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就労移行支援事業所?ナニソレオイシイノ?

離婚後、茨木に戻り実家で居候生活を経て、生活保護を受け心療内科や産婦人科他にお世話になり、就労移行支援事業所という場所で職業訓練を受け、茨木市役所で事業所の利用延長を3回も承諾して頂き、晴れて内定決定である。

茨木市役所と承諾に関わった皆さん本当にありがとう!

で、皆さん就労移行支援事業所ってナニ?
と思っているのではないかと常々思う。
説明はしているのだが、「就労継続支援」や「就労継続A型」「就労継続B型」などと混合しているのでは無いだろうか。
時々「お仕事はどう」とか「作業所行ってきた?」と言われる為、どうやらおわかりでない様子。

まあ僕が利用する事業所は就労継続支援もやっているので間違いでは無いのだが、メインは就労移行支援である。

就労移行支援、つまり就職までに備えるための学校という感覚が近い。就職に備える作業訓練も含まれるが作業所ではない。一切賃金は発生しないし、利用者は医師の診断書を事業所と市に提出して精神障害者手帳や身体障害者手帳の提示をした上で利用ができるのである。利用時に発生するお金は税金から徴収されるのだ。僕は毎回その金額の利用額の側にサインと判子を押している。
(だからこの時に黙ってバイトをしてしまうと規定違反になるが、そもそも働けるのなら事業所へは行かない)

何をするのか

基本的に僕含め精神を患う人の為なので「ストレスコントロール」「アサーションスキルトレーニング」「ソーシャルスキルトレーニング」働くときにどれも必要な事を教えてくれる。
あとビジネスマナー、報連相も学ぶ。
生活リズムを整える為訪問看護などの福祉機関と連携をとる事もある。就労に繋がるのなら出来ることは何でもやる事業所さんである。

資格としてパソコン検定、MOSや色彩検定も受けることができる。色彩検定に関しては模擬試験の合格が条件ではあるが、試験料は無償で受けられるのである。
僕は受けていないが秘書検定も受けられる。

一見文面だけだと厳しそうに見えるが、半日だけ利用するなどの緩い利用の仕方もあり、なんとイベントでレクリエーションで「心穏やかになる取り組み」を行っているのだ。この辺が作業所などと大きく違う点ではないだろうか。

今までやってきたイベントで、コロナ禍前ではたこ焼き作りなどの料理イベントもあった。創作イベントではペーパークラフト、ゼンダングルアート、スクラッチアート、ナノブロック制作、あと1000ピースレベルのジグソーパズルなんかもある。創作系は頭を使うことで脳の活性化に繋がるため進んで参加する人も多い。何より、楽しいのである。

あと、夏の納涼祭イベントでは「限られた予算を使って、何をやるかを決めそれぞれ担当に別れイベントに必要なものを購入し、イベントに使う説明書をWordで制作して催し物を展開する」までがセットである。

学校の文化祭を学生視点で開催するようなものを想像して頂けるとありがたい。

また、プロジェクターを使っての上映会もある。自身、映画の内容で来所へのモチベーションに関わってくる為、我儘を承知で「このような内容はやめて欲しい」と要望したこともある。何度か別件でも要望しており、随分ビジネス文書のスキルも磨く事ができた。事業所で行うことは全て無駄にならないのである。

環境を自らの手で改善していくのも就労に繋がる重要な過程である。

事業所に行く事で理解出来た事

僕は元々在宅ワークで元夫の手伝いという形でPhotoshopをいじり、デジタルコンテンツという名前のエロ電子紙芝居制作に携わって、実際に身内以外の人と関わることが無かった。

支援員さん同士の普段何気ない会話や、支援員同伴の実習経験や面接(練習含む)を行い随分と自分の持つイメージとは違うのだなという印象を持った。

当然と言えば当然なのだが、支援員同士の尊重が出来ている(少なくとも僕が見ている視界では)のである。
僕の前では「〇〇さんってよもぎもちさんはどう思われます?私は〇〇さんの✕✕なところが苦手でしてねぇ。」などという事は一切言わないのだ。

元夫が働いていた印刷会社では、同僚の女性が夫の目の前で夫が飲んだ飲み物を間接キスをしてもらった、などと嬉々として話されて困惑した事がある。同僚の女性は僕と夫が付き合っている事は既知であったそうだ。

だから、「今の会社ではセクハラは無いんですよ、よもぎもちさん」と支援員さんに言われても実感が無いというか不安だった。
だが、なんとなく理解は出来た。

間接キスするなどして起こる自他境界線崩壊の事態は事前に一定の距離感を保つことで回避するのは可能なのだと。
「自他境界線の崩壊」は環境悪化に繋がり就労の妨げになる為、就労移行支援事業所及び職場には「要らないもの」なのである。

人と人の尊重が大きな目標達成に向けて協力し合う上で非常に重要な課題である。
職場は必要以上に馴れ合う場所ではない。
無論陰口を叩く所でもない。

だから、そうでない職場環境ならさっさと相談するなどして環境を変え自分の身を守れという事なのだろう。

独りじゃない。支援してくれる人がいる。

茨木に戻って来た時は、身内や友人がいたにも関わらず、孤独感が付き纏い何かに縋らざるを得ないメンヘラ状態が続いたことがあった。

だが、生活保護を受けてからは特に「孤独感とは一体何だったのか追求しないとわからない」状態である。

今現在人間関係において、思想の違いで仲違いするという馬鹿馬鹿しさを日々思い知る今日である。

あんなにカラオケに行ったりしてにこやかに話していた「人らしきもの」が、思想の違いで助けてくれなくなるのだ。

僕は思想の違いのみで人扱い出来なくなるのは嫌なので「思想の違う人」として対応を心掛けている。だが、その人の思想に迎合はしない。アンチフェミと言われる人に対してもだいたいそんな感じである。
恩恵を受けた事にも感謝はするし、尊重もする。
以前のような揶揄的な事はやっても意味がない。

右派の人だという理由だけで見殺し同然の事なんてしたくない。それは平和主義者でも何でもない。ただのカルトではないのか。

そんな考えに行き着くことが出来たのも、今の支援員さんたちの関係があったからだと思う。母とも良い関係性になれたし、素晴らしい結果を齎した。

僕を支援して下さる支援員さん、友人や母親、親戚さん、彼氏さんには非常に感謝している。

あと僕に懐いてくれた地域猫さんたちにも感謝の意を評したい。


ネオフラワーデモ茨木 よもぎもちNovo

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