また消息不明になったやんぽん
今日で4日目。
なにがって?
弟のやんぽんから連絡が途絶えて4日目なのだ。
4日前の1月10日、いや11日になった瞬間にやんぽんからチャットがきた。
《やんぽん》
「きょうはかえれんぽそうや、ほんまごめんやで」
わたしは、1分もかからず返信。
《わたし》
「それだけ?
10日まで待ってっていう話じゃなかったっけ?」
それ以降、やんぽんからの連絡が途絶えて4日経つ。
わたしのメッセージは、いまだに既読にすらなっていない。
ほっほぉ〜無視か。
もうおまえの行動はすべてお見通しや!
ワンパターンすぎなんや!!
そう、これはいつものことなのだ。
現在、いろいろあって弟のやんぽんと一緒に住んでいる。
彼はまだ金銭面で、自立できていない。
まぁ、そこが出来ていないということは、精神面でも自立出来ていないということに繋がるんやろうけど。
やんぽんには、毎月1日に生活費を入れてもらうことになっている。
約束している金額は、家賃・食事・光熱費・日用品すべて込み込みで8万円。
この金額が高いかどうかは、また話していければと思う。
で、そもそも今日である10日が何の日だったかというと、1月1日分の支払い延長期日。
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説明するために少し時を遡ると、私は、去年の大晦日(数日前)、バイト帰りの混み合うスーパーで年越しそばを買っていた。
大量に安売りをしているそばを手に取りながら、
「明日は元旦といえど、1日やしな〜。またやんぽん帰ってこないかもなぁ〜」
そう思ったりしていた。
あかんあかん、そうやって決めつけたら。
思ったことが来ちゃうもんな。
いや…でもさ、これ数回の話じゃないのよ。
毎月、何年も同じことの繰り返しやん?
不安が頭をよぎるのは仕方なくない?
それが人間やないかい?
まぁすでに、もうよぎっちゃってるんだから、それを否定しても仕方ないしなぁ。
とりあえず、わたしは相当傷ついて、めちゃめちゃ怯えてるんだなーってことを認めよう。
なーんて、そんなことを、頭の中でぐるぐると考えながら自宅に帰る。
悶々とする中、年越しそばを作りながらも、やんぽんからの連絡はまだない。
そして、どんどん年越しの時間に近づく。
やっぱりなー、そうやよね〜
またお金払えないから帰ってこないか〜
今度こそってあんなに真剣に言ってたのにな〜
ひとり年越しか〜
一緒に楽しく過ごそうと思ってたのになぁ〜
予想通りのことが、びっくりするくらい順番どおりにやってくる。
そして今年も残り40分となった頃、やんぽんからチャットがきた。
《やんぽん》
「ごめんや きょうはかえれん すまんやで」
↑コピペかと思うくらい毎回おなじ文章(笑)
《わたし》
「え、そうなん?年越しそばつくってた 大丈夫かや?」
《やんぽん》
「まじかや ごめんや しばらくかえれん」
《わたし》
「そか…今日1日やから、もしかしたらまた帰ってこんくなるかなぁと思ってたけど 元旦からまたおらんくなるんか さみしいなぁ』
《やんぽん》
「ごめんや ほんま お金も10日まで待ってほしい
もちろんはらえるや
そのかわり お金と別にお寿司おごるから
ほんまごめんな Wi-Fiはポストにいれてる」
↑ほぼ毎日Wi-Fiを貸してあげている
待って払ってもらえたことほぼな〜し。
《わたし》
「もしかして、10日まで帰ってこんのん?」
《やんぽん》
「また おなじになてごめんなあ
ちゃんと取り返すから 来年から
堪忍や ごめん」
《わたし》
「直接話してくれたらうれしかったなぁ わかったで」
《やんぽん》
「10日くらいにはかえる」
…なるほどな。ふふふ、思ってたとおりや。
だって、毎回全くというほど同じ流れやからな。
約束日になると、払えないから逃げるという予想通りの展開。
さらに、ひとり年越しそば&年越し。
予想してはいたものの、わたしは悲しかった。
で、今年も残り15分と迫った頃、玄関からガチャっと音がした。
玄関に行ってみると、やんぽんが立っていた。
ビールロング缶1本と、ヤマザキの2個入りのケーキをぶらさげて。
やんぽんが帰ってきた!
さすがに、年越しは帰らなあかんなと思い直したらしい。
そのあとは、10日まで待ってほしいと謝るやんぽんを、分かったと受け入れ、年越しそばを温め直して、何事もなかったかのように楽しく会話をしながら一緒に食べた。
その後、話の流れで近くの神社へ初詣に行き、ぶらぶらコンビニ巡りをして、結局4時前に帰ってきて寝た。
まぁ、お金はまた払ってくれなかったけど、楽しい年越しが出来た。感謝感謝。
今月は、年末年始で元旦だったから帰ってきたけど、いつもは帰ってこなくなることがほとんど。
『帰ってこない』ということは『お金が払えない』ということに直結する。
そんなことを、何年も、もう何度目かわからないほど繰り返している。
そして同じく私も、そんなやんぽんを結局なんだかんだ受け入れている。
そう、何年も。
もちろん、ここまでくるまでには、怒り狂ったことも、お互いにボロボロになったことも、見放そうと思ったことなんて、ざらにある。
これには、わたしは本当に精神をやられた。
もちろん金銭面がキツイのは当然なのだけど、
それよりも、信頼関係が保てなくなっていくことが本当にキツかった。
あんなにお互い号泣しながら話し合ったのに、翌月にはまた同じ言い訳を繰り返すやんぽんを許せなかったり…
『一体、あの真剣な言葉はなんだったんや?』
『もうこれが最後って言ってたよね?』
『わたしの気持ち、真剣に伝えてもこれなん?』
『ボロボロになってるわたしの姿見ても、これなん?』
回数を重ねるたび、どんどんやんぽんの人間性を信じれなくなっていき、自分の中に渦巻く、どろどろとした怒りと悲しみにわたしは疲弊していた。
そんな精神的ストレスがわたしを追い詰めた。
まぁ、自分で追い詰めてるんだけどね…笑。
で、自分の中でいろんなことをたくさん考えるようになった。
だって、まぁ毎月やってくるんだもん。
そして、それは今もまだ続いていて、もはや毎月恒例のイベント化しつつあるのだ。
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ということで、そんな元旦を過ごし、あっという間に約束の10日がきて…冒頭の話がスタートしている。
《やんぽん》
「きょうはかえれんぽそうや、ほんまごめんやで」
お金もう少し待って、とかそういった話もなく、もはやそのことには全く触れずに、急に帰れないとだけメッセージを残し、消息を経っている状態。
むむむ、まじで
コイツ手強すぎるんじゃ。
そう。
これは、わたしが乗り越えるために用意された(した)課題なんやと思う。
『自分の人生は自分で決めてくる』っていう考え方を採用するとね。
約束を破られる+嘘をつかれる×100回以上
=信じられなくなる→そんな自分にも凹む
→たくさん自問自答
これ、絶対課題やろ。
わたしゃ生まれる前、面白がってこのチャレンジイベント入れたな?
覚えてないけど。
いやー、ほんま転がされとるぅ〜。
でも、そのおかげか、自分の価値観ひとつ見ても、物事の捉え方を見ても、数年前の自分とは随分変わってきている。
半年…いや数ヶ月前でさえ、違う自分のようにも感じる。
このまま行くと、また半年後にはもっと違う私になっているんだろうなぁ。
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