PASSPO☆ 『Cinema Trip』感想

※素人文な上に長いです(約4000文字あります)
※愛が重いです


『Cinema Trip』のリリイベが終わってしまいました…。リリース週は月曜日以外の6日間連続で行ってたので、楽しさの反動で今ちょっと寂しくなってます。
まずは、クルーのみなさん、ツアー中の連日のリリイベ、本当にお疲れ様でした。


前作『Beef or Chicken?』の時はまだ地方住みでリリイベもフライトも数回しか行けてなかったので、アルバムのリリース発表から発売までをリアルタイムで追いかけるのは初めての経験でした。やっぱり現場で新曲が発表されていくのを見るのってワクワク感が段違いで、リリース直前までずっと「アルバム明日発売されないかな…」って思ってたくらい、期待で胸がはち切れそうな毎日でした。
そしてアルバムが無事リリースされた今、リリイベに行きつつ移動中も音源を繰り返し聴き、PASSPO☆流の映画の世界にどっぷりと浸っております。
本当は下北沢アルバム購入者限定フライトの時点で「あっこれは感想書かなきゃならないやつだ」と思ってたしリリース日翌日くらいまでに書き終える予定だったんですが、今回のアルバム褒めるところが多過ぎて、なんとかまとめるまでに時間がかかってしまいました。でもリリイベが終わって考えもまとまってきたので、ちょっとずつ自分なりに感想を述べたいと思います。


『Cinema Trip』を一言で表すなら、リリイベ中のMCで何度も出てきた「今のPASSPO☆だからできるもの」がぴったりだと思っています。

PASSPO☆は2015年に「アメリカンガールズロック」というコンセプトを打ち出しました。私はキャンディー・ルームとかLove diaryみたいな曲が大好きなパッセンだったのでその方向性をPASSPO☆が選んでくれたことに大喜びしてたんですが、でも同時に全部の曲を『HONEY DISH』みたいな可愛い曲にする必要もないとも考えていました。かっこいい曲から可愛い曲までできるのがPASSPO☆の強みなのだから、コンセプトに縛られすぎるのもよくない、と。

翌年の2016年にリリースされたシングルは、どれもアメリカンガールズロックのイメージから連想されるような明るくてからっとした、実にPASSPO☆らしいと言えるものでした。
(前段落から上手い繋げ方が思い付かなかったんで誤解されそうですけども2016年のPASSPO☆も最高でしたよ!!私バチェロレッテはいいぞbotなので!)
これって今考えると、この方向性でこれからやってくぞってクルーの意思表示だったような気がします。2016年の精力的なリリースは、アメリカンガールズロックの土台を作るためのものだったのではないでしょうか。

そして、一年かけて浸透したアメリカンガールズロックという概念が7年のキャリアの中で磨かれてきた楽曲の幅という強みと見事な融合を果たしたことによって、今作の『Cinema Trip』は傑作になったと思うんです。

だってアルバムの始まりを飾る『Music Navigation』を聴いたら分かるじゃないですか、「あ、PASSPO☆の音だ!」って。これってすごいことですよ。「PASSPO☆といえばこれ!」というポイントをはっきりさせるために始めたアメリカンガールズロックが軸にあることで、ちゃんと「PASSPO☆らしさ」が生まれてるんですよ!アメリカンガールズロックがPASSPO☆のものとして根付いてる!しかもこの曲、間奏にゆっきぃとなおみんが揃ってエアギターする振り付けがあるんです!本格化したバンド体制も密かにちゃんと反映されてる!
こうして2015年以降の新生PASSPO☆がやってきたことをしっかり落とし込んだ一方で、『Music Navigation』の「継続こそが最短のルール」、『7´s up』の「10色のレインボーかけて」というフレーズや『フィルム』という曲そのものから分かるように、過去に歩んできた道もなかったことにせず、むしろ今のPASSPO☆を裏打ちする芯のように根底に通っていて。映画というテーマで表現された楽曲の幅や各主演クルーの熱演・あいぽんの作詞・杏ちゃんの振り付けといったスキル的な面も含めて今までやってきたことと新しく始めたことがしっかりと繋がってて、推しグループの贔屓目が入ってるのは重々承知ですが「すげえ!!!」ってなりました。
本当に、今まで色々なことを模索し続けて7人でやっていくことを決めた今のPASSPO☆だからこそできたアルバムだと思います。


あと、これは私なんかよりもよく分かってる方がたくさんいらっしゃると思うんですが、前作『Beef or Chicken?』が出た時のPASSPO☆ってすごく大変な時期だったじゃないですか。

