失踪日記/吾妻ひでお



人生がつらい時に読んだら勇気付けられるのか、よけい不安になるのか、どちらかわからない漫画である。
メンタル弱ってる時には読みづらいかも。

吾妻先生ほどの才能があっても、というか才能があるからこそ、生きることは悩み深いのだろうか。

ギャグタッチで、あくまでエンターテイメントとして描いてあるから面白く読めるけれど、一般人はとても真似できない内容だ。
1度失踪したら、普通は元の職業に戻れないのではないか?
というか、今の場所から逃れるために失踪するイメージだ(もう戻らないと決めて)。

ホームレスになった経験をこういう作品にまで出来るのは、自分を客観視する力、それを表現する画力が並外れているのだろう。

自伝的エッセイ・漫画などを読むと、なんでこんなに過去の出来事を克明に記憶しているのだろうか?と不思議だ(多少の脚色はあるにせよ)。

私は昔の記憶がほとんどないのだが、創作の観点では残念な事だろう。
自分のこれまでを良く良く思い出し、客観視して、面白く書けるよう挑戦するのもいいかもしれない。


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