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全く役に立たない十三機兵防衛圏の13キャラ徹底解説

みなさん、十三機兵防衛圏ってもう遊びました?ちょうどさっきクリアしたんですけど、マジで面白かったです。  

話のスケールがあまりにもデカすぎて逆に上手いネタバレの仕方が分からないほどの壮大なストーリー、SFへの造詣もなく理解力も低い私ではとても語り切れないので、登場する13人のキャラクターの感想にしようと思います。  

あっ、それとほぼネタバレしか書いてないので、今プレイ中の方は絶対に見ない方がいいです。見るな!


鞍部十郎

この十三機兵防衛圏というゲーム、タイトル通り13人の主人公が存在するのだが、この鞍部十郎はその主人公の中の主人公みたいな奴だ。

幼顔でCV下野紘でこりゃもうラッキースケベ待ったナシか~~~!?と思ってしまうほどの主人公の中の主人公という風格の男。
いや実際大体のオタクはコイツを一目見た瞬間「こやつ…ラッキースケベ体質か!?」と分かるハズだ。

だが、コイツの中にはもう一人の鞍部十郎…もとい「和泉十郎」という男が潜んでいる。

この和泉十郎とかいう奴、機兵適合者を全員殺して回ったり他人の彼女の身体を乗っ取ったり終いにゃ猫になったりとにかく大暴れ。


肉体の状態的には「仮面ライダービルド終盤の葛城巧が中に存在する桐生戦兎」に近いのだが、その葛城巧がエボルトに変わったような状態。

ヤバい。

で、その桐生戦兎の肉体の中に潜むエボルトこと和泉十郎は「柴久太」という男の姿で鞍部十郎の前に現れて幼馴染ムーブを繰り出してくる。

マジで何なんだよ。

しかもこの柴久太、厄介なことに鞍部十郎にしか見えていないため周りの奴等からは「えっ、あの子何に話しかけてるの…?」「ヤバ…近寄らんとこ…」と気狂い扱いを受ける。こんな事ある?

でも……この和泉十郎までちゃんと含めて鞍部十郎が好きになっちゃうんですよね…というかもうネタバレ乱発してるのでクリア済みの人しか見てないと思うんだけど、正直和泉十郎の方が好きになるよね!?
マジでズルいわこの男~~~!!!



冬坂五百里

十三機兵防衛圏は13人の主人公が居る…と先程言ったように、13人それぞれに個別のストーリーが用意されており、その話の毛色すらも十人十色。

同じ舞台ではあるが、ジャンルすら違うようなバラバラの物語が1つに集結するのもまた十三機兵防衛圏の魅力だ。

その13本のストーリーの中で最も私が好きなのがこの冬坂五百里編。

まず始めた瞬間に食パンを咥えながら「遅刻遅刻~!」と通学路をダッシュする女子高生をこれでもかと見せ付けられる。


いや令和にこんなコテコテの導入アリ!?

もう勘の良い方はお分かりかもしれないが次のシーン、謎のイケメンと校門で激突する。  


いや令和にこんなコテコテの導入アリ!?!?


私はこの導入に凄まじい衝撃を受けてしまった。

そう、この誰もが一度はどこかで見かけたことはあるだろうコテコテの展開、まさに古き良き「少女マンガ」のソレだ。

冬坂五百里編の異様なまでの少女マンガエミュレートっぷりはすごく、壮大なSFストーリーを楽しみに十三機兵防衛圏を購入したはずだったのに、いつの間にかこの冬坂五百里の繰り広げる青春ラブストーリーにドキドキしてしまっている自分が居た。


実はこの冬坂五百里ちゃんには自分に酷似した「森村千尋」という女が居る。しかも2人。
その片方は乳がバカでかい保健室の先生。
もう片方は幼稚園児。

もし自分が同じ状況に遭遇したら泡を吹いて卒倒してしまうかもしれないが、「いやそんな自分に似てる奴とか知ったこっちゃねえ!」と言わんばかりに青春ラブストーリーフルスロットルで話が進んで行くので楽しかった。  

この冬坂五百里編で「少女マンガを読んでいる時の気恥しさ」を十二分に摂取出来たので、もう言うことなど何もない。末永くお幸せに…



薬師寺恵

薬師寺恵は、鞍部十郎の彼女。そして鞍部十郎の中に居る和泉十郎の娘のような存在………ほらもうややこしくなってきた!

