどこが1つやねんこれ。そのくらいすごかったです。

 ここに至るまでは11巻(ヨークシン編)が「その巻全体の完成度ランキング」で1位に君臨し続けていたのですが、ここに来て25巻とトップが入れ替わりました。キメラアント編、王。


26巻 冗談だろ!!? 冗談じゃねェよ……!!!

『HUNTER×HUNTER』26巻

 絵上手すぎ&面白すぎ。

 さっきから何回もハンターハンターの「モブっぽい奴もちゃんと強い」に言及してますが、俺だってシュートとナックルの話でこんな熱くなると思ってなかったわ。

 ハンターハンター読み始める前にシュートとナックルとメレオロンとユピーの画像見せて「コイツらのバトル、いっちゃん熱いから」って説明しに行きてえ。なんでこんなシュートとナックルのバトルで面白くできるんだ。


26巻 母親のよう……!!!

『HUNTER×HUNTER』26巻

 マジでヤバすぎだろ、この漫画。

 実際読んでた時に「ウォア~~~~~!!!!!」って声出ました。

26巻 一時間 ここで待つ!!

『HUNTER×HUNTER』26巻

 ウォア~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!

 何気にこの記事内ではネフェル・ピトー初登場ですね。ピトーの玩具修理者<ドクタープライス>をコムギに使わせる流れもヤバいですが、そこからカイトを治すか否かの心理戦に発展するのがヤバい。

 この極限状態において、未だにハンターハンターの「頭脳戦」を仕掛けていくコンセプトのブレなさというか、キメラアント編自体はハンターハンターの中でも異質寄りなエピソードではあるけど、それでも軸は失っていない強度の高さというか……。

 この辺りからもう面白いとかそういう次元じゃなくなってきて、「何……!? どうすればいい!? もはや言葉で何かを表現するのは無粋!? 否 ジスロマックの脳裏に浮かんでいたのは 冨樫義博への感謝 ただ 感謝のみであった」というハンターハンターモノローグしか出せなくなってきてます。


27巻 “監獄ロック”<スモーキージェイル>解除!!

『HUNTER×HUNTER』27巻

 ここはぶっちゃけ特に深い理由はないんですが、純粋に構図がカッコよかったのと、「“監獄ロック”<スモーキージェイル>解除!!」ってセリフがカッコいいのと、モラウの大健闘を称えたい気持ちが強いです。

 モラウいなかったら人類負けてましたよね?


27巻 ヒナの帽子に乗ってるうさぎみたいなやつ

『HUNTER×HUNTER』27巻
『HUNTER×HUNTER』27巻

 この帽子に乗っかってる謎生物のことです。
 かわいい。

 なんなんでしょうねコイツ。
 ナックルの天上不知唯我独損<ハコワレ>で出てくるポットクリンも好きなので、冨樫義博の描くかわいいマスコットが好きなんだと思います。


27巻 利息がつきます

『HUNTER×HUNTER』27巻

 何の漫画の絵だよこれ。

 キメラアント編のすごいところは無限にあるのですが、個人的に印象深いのは「敵味方それぞれが大きなフィールド内の各地でバラバラに戦う」あのバトル漫画フォーマットを面白く描いてるところです。

 別に全部が全部ダメだとは思わないのですが、単純に「この戦いの決着が気になっている」時に別のバトル場面に移行するのに私は耐えられなくて、あのフォーマットを面白いと思ったことがほとんどないのですが……キメラアント編は面白い。

 しかも「そもそも全部のバトルを面白く描いちゃえばいいじゃん」という超ストロングスタイル。イカルゴのバトルまで何か面白いの流石に変ですからね?


28巻 そんなんじゃ ねェだろ!! オレが求めた 武の極みは

『HUNTER×HUNTER』28巻

いつからだ……? 敵の攻撃を待つ様になったのは、一体いつからだ?
敗けた相手が頭を下げながら、差し出してくる量の手に間を置かず、
応えられるようになったのは?
そんなんじゃ ねェだろ!! オレが求めた 武の極みは
敗色濃い難敵にこそ 全霊を以て望む事!!