私自身も「PASSPO☆は好き、アメリカンガールズロック体制も嬉しい、でもこれからどうなるか不安」ってずっと悶々としてて、推しててもしんどいっていう状態がずーっと続いてました。
そんな中でリリースされた前作の最後は『Fairy Tail』というどこか孤独さを感じられる曲で終わっていました。「絶望も抱きしめて強くなろう」とか、今聴くとこれから待ち受ける茨の道に対する悲壮なまでの覚悟のように聞こえます。

それから約2年経ってリリースされた『Cinema Trip』の最後を飾るのは、「何があっても、何年経っても変わらない友情」をテーマに持つ『バチェロレッテは終わらない』。

もう説明など不要感すらありますが、「辛いこと続いた夜も笑い飛ばしたよね」というフレーズだったり、今しかないこの瞬間をぐちゃぐちゃになるくらい思いっきり楽しんで、でも私たちの友情はまだまだ終わらないよ!っていうストーリーだったり、そういう楽しくて明るくてからっとした「PASSPO☆らしい」曲でアルバムを締められるのは、間違いなく今のPASSPO☆がこの2年で得た強さの証だと思います。
『Beef or Chicken?』の時点でもPASSPO☆は十分すごかったけど、色々なものを背負って乗り越えてきた今のPASSPO☆が私は一番好きです。
Twitterの方でも書いたんですけど、できることなら2015年の自分に「PASSPO☆は大丈夫! これからクルーの言うとおり楽しいことたくさんあるから!」って言って『Cinema Trip』を聴かせてあげたいです。ここは超個人的な思い入れなので誰にも共感されなくても構わないんですが、最初にこのアルバムを通しで聴き終えた時、ずっとPASSPO☆を好きで居続けた自分が報われたような気がしたんですよね。

そして、そういう大変だった時期も含めてPASSPO☆をずっと見守ってくれていた機長とキャプテンであるあいぽんから「嫌いなページも捨てないで持っておいてよ」ってフレーズが出てくるという事実に、ただただ泣いてしまいます。


本当は曲順とか一曲ごとの詳細な感想とかつらつら書いていきたいんですが、それやると手がつけられなくなるので、ひとまずまとめるのはこの辺までで。


最後に、今までTwitterでひたすら壁打ちするだけだった私が何で突然こんな長文を打ったかだけ書かせてください。

2/16の錦糸町タワレコでのリリイベ終わりのコメントで杏ちゃんが「CDを出すのもイベントをやるのも当たり前にできるものじゃなくて、応援してくれる人たちのおかげ」みたいなことを言ってて、それってファンにとっても同じだなあと思いまして。
世の中なんだかんだ言っても資本主義だから、好きなグループがCDを出してくれるのもイベントやライブをやってくれるのも、当たり前のことじゃなくて、どれだけファンが反応できたかにかかってるんですよね。極端なこと言っちゃえば、推しがアイドルでいてくれるのは、本人の意思とファンの応援次第。
でも当然ながら人間の財力と気力は限られてるから、例えば私みたいな学生なんかにはできる応援って限られてて。

それでもずっとPASSPO☆にはアイドルでいてほしいから自分ができる応援ってなんだろうと考えた結果、それはできる限りCDを買うこととフライトに行くこと、そしてこういう風に何かしら目に見える形で感想とか気持ちを残しておくことかなと思いました。

一番いいのはやっぱり会いに行くことだけど、幸いPASSPO☆はよくハッシュタグで感想を募ってるし、今のPASSPO☆が好きだよ!って伝えられたらちょっとはクルーの励みになるのかなっていうすごく自己満足的な考えです。推しのゆっきぃには特典会で一生懸命気持ちを伝えてるんですけど、如何せん私が口下手な故に大好きな推しを前にして舞い上がってるので、多分言いたいことの半分も伝えられてないんですよね…。ゆっきぃは優しいから行く度に「いつも来てくれてありがとう」って言ってくれるんですけど、本当はお礼を言わなきゃならないのは私の方なんです。いつもフライトで楽しませてくれて、アイドルでいてくれてありがとうございますって何回でも言いたい。
記事という形でインターネットに残しておけば、たまたまどっかの誰かが目にして興味を持ってくれるかもしれませんし。「こいつ愛が重すぎて気持ち悪いな…」って思われる可能性もあるけど。それは自分でも分かってる。

だから、これを読んだパッセンの人が「そうだなよなあ」って思ってくれれば嬉しいし、PASSPO☆を知らない人がグループに興味を持ってくれればそれも嬉しい。そしてこの気持ちがクルーに届けばもっともっと嬉しいです。


リリース週は終わっちゃったけどなんとかここまで書けた!最後はアルバムの話じゃないですけどね!
次はててでるツアーファイナルでも感想が書ければ…。


最後にもう一回!
『Cinema Trip』最高でした!!
ありがとうPASSPO☆!!!

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