見出し画像

今年のベスト本2023

ジャンルの垣根をこえて10冊思いつくままに挙げてみます。

『レ・ミゼラブル』ヴィクトル・ユゴー (福音館古典童話シリーズ 31)
『クスノキの番人』東野圭吾
『六人の噓つきな大学生』浅倉秋成
『俺ではない炎上』浅倉秋成
『わがままリスト』山岸洋一
『青野くんに触りたいから死にたい』椎名うみ
『毎日を楽しめる人の考え方』樺澤紫苑
『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』フィリップ・K・ディック
『3色だけでセンスのいい色PART2』ingectar-e
『ショーハショーテン!』原作:浅倉秋成 漫画:小畑健

それぞれの本について少しずつ語ります。

『レ・ミゼラブル』
少し児童向けに短くなっていましたが、上下巻とも500ページを超えるボリュームのものです。名作と言われますが、内容を知りませんでした。
すっごく面白くて駆け抜けるように読みました。もっと早くに知りたかった…!
堅くて難しい話だと思い込んでいましたが、全然そんなことありません。
でもどんな話と言われると難しい…
脱獄囚がいろいろあって小さな貧しい女の子を助けて成長を見守る話。
この女の子がかわいいんだ…!

『クスノキの番人』
読んでいると頭に映像が浮かんできて、映画のようです。
少し不真面目な若い男が、金持ちの厳しいおばあさんから神社のクスノキの番人を任される話です。
クスノキの秘密、クスノキに訪れる人の秘密、おばあさんの秘密…いろいろな秘密が交錯し、最後きれいに解き明かされるのが本当に面白いです。

『六人の噓つきな大学生』
『俺ではない炎上』
『ショーハショーテン!』
浅倉秋成さんの小説にハマりました。
六人の〜は、就活でグループディスカッションする中で、それぞれの秘密が暴かれていく話。俺ではない炎上は中年のそこそこいい人生だった男が、殺人犯扱いされて追われる話です。
どちらも視点や切り取り方で人物の印象ががらりと変わってしまうおもしろさが好きです。

ショーハショーテン!は漫画です。お笑い芸人を目指す高校生の話です。
絵が小畑さんなので、バクマン。を思い出す構成ですが、原作が浅倉さんなので、お笑いの分析がすごいです。あと絶対に何か仕掛けがあると思います…!特にUSBメモリ!

『わがままリスト』
これは、自己啓発のジャンルになるのでしょうか。毎月夢リスト100個というのがわかりやすくていいなと思いました。
死ぬまでにやりたいこと、1年でやりたいこと、と考えると立派で大げさな願い事数個しか出てこないですが、わがままリストは書いていくうちにスルスル書けるようになりました。

『青野くんに触りたいから死にたい』
マンガです。ジャンルはホラー。怖いけど切なすぎるし、展開が暗い…。友人に勧められて読んだら、引き込まれて次々に読んでしまいました。
一言であらすじを書くと…恋人が幽霊になったって話です。
10巻で、青野くんの母親との思い出のシーンがあるのですが、あの海の場面の描き方が本当にすごいです。暗い日常と幸せを感じてしまう瞬間のコントラスト。

『毎日を楽しめる人の考え方』
自己啓発書です。樺澤先生の本を読んでnoteを始めたので、ベスト本に入れたいなと思いました。この本は、どうしたら毎日を楽しめるようになるか、具体的な考え方を紹介した本です。豆苗やラーメンのトッピングの話が好きです。

『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』
SF小説です。こちらも名作といわれていますが、内容を全く知りませんでした。核戦争で荒廃した未来、本物の動物は高値で取引されており、動物を持っていることはステータス…というのが面白いなと思います。猫が死ぬ場面が印象に残っています。
アンドロイドを狩るのを仕事にしている主人公ですが、技術が発達しすぎてアンドロイドと人間の区別がつかない…というのが、今リアルに感じられます。ChatGPTって本当に人間が書いたような文章を書くんです…。
この物語がいろいろな作品に影響を与えたんだと感じます。名作を知ると、そういうつながりが見えるのも面白いです。

『3色だけでセンスのいい色PART2』
最後に実用書です。
イラストを描くとき…特に、見出しの絵を描くとき、この本を参考に配色を決めていました。
どんな絵でもいい感じになるので、重宝しています!

#今年のベスト本

さぽさぽさぽ~と♪