『HUNTER×HUNTER』28巻

 常にこうありたい。

 もはや何も言うまい。百式観音が念の究極だとしたら、この心構えはまさしく「武」の究極。まあどっちかっていうと私はクロロとかカイトみたいなちょっと気取ったカッコ良さ(オブラート表現)の方が好きなんですが、もうここまで来ると純粋にネテロ会長もカッコいいと思います。

 流石に私もメルエムvsネテロは読む前からなんとなく知ってましたが、別にまだハンターハンター終わんないのに普通にラストバトル格の戦いが始まってんのも常識で考えたらかなり異様な気がします。


28巻 敵への惜しみなき 賞讃

『HUNTER×HUNTER』28巻

 もう筆乗りすぎや!!!

 しれっとゼノ=ゾルディックが混じってんのがちょっと面白い。

 何気にこの「到達した」存在同士との戦いとも言えるネテロvsメルエム戦が、「別に死にはしないからネテロの百式観音のパターンを割るまで延々と殴り続ける」というおそろしくドライなバトルなのもすごい。

 これで普通にマンガ的に盛り上がってるのもすごいし、「武の到達点はパターンの算出」という結論なのも何かハンターハンターっぽい。


28巻 祈りとは 心の所作

『HUNTER×HUNTER』28巻

 「感謝の正拳突き1万回」……流石にハンターハンター読んでなかった私でも知ってる単語でしたが、改めて読んでみると「確かにこれはハンターハンターがやりそう」という納得感がありました。

 というのも、この漫画において、念能力者同士のバトルはやたらと「これは心を削る戦い」と表現されており、つまりこの百式観音もある意味では「心を極めた人間の力」なのかなと思いました。

 つまり「パンチが音を置き去りにした」という肉体の進化よりかは、「ただ感謝をするために正拳突きをした」という心の強さ・祈りの強さを証明する事実がハンターハンター的にはネテロの強さの説明になっていて、だからこそ百式観音には零の手が存在するのかも……と、思います。

 あ、これ全部私の勝手な考えなので信じないでくださいね。理屈全部曖昧だし別にこれ考察にすらなってないと自分でも思うので。

 感謝するぜ ハンターハンターに出会えた これまでの全てに!!!


28巻 ゴンを 安心させてやってよ

『HUNTER×HUNTER』28巻

 「キルア=ゾルディックの精神をズタズタにしている時の冨樫義博イキイキしすぎシリーズ」の極北です。

 冨樫コラーーーーーーーーッ!!!!!

 なんで? どうしてこうなった??

 キルちゃんは……キルちゃんはただゴンと一緒に戦いたかっただけなのに……あとキルちゃんもそんな雛(アオのハコ)みたいな顔しない!大丈夫、アナタはメインヒロインなのよ!!

 「コマ全体を埋め尽くすレベルのドチャクソ長いモノローグ」と「キルアの精神がズタズタにされている時」が一番ハンターハンターを読んでいる実感が湧きます。


29巻 我らは肉体も精神も繋がってしまった 3名の間でもはや隠し事はかなわぬぞ!!

『HUNTER×HUNTER』29巻

 「えっ、ここ?」って感じのシーンかもしれませんが、メルエムの「王」の側面がちゃんと臣下に対して向けられているのが何か好きなところです。

 キメラアント編の序盤はどちらかというと敵味方を容赦なく喰らう「暴君」としての印象が強いメルエムでしたが、コムギと出会い、復活を果たしてからのメルエムは「名君」としての側面が発揮されていたように感じます。

 そういう意味で、後半のメルエムを象徴するシーンとしてここをチョイスしました。ある意味、彼がキメラアント編を通して一番成長したキャラクターとも言えるのかもしれません。

 え、メルエムの時だけ真面目すぎる……?


29巻 オレが行かなければカイトは死ななかった 違う!!!

『HUNTER×HUNTER』29巻

 うーん、すごい。

 ハンターハンターは結構、「視覚情報としてのセリフ」という演出を使っているような気がします。

 たとえばさっきめちゃくちゃ書いた「“白の賢人”<ホワイトゴレイヌ>!!」のシーンも、どちらかというと書いてある文字そのものに意味があるのではなく、「ゴレイヌはこの刹那にここまでの逡巡を張り巡らせた」という絵的な演出なのではないかと思います。

 このシーンはまさにその究極形。この1ページを全て埋め尽くすゴンのセリフ。自責の念、それを否定する自分、しかしそれを受け入れる理性の自分、事実を否定する自分、ピトーに責任を押し付ける自分……ゴンが受けた衝撃が見開き1ページで全て伝わる演出です。


29巻 殺されるのが ボクで良かった……!!