「自分の彼氏の中に自分の父親のような存在の人が同居している」と知ったらどうします?私だったら気が狂います。

この異常にややこしい状況をちゃんと分かりやすく整理して伝えてくれるのも十三機兵防衛圏の良いところだ。


「そして、薬師寺恵を我が子のように可愛がっている和泉十郎は、猫の姿に化けて彼女に近づき、ある契約を果たす代わりに魔法の銃で同級生を撃つように命令する…」って改めて状況を字面に起こして整理するとマジですごいことになってるな…。

とにかく「猫と契約して魔法少女に!」って流れだと思っていただければ。


パッと見で知的なイメージを受けるが、ゲーム終盤の彼女は「私が…私が戦う…!」と日本兵にも負けず劣らずの大和魂を見せてくれる。

スケバンにすら認められるほどの大和魂を兼ね備えた魔法少女、実際のゲーム内の性能もかなり強く、ドローンを大量に召喚し敵怪獣をあっという間に溶かす様はとても爽快。

ちなみに薬師寺恵のストーリーでも和泉十郎は株を上げてくる。

ズルい男~~~!!!



関ヶ原瑛

冬坂五百里の彼氏。顔、良すぎん?
未来からやってきた。記憶喪失。銃を使える。呼べば来る最新型バイクを持ってる。顔が良い。
ボクシングをやっていた。不良数人と殴り合って勝てるほど肉弾戦が強い。彼女を助けに公的権力に殴り込む。顔が良い。  

「もうイケメンはお腹いっぱいだよ~~~!!!」と悲鳴を上げたくなるほどのイケメン。  

まず「呼べば来るバイク」って何?お前は仮面ライダーか??

冬坂五百里編ではそれこそ少女マンガに登場する顔のいい男として十分な活躍を発揮するが、自分の関ヶ原瑛編でも記憶喪失なのにも関わらず相変わらずのイケメンっぷりである。  

今年のCLAMPに描いてもらいたい男No1、関ヶ原瑛をどうぞよろしくお願いします。        



南奈津乃

先日私の友人に無理矢理十三機兵防衛圏をプレイさせたのだが、チュートリアルの南奈津乃編が始まったら「なっちゃんいいな…」「なっちゃんいいよな…」と2人とも南奈津乃の同級生になってしまった。
それぐらいの魔力を秘めた女という事です。    

南奈津乃、めっちゃ同級生を勘違いさせてそうじゃないですか?
コイツはかなりのSFオタク気質で、男女関係なくビデオを借りに行ったりしている。クラスの端に居るようなオタク男子が声を掛けられた日にはもう「み、南さん、まさか僕に気があるのかな…?」と勘違いが始まってしまう。  

しかもこの女!
あろうことか当たり前のようにブルマ姿で校内を走り回ったりする!
ちょっと優しくされて勘違いしたオタクがブルマ姿の南奈津乃に話しかけられた瞬間、もう「やっぱり…やっぱり南さんは僕のことが好きなんだ…!」と完全な勘違いを起こしてしまう。
南奈津乃のせいです
あ~あ



三浦慶太郎

ここでオタクくんに残念なお知らせです。
南奈津乃にはもう彼氏がいます。
それがこの三浦慶太郎。意を決したオタクくんが「あ、あの南さんっ…!僕はあなたの事が…!」と伝えようとしたら「ゴメンゴメン!今日は三浦くんと約束してるんだ!」と断られ玉砕するオタクくんの姿を想像することなどあまりにも容易い。

三浦慶太郎、勘違いオタクの屍を超えて行け。

オタクくんに追討ちをかけるようですまないが、南奈津乃とよく一緒に居るこのロボットに見覚えはあるだろうか?

残念ながらこれも三浦慶太郎です。
どうする?同じ女に彼氏が2人居て、それが両方とも同一人物だとしたら…?  

