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色について −五方色-
方舟に積まれた箱は5つ(5色)
これらは偶然「五方色」を表していたのでしたが、そのことに気がついたのは、2014年だったかに広州市で購入した韓紙の中から感覚的に選んだ5枚の紙で箱を貼っていた作業の途中のことでした。
今回のグループ展 「ー箱によるー」の展示が終ったら、この際、五方色についてすこし知りたいな、と思っていたので、調べたことや考えたことを書いてみます。
韓国の伝統色 青・赤・黄・白・黒の「五方色」は「陰陽五行説」が基本にあるのだと。それらは古代中国の思想で、宇宙の万物は2つの相反する性質を持つ「気」からなる「陰陽説」と、自然界は火・水・木・金・土の5種類の元素からなるという「五行説」が一緒になったもの。
陰と陽、五行は互いに影響しあい、変遷することで秩序が生まれ、世界が成り立ってゆくという思想だそうですが、いろいろなものがぐるぐる循環する感じがあります、西洋キリスト教的善悪二次元説とは違う感じ。
陰陽五行の精神世界は、善悪の彼岸?w
それぞれの色が持つ意味と象徴に基づいて 衣・食・住を始め 生活全般に使われているのですって。ビビンバもそうかもね。
五方色の陰は青と黒、陽は赤と黄(これはわかる)
でも、これまで西洋と日本の色彩体系の混合で色を考えてきた私は五方色が表す自然の意味にちょっと戸惑う。
赤が火 : はい、納得。
黄が土 : 中国発祥だからそうかもね。
白が金 : あれ?金は黄色じゃない、黄色はもう土で使っちゃったからかなぁ(違うw)
青が木:う〜ん、この青は緑のことかな?青と緑の混同は日本語だけじゃないのか...いや、風景画を描く時 空気遠近法で、遠方に霞む林はうす青く書くよなぁ...(そういう事じゃなさそう)
黒が水 : 水は青だということにしたいけど、陽が当たらない水は確かに黒いよね。
とまぁ、こんなふうに色に対する固定観念をゆさぶられたりしたのでした。だから私は良い絵が描けなかったのか〜!!
画像は「ー箱によるー」出品作品
2020年2月24日〜29日 東京都中央区京橋3-9-2 宝国ビル4F ギャラリー檜f
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