【立ち読み版】文系じりじりアウトドア そもそも

湘南で物件を探している時に、内見に向かう車の中、バックミラー越しに、不動産屋さんからこんなふうに聞かれました。 
「どちらか、サーフィンをやられるんですか?」
どちらか、というのは、私か夫かという意味です。
「どちらもやりません」
と答えると、不動産屋さんは、少し不思議そうに「はあ」と言いました。

 
引っ越しをしてみると、近所にはサーフボードの洗い場のついたお宅、ウェットスーツを干してある家々。そして、道に出れば、大きな黒いS字カンを二本ぶら下げているような自転車がたくさん走っている。サーフボードキャリアといって、サーフボードを固定して走れる自転車の部品らしい。

 
湘南に引っ越したんだ、と後輩らに伝えたときは、何人にも「なぜですか???」と聞かれ、「海もあって山もあるから」と答えると、
「そんなに自然が好きでしたっけ???」と驚かれた。そして必ず、「まあ、子育ての環境に良さそうですしね」と勝手に納得していくのだった。 


完全な文系。
旅行に興味がなく、仕事は自宅で文筆業。完全なインドア派。 


ところが数年前。
夫にだまされて筑波山にロープウェー登山をしたときに、私は目醒めてしまったのです。外の世界に。その、なんともいえない、体感に!! 


ところが目醒めてからがとっても長い。
インドア派をこじらせすぎていて、とにかくなかなか出ていけない。
まず、本や雑誌を買ってしまう。そして、すごく、読んでしまう。
読み込んで、読み込んで、必要なグッズを買いそろえにショップに行ってみて、選べなくて、また読んで…。 


それでも、私は外に出たい。自分でもあきれるほど、消極的かつ執拗に、アウトドアについて想いを馳せている。
このコンテンツは、そんな私の、アウトドア体験、いやさ、アウトドア体験に至るまでにどんな本を買ったのか、そしてどのように出て行き、遅々としたステップアップを踏んだのか、という記録です。
内容は、海、山、ランニング、キャンプの4項目。随時、更新していきます。 

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