SFホラーですよ。こんなの。



網口愁・如月兎美

突然2人同時になってしまって申し訳ないが、この2人だけはどうしてもまとめたかった。
いや、実際「網口愁」と「如月兎美」の2人にはそこまで接点がない。
恋仲でも何でもない。

「じゃあ何故…?」と思うかもしれない。それは未来の網口愁と如月兎美が恋仲だからだ。
いや、「恋仲」と一言で片付けてしまってはもったいないぐらいのすごく深い関係性だ。
まぁ簡単に言っちゃうと「歌い手とガチ恋オタク」なんですけど。  

(十三機兵防衛圏の過去と未来の時代はそれぞれ独立した平行世界。DNAが同じクローン人間がそれぞれの時代に何人か居たりする)  

でも、未来ではくっついてるはずの網口愁と如月兎美が、同じDNAを持ったこの2人が昭和60年ではお互いに別の彼氏彼女を作ってるんですよね。

このゲーム自体、割とキャラ同士のカップリングを推してくるから、「同じDNAを持った人間でも育つ環境さえ違えば全く別の人とくっつく」って結果が出力されるのが当たり前といえば当たり前なんだけど面白かったです。

この「十三機兵防衛圏」自体がスケールのバカでかいシュミレーションゲームみたいなもんだから、こういう恋愛要素すらもシュミレーションされてるのが画期的でしたね。  

何かすごい真面目なこと言ってるな!



鷹宮由貴

突然の性癖暴露で申し訳ないんですけど、私は「女子にモテる女子」がめちゃくちゃ好きなんですよ。それでこの鷹宮由貴はめちゃめちゃ女子にモテる。

いや、もう顔と見た目で大体分かっちゃうでしょ!?これでCVが紅月カレンと大体同じノリの小清水亜美なんだからもう役満で上がれる。  

このゲームは、キャラ同士のカップリングをやたらと推してくる。例えば前述の「鞍部十郎×薬師寺恵」や「冬坂五百里×関ヶ原瑛」など。

その数多あるカップリングの中で私が推すのが!そう!
「南奈津乃×鷹宮由貴」なんだよなァ~!!!

基本的にはNL(男と女のノーマルラブ)が多いこの十三機兵防衛圏、その中に咲く一輪の百合!
「男子に人気のある(推測)明朗快活な陸上部とイケメンスケバン」と聞いたら、もうオタクは黙っちゃいられない。  

推しカプの写真です。見て下さい。
見たら分かると思うんですけど、鷹宮由貴の幼少期がボーイッシュなの最高すぎませんか?  

この写真を初めて見た時に「これ、数年後に再会した時に『昔は男の子みたいでかっこよかったな~!』ってイベント発生するやつじゃん!!!」ってテンション上がりまくってしまった。  

十三機兵防衛圏最推しカプ、南奈津乃と鷹宮由貴をよろしくお願いします。  


ついでだが、この鷹宮由貴編にもあの和泉十郎が登場する。
「相葉絵理花」という女子高生として。

マジで何なの???



緒方捻二

リーゼントに学ラン赤シャツのまさにステレオタイプヤンキーって感じのキャラクター。
ではコイツのストーリーも想像通り「街中の不良とタイマンを張りまくる!」のような展開なのかと思いきや、そうではない!

ループもの」が始まる。

「ちょっといい関係に発展しかけている如月兎美と緒方捻二は、二人仲良く同じ電車に乗るがその電車が怪獣の攻撃を受けて脱線。もちろん死亡。そこから電車に乗る前の駅のホームまでタイムリープで戻される」という1連のセットが緒方捻二編では繰り返される。

何とかそのループを抜け出して如月兎美を助けようとする緒方捻二のループ系主人公っぷりはもうたまらない。  

「リーゼントのヤンキーがタイムリープで彼女を死の運命から救う」ってヘンテコなあらすじだけでかなり面白いのだが、何度も死を繰り返して別のアクションを起こし結果を変えようとするプレイ自体がすごく楽しかった。

ストーリーなら冬坂五百里編、ゲームとしては緒方捻二編って感じでした。



東雲諒子

このゲームを全くプレイしたことがない人でも「東雲先輩」という名前は何度か目にしたことがあるのではないだろうか?

