湘南日誌 10月31日

曇り。空気が冷たい。

朝ご飯を食べ終えて、娘と二人、もこもこしたものを着込んで海辺の水族館に自転車を走らせた。海は湖のように凪いでいる。
今日はハロウィンのイベントがあって、娘はスタンプラリーをしてバッチをもらったり、ハロウィンにちなんだ恐ろしげな生き物エリアで蠍を覗き込んだり、仮装している係員たちを見つけてはお菓子をもらって楽しんだ。おばけ型のポシエットに、小さなお菓子がたくさん詰まってふくれている。

いるかショーを観て家に戻り、大急ぎで昼飯を作って食べて、今度は夫が娘を連れてスイミングに出かける。
その間、私はおやつ用にラズベリーとブルーベリー入りのブラウニーを焼いた。

帰ってきた二人が風呂からあがって、三人でおやつを食べ、夫が買い物に出た隙に、明日の夫の誕生日を祝う飾りをアイロンビーズで娘と作り、HALLOWEENの文字から、HAだけ残して、残りをPPY BIRTHDAYと入れ替える。
それからキノコを作って娘の水筒につけているハロウィン風のカボチャと取り替え、あとは黙々と、クリスマス用の飾りを作った。ツリー、雪だるま、靴下、プレゼントの箱。プレゼントの箱は明日の誕生日の飾りと兼用だ。

日が暮れてきて急に冷え込んできたので、灯油ストーブをつけて雨戸を閉めた。

夕飯は餃子鍋で、振り返ると、朝ご飯が肉まんで、昼ご飯がワンタンメンで、丸一日中華であった。

明日のバースデーケーキを娘と作る約束をしていて、夫が生クリームのものがいいというので、夫と娘が寝室に上がった後、持っていた本や雑誌をいろいろ見ていてそのうち好きな料理研究家がお菓子の本をはじめて出すという情報を得ていてもたってもいられなくなり、深夜まで開いている本屋に向かって海沿いの道、車を飛ばした。

営業時間を終えた水族館の前では、明日から飾られる巨大なツリーの設置が静かに行われていた。

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