見出し画像

不育症の検査を受けました

妊活開始後、2度の流産を経て、不育症を疑うことになったわたし。検査と治療の過程も記録しておくことにした。誰かの参考になるといいな。

検査

まずは不育症の検査を受けられるところを探す。先日流産の処置をしてくれた先生は紹介状も出せますと言って下さったけど、その場合かなり遠くの大学病院になるそうなので、自分でクリニックを探すことにした。
幸い、比較的交通の便がいいところに、不育症治療とホームページに載っている産婦人科クリニックがあった。
予約前に相談したところ、生理中に検査をするとのこと。生理を待って、受診した。

検査は、エコーで子宮の形を見る?ようなのと、採血の検査。スピッツ3本くらい抜かれた。染色体異常の検査もホームページには載っていたものの、とくに提案されずやらなかった。
費用はトータル4万を超えるくらい。子どもを望む程度には経済的余裕があるわけなので、これくらいの出費は特に支障なし。世の中よくできているなあ。(とはいえ、自治体の助成金はちゃっかり申請。)

検査結果

2週間後に結果を聞きに行った。
先生から渡された紙を見ると、いくつかの項目に「H」「L」の文字が。
わたしの場合は、免疫細胞が強いんですって。

……やっぱり、ひとりめもふたりめも、産まれることのできたはずの命が流れていったのかなぁ……。

これはあんまり考えるとつらいやつ。やめる。

とりあえず対処方法の指針がたったのでよかった。
ちなみに不育症を見てくれるクリニックはあんまり好きじゃないかも……。開業して手広くやっている時点で経営路線に振ってるのはわかるけど、診察中の営業トークが苦手。それで前のクリニックに、検査結果の紙を持っていって、続きの治療はこっちでできませんか、と聞いてみたけど、やっぱり不育症は専門外だからダメですって。少なくとも安定期までは今のクリニックで見てもらってくださいと言われた。紹介を受けて分娩を担当することはできるそう。

治療

血液の固まりやすさも少しだけ高めの数値だったので、念のためバイアスピリンも錠剤で服用することになった。
毎朝、せっせと基礎体温を測って、せっせと排卵検査薬で排卵日を予測して、せっせと薬を飲み、妊娠に備える日々。基礎体温は、オムロンの婦人体温計にお世話になっている。Bluetoothで勝手にスマホに体温の記録を飛ばしてくれるので便利だ。ありがとうテクノロジー。



でも、ときどき、ふと、今このときも施設で過ごしているのであろう、たくさんの「育て手を失った子どもたち」のことが頭をよぎる。現代医療と現代科学を駆使して、薬を飲んで体質を変容させて、子どもを「つくる」。そうやって不自然に命を産み出しているかたわらで、自然な授かりとして命をやどした子どもたちが、親や社会の都合で放り出されている。

わたしは子どもがほしい。子育てをしたい。唯一無二の家族として、ひとりの命が生まれ育ち、人格が形成され、社会に根差すまで、責任をもって支えきる大切な仕事に携わりたい。でもそれって血がつながっている必要があるのだろうか。私のお腹から出てきた命じゃなきゃいけない理由はあるのだろうか。

そう思いながら、祖父母の顔が浮かぶと、やっぱり血をつないであげたい気持ちもわいてくる。お嫁さんとして可愛がってくれる義父母のことを思うと、血筋を継がねばという義務感もわいてくる。


今はまだ、答えは出ないまま。本能に従って、「子作り」に励むのでしたとさ。