「十三機兵防衛圏で最も強烈なキャラクター」と言っても過言ではないぐらいの女だ。

具体的に何が強烈なのか?

やはりなんと言ってもこの綾波レイのような印象から放たれる「完全にボケてしまっているおばあちゃんムーブ」だろう。 

    

もう東雲先輩のボケ武勇伝を上げ始めたらキリがない。「人の名前をすぐ忘れる」「さっき起きたことすらあんまり覚えてない」「まず過去の記憶が曖昧」「訂正されたことを覚えない」「完全にボケているのにメモを取ろうとすらしない」………この辺でやめておこう。  

そのせいか、周りのキャラクターからも「東雲先輩、大丈夫ですか?」「ちゃんとお薬飲みましたか?」「保健室連れていきましょうか?」と完全にご老体と何も変わらない扱いを受けている。  

極めつけは真実を突きつけた瞬間「嘘よ…!そんなハズはない…!!」と苦しみながらぶっ倒れ、そのまま保健室に搬送される。しかもそれがワンセットと化しているため、一体このやり取りが何度繰り返されたのかも分からない。
もうどないせいっちゅうねん

少子高齢化社会の過酷な介護現場の凄惨な現状である。



郷登蓮也

CV福山潤で、頭脳明晰品行方正の次期生徒会長候補。あまりにも完璧超人すぎて、初めて見た時は「コイツもしかして裏切るんじゃないか…?」とまで疑ってしまった。
ゴメンね郷登君。  

一言で言ってしまうと「1人でなんでも出来る奴が1番苦労する」の典型例。

たった1人で11機の機兵を遠隔操作して戦った」などの武勇伝から分かるように、とにかく1人でなんでも出来る。ほぼソロプレイでこの十三機兵防衛圏の世界の真実にまで辿り着いた。

本当にすごい男。こんな優秀な奴が居てたまるか…とまで言いたくなってしまうが、クリア後の印象は完全にこれ。  

悲しいかな。この世の諸行無常。
1番出来るやつに1番面倒な仕事が回ってくる。彼はさっきの「完全にボケてしまったおばあちゃん」こと東雲先輩の介護福祉士である。

ボケが改善するどころか進行する一方の東雲先輩に何度名前を忘れられようとも、めげずに献身的に介護し続ける彼の姿があまりにも眩しすぎて涙が止まらなかった。



比治山隆俊

待たせたな。
もう13人の中で意図的に比治山君を最後に持ってきました。
比治山隆俊は「十三機兵防衛圏最萌キャラクター」と言っても過言ではない。  

まず断言してしまうが、比治山隆俊という男自信にストーリーの核心に迫るような情報はほとんどない。だから、比治山隆俊と沖野司のいちゃいちゃムービーを延々と見せつけられる。

沖野司は女装癖のある天才変態少年。
このゲームは序盤、中盤、終盤、更には本当の最後の最後にまでひたすら前提が覆り続ける。
さっきまで常識だと信じていたことがひっくり返された衝撃が何度も襲いかかってくるのが、十三機兵防衛圏の醍醐味とも言える。

だが、「比治山隆俊は女装男子に性的興奮を覚えている」という事実だけは絶対に最後まで変わらなかった。すごい。  

しかもこの2人、前世から付き合ってる!  

つまり比治山隆俊編ではとにかく過去・現在・未来と時空を超えた「比治山隆俊と沖野司のいちゃいちゃムービー」 をひたすら見せられ続ける!  

何だこれは!?  

もう何も語るまい。十三機兵防衛圏に微塵の興味もない人がこの記事を見ているのかどうか分からないが、この比治山隆俊と沖野司のいちゃいちゃムービーが気になったら購入を検討して欲しい。



では私はお腹がすいたので焼きそばパンでも買いに行こうと思います。  

ソースで絡めたソバをほろ甘いパンで挟む…
戦後の世界でこれだけは…
焼きそばパンは認めざるを得まい…!