6月28日

、結局朝まで起きていた。雨が降っていて窓の外があまり明るくならなかったので油断していた。毛布を頭まで被ってじっとする。

、家を出ようと思っていた時間の30分前に起きた。顔を洗い、髪を梳かし、服を着替えて、衣装とチェキ機をリュックに押し込んで外に出る。三軒茶屋でライブ。

、ここのライブハウスのイベントはいつも、リハからオープンまでの時間が長いので、その間でゆっくり準備ができる。もはやリハでなにか要望を言うことも無くなってきた(言わなくてもわかってくれる)ので、リハ自体もう必要のないような気もしているが。みんなすっぴんでリハーサルを終えて、すぐ前に出ていた焼き鳥の屋台でテイクアウトして楽屋で食べる。発泡酒を飲む。小さな鏡を手に持ちながらどうにか化粧を終える。対バンの人達の話が面白くてクスクス笑ってしまう。

、ライブに関しても、今日の対バンの人、みんな面白かったな。自由なライブハウスには自由な人達が集まってくる。全員と仲良くなりたい。

、本番前、急に、なにか取り返しのつかない失敗をしているみたいな気持ちになってしまって、本番中もなんとなくソワソワしてしまったような気がしてたんだけど、バレてなかったかな…。どうかな…。正直今日どういう風に歌ってたか全然思い出せない…。決定的な失敗はしてないと思うんだけれど…。

、今まで何度も対バンしたことがあるバンドの人に、ずっと言おうと思っていた、そのバンドの好きな曲の歌詞を伝えたら、ね、そこいいでしょ?って言ってニコニコしてくれたのですごい嬉しかった。

、や、しかしバンドと対バンをするのが久しぶりだったせいか、1組目の時から完全に耳がいかれてしまった。音でかいなー。楽しいけど。自分の声も周りの音もこもってしまって正しく聞こえてないような感じ。自分のライブの時も、自分が正しい音で歌えているか分からなくてちょっと不安だった。

、ひゅう、疲れた。店長さんと精算兼ライブスケジュール等の相談などをしていたら終電ギリギリ。乗り換えでダッシュしてやっとこさ家に着いた。

、誰にもわたしが見えていない瞬間があるんだよな。いや、そんなわけないの分かってんだけど、でも、確実にそうだと感じる瞬間はある。人混みの中にいるのに、その誰の視界にも入ることが出来ないこと、自分だけ遠くに来てしまったようで、途方もなく寂しくなる。ずっとひとりで部屋の中にいられれば寂しくなったりしないだろうに、ってたまに思うよ。そんなわけないの分かってるけど。

ここは無視してOK