見出し画像

JustifyとArrogateのお話

今からお話しする話は、一部のコアな人にしか分からない。
いや、コアな人からすると逆に、何言ってんだ。と言われるような話です。

いきなりですが、JustifyとArrogateって何か似てませんか??
いつも私が馬券予想する際に、父名Justifyと見ると、ええっと何系の種牡馬だっけな?Unbridled's Songの仔か?とよくArrogateとごっちゃになってしまうんです。

Justify
Arrogate

配合を見ると、全くの別馬なんですが何なんでしょうね。。。
恥ずかしついでに、この2頭を比べて考察してみました。

JustifyとArrogateの比較:現役時代と種牡馬としての成果

現役時代の成績

JustifyとArrogateは、アメリカ競馬の歴史に名を刻んだ二頭の名馬です。それぞれが異なる時代に活躍し、異なるスタイルで競馬ファンを魅了しましたが、どちらもそのキャリアは非常に輝かしいものでした。

Justifyは、2018年にデビューしてからわずか112日でアメリカ三冠を達成したことで、一躍スターダムにのし上がりました。ケンタッキーダービー、プリークネスステークス、ベルモントステークスというクラシック三冠レースを無敗で制した姿は、1977年のSeattle Slew以来となる快挙でした。特にJustifyの強みは、その驚異的な適応力とレースのタフさにありました。泥濘のトラックや厳しい条件でも、圧倒的な力で他馬を凌駕し、勝利をものにしました。結果的にキャリア全6戦全勝で引退し、その短い競走生活の中で強烈なインパクトを残しました。

一方、Arrogateは2016年から2017年にかけて、その名を世界に知らしめた馬です。彼の主な勝利には、トラヴァーズステークス、ブリーダーズカップ・クラシック、ペガサスワールドカップ、そしてドバイワールドカップの4つのG1レースが挙げられます。Arrogateの特徴的なレースは、特にペガサスワールドカップとドバイワールドカップで見せた圧倒的なパフォーマンスでしょう。これらのレースでは、劇的な追い上げやレコードタイムでの勝利が競馬ファンの記憶に深く刻まれました。彼は、その強靭な持久力とスピードを武器に、異なる条件下で常に安定したパフォーマンスを発揮しました。

種牡馬としての成果

JustifyとArrogateは、引退後すぐに種牡馬としての役割を担いましたが、その成果には大きな違いが出ています。

Justifyは2021年に初年度産駒がデビューし、早くも注目を集める存在となりました。彼の産駒はG1レースで勝利を収めるだけでなく、イギリスやアメリカのクラシック戦線でも次々と活躍馬を送り出しています。Justifyの産駒の特徴は、早熟性が高いことです。2歳から3歳にかけての成績が特に良く、クラシックシーズンでの勝利も多く見られます。彼のスピードと持久力がしっかりと産駒に受け継がれている証拠といえるでしょう。また、産駒は柔軟な適応力を持ち、さまざまなトラック条件や距離に対応できる点も、Justifyの偉大さを裏付けています。

一方、Arrogateの初年度産駒は2020年にデビューしましたが、期待されたほどの成果を上げていません。彼の産駒は、成長が遅い傾向にあり、クラシック戦線での目立った活躍が少ないのが現状です。とはいえ、ダートの中距離戦や長距離戦では一定の成績を収めている馬もおり、完全に失敗したわけではありません。ただ、全体的に見ると、Arrogateの種牡馬としての成果は、現時点ではJustifyほど評価されていません。彼の産駒の多くは、まだこれからの成長を期待されている段階にあります。

考察

JustifyとArrogate、どちらも現役時代に異なる方法で頂点に立った名馬です。しかし、現時点で種牡馬としての評価を比較すると、Justifyが一歩リードしていると言えます。

Justifyの産駒は、デビュー直後からそのポテンシャルを発揮し、早い段階で結果を出しています。特に、クラシック戦線での活躍が目立ち、競馬界に新たな風を吹き込んでいます。彼の産駒は早熟性が高く、スピードと持久力を兼ね備えており、多様な条件下で安定した成績を収めています。

大箱&中距離が得意なJustifyのコース成績ベスト10

これに対して、Arrogateの産駒は遅咲きで、まだその潜在能力を完全には発揮していないように見えます。ただし、成長が遅い馬には長いキャリアでの活躍が期待されることも多く、Arrogateの産駒が今後さらに成長して、特に長距離戦での実力を発揮する可能性は十分にあります。加えて、上級クラスでの成績はこちらの方が良いので、その意味ではまだまだ期待が持てます。

ArrogateもJustifyと似て、大箱&中距離の成績が良い
ただ、こちらには表れてないが芝の好走はArrogateの方が多い

総じて、両馬とも現役時代の素晴らしい成績を引き継ぎ、種牡馬として新たなステージで挑戦を続けています。今後、産駒の活躍によって彼らの評価は変わっていく可能性がありますが、現時点ではJustifyがその成果で一歩リードしている状況と言えるでしょう。しかし、Arrogateの産駒もこれからの成長に期待がかかっており、今後の展開から目が離せませんね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?