PERFECT HUMAN/RADIO FISHとグレート・ギャツビーの話

✳ネタバレに注意して書いていますが、ざっくり内容の雰囲気には触れています。

いろいろ言われがちな中田のあっちゃんだが、私はこの曲(MV)が好きだ。

私は陰キャで、全然パリピではないが、逆に華美なもの・享楽的なものに対する憧れがある。
要は、裕福さを感じられるものが好きと言うことだろう。
このMVの一員となってハシャぎたい気持ちが少しだけある(笑)

これは「グレート・ギャツビー」をベースとした世界観らしいと知り、本を読んでみた。

私はギャツビーに感情移入して読んだが、初めから裕福な人たちは、この作品にどんな感想を持つのだろうか?
実は、誰もが自分より上のレベルと比べて、
誰もが劣等感を抱いている世の中なのか?

1920年代のアメリカが舞台だが、現代にも通じる普遍的なテーマだと思う。

ギャツビーにはどうしても手に入れたいものがあり、その欲求に抗えなかった。
この世を生き延びるには「足るを知る」べきなのかもしれない。
そうしなかったギャツビーに、つい自分を投影して、切なくなってしまう。

利用するために近づいたにせよ、ギャツビーの心のうちを伝えられ、運命を見届けてくれたニックの存在が、せめてもの救いになったと思いたい。お互いの本心は想像するしかないが。

「親友」の元の英単語が知りたくて、
読めないくせに洋書も買った。

「成り上がり」っていう言葉には、少しネガティブな感じが含まれていると思う。
「持たざる者」が裕福になっても、初めから「持っている人」の仲間入りはさせない、という意思表示にも思える。
原題のgreatも、そのままの意味か、皮肉なのか?

そんなことを考えつつ、MVを見返す。
自分を「PERFECT」と称するのはお笑いとして自虐が効いていて面白い。
あくまでリズムネタという位置付けなのだろうし。
(実は大マジかもしれないが(笑))

私は「成り上がり」ではなく、「一花咲かせる」っていうイメージで、まだ頑張っていきたいな。
お金をたくさん持つことが幸せに直結しないのはギャツビーの物語が示唆しているけれど、無いよりはあった方が困らない。
(もっとも、ギャツビーの最終目的はお金ではないだろうが)

『豊かな心でお金を求める』
(斎藤一人さんの本より)

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