『HUNTER×HUNTER』29巻

 どこまでも我が王に尽くすピトーの忠誠の高さ……もありますが、ここではやっぱり覚醒したゴンについて。まあ「ゴンさん」のことです。

 やっぱり変な見た目~~~とは思うんですが、それと同時に1巻から続けて読むと、結構ゴンがああいう見た目になるのには納得感がありました。何せほぼ全ての登場人物からの評価が「化け物」で一致しているから、必然的にこっちも「またゴンが化け物になってる……」という感じで受け止められます。

 むしろ個人的にゴンは「主人公目線のキャラ」としてはあまり信用できないくらい潜在能力も精神性もバケモンなので、どちらかというとゴンの横で精神削られてるキルアの方が感情移入しやすいのかもしれません。


30巻 起きろコムギ!打つぞ!!

『HUNTER×HUNTER』30巻

 冨樫、ありがとう……ありがとう…………

 いや、正直ネテロが死んだ時に「これどうやって決着つけんの?」と思ったんですが、まさかこの終わりだとは思いませんでした。すごすぎる。

 なんだかんだしっかり貧者の薔薇<ミニチュアローズ>で致命傷を与えることには成功しているので、ネテロの格は落ちてないのも上手い。

 これでキメラアント編終わったの未だに信じられねえよ。
 なんなんだよこの漫画。


30巻 各キャラのその後

『HUNTER×HUNTER』30巻
『HUNTER×HUNTER』30巻

 嘘だろ、キメラアント編が、終わる……?

 あの始まりからこの爽やかな終わりに持っていく冨樫義博が僕はもう怖いです。レイナとブロヴーダのくだりで泣いてしまったのが悔しい。

 家族の話から始まったキメラアント編が、最後にまた家族の話に戻ってくるのも……ね……。

 このマンガはやっぱり読者の「まあこう来るだろう」という予測を一段階裏切るのが上手いというか、ここのレイナとブロヴーダの里帰りも「あ、これは誰もわからないやつ……」と思ったらちゃんとお母さんが気付いてくれるのが……もう……あれ?何だ コレ?何だよ……?何なんだよコレ……?


30巻 317話

『HUNTER×HUNTER』30巻

 という訳で、30巻の一番好きなシーン、「317話」です。

 「ハンターハンターで一番好きなシーンを挙げて」と言われた時、私は2つのシーンを挙げます。それはあとふたつ先の32巻に登場するシーンと、この「317話」です。

 ハンターハンター317話、それは、2人の王が軍儀をする話。
 ハンターハンター317話、それは、王が臣下への感謝を伝える話。
 ハンターハンター317話、それは、愛し合った2人が添い遂げる話。
 ハンターハンター317話、それは、生まれてきた意味を知る話。

「それまで……そばにいて……くれる……か?」
「はなれた事ありませんよ。ずっと……いっしょです!!」
「コムギ……」
「はいはい 何ですか?」
「ありがとう」
「こちらこそ」
「最後に……」
「はい……?」
「名前を……呼んでくれないか……?」
「おやすみなさい……メルエム……」

『HUNTER×HUNTER』30巻
『HUNTER×HUNTER』30巻

 コムギに対し、一個の生命に対し、慈愛を向けたメルエム。
 その慈愛は、最後に彼の元に戻ってきた。 
 人を喰らう蟻の王が、人に向けた愛。彼はそんな人から、愛を受けた。

 「メルエム」は何故生まれたのか?
 「全てを照らす光」と名付けられた王は、何故生まれたのか?

