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長い間、ありがとう!🌼

橋の下に捨てられていたというあなたが、我が家に来てくれたのは、17年前でした。

子犬のあなたが成長すると共に、家族も変化をしていきました。
かわいがってくれた子ども達は成人になって遠くに行きました。
亡くなった夫が倒れた時は、あなたとの散歩の途中で、何も言わないけれど、夫のことを一番よく見ていてくれたのはあなたでしたね。
庭に出ては、あなたをずっと見ていた義母も亡くなりました。

そして、孫たちが、あなたに出会ったり、一緒に散歩をするのを楽しみに来てくれるようになりました。
あなたは、しっぽをふってうれしそうでしたね。

帰ってくると、小屋から出て待っていて、姿が見えると、駆け寄って私のそばをぐるぐると周って喜んでくれたあなた。
人が大好きで、誰にでも寄って行ったあなた。
元気いっぱいで、3日間戻ってこない日もあり、心配しました。
そんなあなたも、いつのまにか高齢になり、寝ていることが多くなりました。
足が弱り、散歩もできなくなりました。
今年の連休は、家族みんなに出会えて本当によかったです。
そして、連休明けに一人で、17年の生涯を閉じました。

ありがとう。
あなたのぬくもり忘れません。
あなたの重みを忘れません。
じっと待っている辛抱強さも忘れません。
信じて見つめてくれたまなざしも忘れません。
精一杯、寿命を全うしてくれたと思っていいですか?
そばにいてあげられなくて本当にごめんなさいね。
あなたは、私の十分でなかったこともわかってくれていると信じていいですか?

写真を見返すと、家族の姿のそばに、必ずあなたの姿が映っていました。
あなたは、私達家族と共に生きて来てくれていました。
そして、うれしい出来事も、悲しい出来事も、1番よく知ってくれていました。

最近、だんだん弱っていくあなたを見て、いつかお別れが来ると感じていました。
あなたが居なくなって、家が更に広くなりました。
命は亡くなったら、どこにも姿が見えなくなることなのだと、又実感しました。
あなたとのたくさんの日々の思い出、黙っていてもいっぱい伝わってきたあなたのことば、孫たちにもうれしいふれあいの思い出をくれて、ありがとう。

私の中の家族の命の思い出に、あなたの命の思い出が加わりました。
その存在感のあった温かい楽しい思い出を大事にします。そして、今生かされている私の命を大切に生きていきます。
いつか、お空で出会える日まで、みんなと一緒に待っていてくださいね。
今まで、本当にありがとう。
親愛なる モコへ

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