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また消息不明になったやんぽん

※こちらの記事は、前アカウントにて掲載していた内容を移行したものです。(2022/01/14掲載)

今日で4日目。

なにがって?
弟のやんぽんから連絡が途絶えて4日目なのだ。

4日前の1月10日、いや11日になった瞬間にやんぽんからチャットがきた。

《やんぽん》
「きょうはかえれんぽそうや、ほんまごめんやで」

わたしは、1分もかからず返信。

《わたし》
「それだけ?
    10日まで待ってっていう話じゃなかったっけ?」


それ以降、やんぽんからの連絡が途絶えて4日経つ。
わたしのメッセージは、いまだに既読にすらなっていない。

ほっほぉ〜無視か。
もうおまえの行動はすべてお見通しや!
ワンパターンすぎなんや!!

そう、これはいつものことなのだ。

現在、いろいろあって弟のやんぽんと一緒に住んでいる。
彼はまだ金銭面で、自立できていない。

まぁ、そこが出来ていないということは、精神面でも自立出来ていないということに繋がるんやろうけど。

やんぽんには、毎月1日に生活費を入れてもらうことになっている。
約束している金額は、家賃・食事・光熱費・日用品すべて込み込みで8万円。

この金額が高いかどうかは、また話していければと思う。

で、そもそも今日である10日が何の日だったかというと、1月1日分の支払い延長期日。

***********

説明するために少し時を遡ると、私は、去年の大晦日(数日前)、バイト帰りの混み合うスーパーで年越しそばを買っていた。

大量に安売りをしているそばを手に取りながら、
「明日は元旦といえど、1日やしな〜。またやんぽん帰ってこないかもなぁ〜」

そう思ったりしていた。

あかんあかん、そうやって決めつけたら。
思ったことが来ちゃうもんな。

いや…でもさ、これ数回の話じゃないのよ。

毎月、何年も同じことの繰り返しやん?
不安が頭をよぎるのは仕方なくない?
それが人間やないかい?

まぁすでに、もうよぎっちゃってるんだから、それを否定しても仕方ないしなぁ。
とりあえず、わたしは相当傷ついて、めちゃめちゃ怯えてるんだなーってことを認めよう。

なーんて、そんなことを、頭の中でぐるぐると考えながら自宅に帰る。

悶々とする中、年越しそばを作りながらも、やんぽんからの連絡はまだない。

そして、どんどん年越しの時間に近づく。

やっぱりなー、そうやよね〜
またお金払えないから帰ってこないか〜
今度こそってあんなに真剣に言ってたのにな〜

ひとり年越しか〜
一緒に楽しく過ごそうと思ってたのになぁ〜

予想通りのことが、びっくりするくらい順番どおりにやってくる。

そして今年も残り40分となった頃、やんぽんからチャットがきた。

《やんぽん》
「ごめんや きょうはかえれん すまんやで」
↑コピペかと思うくらい毎回おなじ文章(笑)

《わたし》
「え、そうなん?年越しそばつくってた 大丈夫かや?」

《やんぽん》
「まじかや ごめんや しばらくかえれん」

《わたし》
「そか…今日1日やから、もしかしたらまた帰ってこんくなるかなぁと思ってたけど 元旦からまたおらんくなるんか さみしいなぁ』

《やんぽん》
「ごめんや ほんま お金も10日まで待ってほしい 
 もちろんはらえるや
 そのかわり お金と別にお寿司おごるから 
 ほんまごめんな Wi-Fiはポストにいれてる」
↑ほぼ毎日Wi-Fiを貸してあげている
  待って払ってもらえたことほぼな〜し。

《わたし》
「もしかして、10日まで帰ってこんのん?」

《やんぽん》
「また おなじになてごめんなあ
 ちゃんと取り返すから 来年から
 堪忍や ごめん」

《わたし》
「直接話してくれたらうれしかったなぁ わかったで」

《やんぽん》
「10日くらいにはかえる」

…なるほどな。ふふふ、思ってたとおりや。
だって、毎回全くというほど同じ流れやからな。

約束日になると、払えないから逃げるという予想通りの展開。

さらに、ひとり年越しそば&年越し。
予想してはいたものの、わたしは悲しかった。

で、今年も残り15分と迫った頃、玄関からガチャっと音がした。

玄関に行ってみると、やんぽんが立っていた。
ビールロング缶1本と、ヤマザキの2個入りのケーキをぶらさげて。

やんぽんが帰ってきた!

さすがに、年越しは帰らなあかんなと思い直したらしい。

そのあとは、10日まで待ってほしいと謝るやんぽんを、分かったと受け入れ、年越しそばを温め直して、何事もなかったかのように楽しく会話をしながら一緒に食べた。

その後、話の流れで近くの神社へ初詣に行き、ぶらぶらコンビニ巡りをして、結局4時前に帰ってきて寝た。

まぁ、お金はまた払ってくれなかったけど、楽しい年越しが出来た。感謝感謝。

今月は、年末年始で元旦だったから帰ってきたけど、いつもは帰ってこなくなることがほとんど。
『帰ってこない』ということは『お金が払えない』ということに直結する。

そんなことを、何年も、もう何度目かわからないほど繰り返している。

そして同じく私も、そんなやんぽんを結局なんだかんだ受け入れている。
そう、何年も。

もちろん、ここまでくるまでには、怒り狂ったことも、お互いにボロボロになったことも、見放そうと思ったことなんて、ざらにある。

これには、わたしは本当に精神をやられた。

もちろん金銭面がキツイのは当然なのだけど、
それよりも、信頼関係が保てなくなっていくことが本当にキツかった。


あんなにお互い号泣しながら話し合ったのに、翌月にはまた同じ言い訳を繰り返すやんぽんを許せなかったり…

『一体、あの真剣な言葉はなんだったんや?』
『もうこれが最後って言ってたよね?』
『わたしの気持ち、真剣に伝えてもこれなん?』
『ボロボロになってるわたしの姿見ても、これなん?』

回数を重ねるたび、どんどんやんぽんの人間性を信じれなくなっていき、自分の中に渦巻く、どろどろとした怒りと悲しみにわたしは疲弊していた。

そんな精神的ストレスがわたしを追い詰めた。
まぁ、自分で追い詰めてるんだけどね…笑。


で、自分の中でいろんなことをたくさん考えるようになった。

だって、まぁ毎月やってくるんだもん。

そして、それは今もまだ続いていて、もはや毎月恒例のイベント化しつつあるのだ。

************

ということで、そんな元旦を過ごし、あっという間に約束の10日がきて…冒頭の話がスタートしている。

《やんぽん》
「きょうはかえれんぽそうや、ほんまごめんやで」

お金もう少し待って、とかそういった話もなく、もはやそのことには全く触れずに、急に帰れないとだけメッセージを残し、消息を経っている状態。

むむむ、まじで
コイツ手強すぎるんじゃ。

そう。
これは、わたしが乗り越えるために用意された(した)課題なんやと思う。

『自分の人生は自分で決めてくる』っていう考え方を採用するとね。

約束を破られる+嘘をつかれる×100回以上
=信じられなくなる→そんな自分にも凹む
→たくさん自問自答

これ、絶対課題やろ。
わたしゃ生まれる前、面白がってこのチャレンジイベント入れたな?
覚えてないけど。

いやー、ほんま転がされとるぅ〜。

でも、そのおかげか、自分の価値観ひとつ見ても、物事の捉え方を見ても、数年前の自分とは随分変わってきている。

半年…いや数ヶ月前でさえ、違う自分のようにも感じる。

このまま行くと、また半年後にはもっと違う私になっているんだろうなぁ。

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