 それは、「何も見えない者」に光を与えるためだったと思う。蟻の王が出会った、盲目のもうひとりの王。軍儀の王は、そんな彼に照らされて、己が生まれてきた意味を見つけ出した。

 自分の名すら知らずに生きてきた蟻の王は、誰よりも母の愛を受けていた。そんな彼が、自分の名を呼んでくれる人と、最期を遂げたのだ。これが、彼の生まれてきた意味なのだろう。

 名前のない全<蟻>ではなく、名前のある個<王>として、「メルエム」は最期を迎えることができた。私は……それが何よりも嬉しかった。ありがとう。私は……素晴らしい物を見た。

 そうか 私は キメラアント編を読むこの瞬間のために 生まれてきたのだ……!!


30巻 十二支ん

『HUNTER×HUNTER』30巻

は????????????????????????????????????????????????????????????????

 え、何これ? キメラアント編の余韻は?
 十二支ん? はい?

『HUNTER×HUNTER』30巻

 ジン、おるやん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 冨樫ィィィィーーーーーーーッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!



会長選挙編(31巻~32巻)

31巻 パリストン

『HUNTER×HUNTER』31巻

 う、うおおおお……俺の知ってるハンターハンターが帰ってきた……

 という訳でキメラアント編の余韻に浸るヒマもないまま「会長選挙編」の開始です。いや、実際リアルに読んでた時に317話でめちゃくちゃ泣いて次のページめくったら「十二支ん」って書いてある俺の気持ち考えたことあるか?

 そして私は十二支んだとパリストンが一番好きです。
 
以上!


31巻 えへへへへへへ 笑いが止まんないくらい嬉しい

『HUNTER×HUNTER』31巻

 アルカかわい~~~~~~~~~~~~

 冨樫の意図的に崩してる感じの絵、好きや……

 以上! みなさんもまだキメラアント編の余韻に浸りたいでしょう!
 流石にそろそろ記事冒頭のテンポ感に戻さないと一生終わらねえ!


31巻 答えはお死枚

『HUNTER×HUNTER』31巻

 お前すらキメラアント編の余韻を破壊しに来るのかよ。

 自分から出題しといて「死神クイズに解答者はいらない……☠」は流石にハンター協会裏スレで一生叩かれるレベルでは?

 でも冷静に考えてみるとキメラアント編があんなに凄まじい内容だったのに、そこからの会長選挙でまだまだ加速してるのがヤバい。

 30巻~31巻はヒソカとかゴトーとかのお馴染みの面々が出てきて、さらにルールもりもりの選挙バトルが始まって「いつものハンターハンター」に一気に戻される感覚が気持ちよかったです。グリードアイランド→キメラアントとはまた違った「繋ぎ」の面白さを感じました。


32巻 今回のベストパリストン

『HUNTER×HUNTER』32巻

 私はパリストンが好きなのでここから毎巻「今回のベストパリストン」のコーナーが挟まったり挟まらなかったりすると思います。よろしく。

 もう耳が腐るくらい言ってるような気がしますが、パリストンみたいな奴がちゃんと強キャラとして描かれてるのってやっぱゲンスルーと同じ「どんな奴でも強い奴はちゃんと強い」のルールに則ってそうで好きなんですよね……え?パリストンの声優ってエメトセルクと同じ人なの?ガチ?


32巻 ジン最低!!ジン最低!!ジン最低!!

『HUNTER×HUNTER』32巻
『HUNTER×HUNTER』32巻

 冨樫、ハンターハンター描いてくれてありがとう……

 「最終目標だと思われたジンにあっさり会っちゃってる」インパクトもすごいけど、それ以上に超大作RPGをクリアした後の大団円のエンディングを見ているかのような爽やかさを感じたんですよね、このシーン……。

 てかあんな泥沼化しそうな会長選挙編を「キメラアントの勢いを落とさず面白く、明るく気持ちよくと終わる」ように作ってんのヤバすぎるって。


32巻 こんなダメなお兄ちゃんでも 許してくれるか?

『HUNTER×HUNTER』32巻

 キルちゃん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 32巻の辺りで「ゴンとキルアの話」に一時的に決着ついちゃってるのもヤバいですよねこれ。アルカ・ナニカとの話を通じて、精神的だけでなく物理的な「ゾルディック家からの脱却」を成し遂げたこのシーン。

 そもそも、ハンターハンターってそこまで人間の心理描写を緻密にじっくりじっとりと描くような作風ではないというか、むしろややドライ寄りまであると思うんですが……キルア=ゾルディックが出てきた瞬間に豪雨のような湿気が立ち始めるのが面白いと思います。キルちゃんは一番好きなキャラです。


32巻 オレはいつも現在<いま>オレが必要としてるものを追ってる

『HUNTER×HUNTER』32巻

「オレはいつも現在<いま>オレが必要としてるものを追ってる。実はその先にある『本当にほしいもの』なんてどうでもいいくらいにな」
「ネットで知り合ってオフ会で意気投合したそいつらは皆オレより年上で、普通の会社員や院生やフリーターだったりした」
「オレの素性と計画を打ち明けたら連中は、法人設立に関わる雑事を進んで熟し、なけなしの生活費から寄付までくれた」

「念願かなって王墓の中に足を踏み入れた時、オレが一番嬉しかったのは」

「ずっと願ってた王墓の『真実』を目の当たりにした事じゃなく、いっしょに中へ入った連中と顔を見合わせて握手した瞬間だった」

『HUNTER×HUNTER』32巻

 先ほど317話の時に言っていた「もうひとつのハンターハンターで一番好きなシーン」、それがここです。

 「『HUNTER×HUNTER』というマンガは一体何なのか?」ことを再定義するかのような言葉。ハンターとは「何かを求める」ものであるけど、それ以上に何かを求める過程で得た仲間や体験、それが素晴らしい物である。

 言葉の意味としては陳腐かもしれませんが、これが「ハンター試験、天空闘技場、ヨークシン、グリードアイランド、キメラアントと旅を続けてきたゴン」に向かってジンの口から放たれてるのが感慨深い。これまでの旅のきっと無駄なんかじゃなくて、ずっと楽しい物だった。

 私は『HUNTER×HUNTER』という作品の、「ハンター」の解釈が大好きです。ハンターの原動力は「自分の欲しい物を手に入れたいコレクター欲」とか、「自分の好きなことなら延々と突き詰められるオタク心」のようなところにある。極めて身近で、極めてわかりやすい。

 そしてそれを突き詰めていく「過程」や、その間に得た「友達」が何よりも素晴らしい。これは『HUNTER×HUNTER』の根底にある物のひとつだと思います。ゴンのこれまでの旅を祝福し、このマンガの再定義を行い、第一部を完結させ、新たな展開を見せるこのシーンが、「ハンターハンターで一番好きなシーン」です。


32巻 339話

『HUNTER×HUNTER』32巻
『HUNTER×HUNTER』32巻
『HUNTER×HUNTER』32巻

 ほぼセリフのない回。もはや何も言うまい。

 感謝するぜ ハンターハンターに出会えた これまでの全てに!!!


暗黒大陸編(33巻~37巻)

33巻 兵器ブリオン

『HUNTER×HUNTER』33巻

 ……って、まだ『HUNTER×HUNTER』は現行連載作品なんですよね。記事も完全に終わりそうな空気になってましたが、あと4巻分続きます。

 何かオモシロ枠混じってません?


33巻 今回のベストパリストン

『HUNTER×HUNTER』33巻

 今回のベストパリストンです。

 パリストン、俺は信じていたぞ……
 何気にジンとパリストンが互角(同格?)に描写されてるのが嬉しすぎる。


33巻 ここから先は 慎重に言葉を選べ

『HUNTER×HUNTER』33巻

 怖いよ………

 ハンターハンターで一番友達にしたくないキャラかもしれない。クラピカとスマブラやったらあっちが優勢な時は「どうした?キャラの程度も知れるな」って煽ってくるけど、こっちがちょっと優勢になって煽り返したら「だから何だ?ここから先は慎重に言葉を選べ」ってブチギレてきそう。


34巻 だった訳だ……!

『HUNTER×HUNTER』34巻

 すいません、助けてください。

 いや、「だった訳だ……!」と言われてもな。
 バンジーガムで生き返った辺りで「キモい」を「怖い」が上回りました。


35巻 フーちん

『HUNTER×HUNTER』35巻

 個人で考えたら第四王子<ツェリ>と第二王子<カミィ>辺りが推し王子なんですが、私の心の中のカプ厨が「カーちんとフーちん以外有り得ない」とも言っています。

 船に乗り込んだあたりからゴーちんとキーちんがガッツリフェードアウトしてちょっと寂しかったんですが、カーちんとフーちんにあの「湿度」がガッツリ向けられてそうでありがたい。カーちんとフーちんは人間が人間に向ける思いがドバドバ出てくるフリードリンクの蛇口。

 もうさ、カーちんとフーちんで軍儀やるしかなくね?


35巻 ここまでがワンセンテンスだ よろしいか?

『HUNTER×HUNTER』35巻

 コイツと仲良くやれてるレオリオすごくない?

 しばらく見ないうちにフリースタイルバトルの具現化系になったんか?

 クラピカが出始めてからのハンターハンターのハンターハンター濃度が濃すぎるんよ。

『HUNTER×HUNTER』35巻

 でも……こういうシーンのクラピカは好き……

 クラピカとは友達になりたくないけどクラピカに「君のように華奢で!!儚げな!!少女を!!」「君は警護よりもお姫様の方がよほどお似合いだ」って悪口言われながら守られたい……

 あと暗黒大陸(王位継承)編になってから段々わかってきたけどクラピカのヤローの顔面が良いせいでクラピカのヤローがコマの中にいるだけで画面の華やかさが担保されてしまう。なんなんだコイツ。


36巻 “魔法の抜け道”<マジックワーム>の抜け道……!!

『HUNTER×HUNTER』36巻

 コミック百合姫。

 すいませんここハンターハンターです。
 流石にこの辺になると記憶が新しいので読みながら「カーちんとフーちんが死んだら『なんで分けてやれなかったんだ!!!!!』になってしまう」とか言ってたのは覚えてます。


36巻 サインくれねぇかな……

『HUNTER×HUNTER』36巻

 王の漫画のくせにオタクしてる時のハンターハンター、好きすぎるぜ。
 絶賛大活躍中の「幻影旅団のオタク」ことツドンケ。

 32巻のジンのシーンで「ハンターのオタク的解釈」の良さに触れましたが、ここのツドンケもそういう意味で一義で好きなシーンです。二義でも好きです。俺だって日比谷線でノブナガ=ハザマ見かけたら「うおおおおお旅団<クモ>の人だ!サイン貰えねえかな……」って思うわ。


37巻 2人セゾン<キミガイナイ>

『HUNTER×HUNTER』37巻

 さぁ辿り着きました最新刊!!!
 お疲れ様です!!!!
 この記事、最新刊に追い付くまでに22000字ほどあるそうです!!!!!
 ホントは10000字くらいに収まる予定でした!!!!!!!

 カーちんとフーちん、最新刊でもかわいいですね!
 2人で助かってバッチリだぜ!!

『HUNTER×HUNTER』37巻

 なんで分けてやれなかったんだ!!!!!!!!!!!!!!!!


37巻 最優先で確認しなきゃならないのはテータよりもオレの能力だ 目を閉じて“絶”<ゼツ>ると予知夢<ビジョン>が流れ オレは10秒間世界を先行できる……! “刹那の10秒”!! その状態を“刹那の10秒”後も続けると10秒先の予知夢<ビジョン>を視ながら10秒前に予知夢<ビジョン>で視た現実時間を目を閉じたまま追体験する……並行世界のように……!! 能力を連続して使えることは確認できた……が 問題は“絶”<ゼツ>を発動するまでの時間!! そして“絶”<ゼツ>を維持する技術!! その二つを極めなければ この能力は進化を発揮しない!!

『HUNTER×HUNTER』37巻

 ほえ?

 てかここ最後かよ!!!!!!!!!!!!!!!


おわりに

「冨樫義博展」公式サイトより

 さて、『HUNTER×HUNTER』1巻から37巻分までの好きなシーンを振り返る記事、いかがだったでしょうか。個人的に好きな場面について書いただけなのでいかがもクソもないと思います。

 もう感想は大体言い尽くしたのでもうこれ以上ダラダラやらずスパッと終わります!まとめが長い記事嫌いです!

 強いて言えば、「漫画」というジャンルに抱いていた若干の苦手意識がハンターハンターで少し解消されたような気もします。次は『レベルE』とか読んでみようかな。またよろしくお願いします。


 では…………

 感謝するぜ ハンターハンターに出会えた これまでの全てに!!!!!!