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発注書

2020.クリスマス。

サンタパパ・ママ、今年もお役目お疲れ様でした。

数週間前、年長の息子は、おもちゃのパンフレットを毎日眺め、

ようやく決めたよう。

「そろそろお手紙、サンタさんに書いたら?」

と、サラッと伝える母。(すっかり最近は文字を書くブームから遠ざかっている息子に、文字を書く動機が出来た!と内心しめしめ、と思う)

便箋を棚から出して、ダイニングテーブルに向かう息子。

久しぶりだからだろうか、調理中の母のもとに時々来ては、

「『の』ってこれで合ってる?」

「『け』ってこうだっけ?」

と確認しにくる6歳男児。

「できた!ママ、お手紙書いたからちゃんとサンタさんに出しておいてね!」

どれどれ、と、息子がみていない隙にテーブルに置いてあるお手紙を開くと

「 レゴシティ。60266うみのたんけんたい 」


やや違和感を抱きつつも、欲しいものが明確になり一安心の母。


クリスマスイブ前日

「サンタさんにお願いしたプレゼント、ちゃんと届くと良いねー。

もし違うものだったどうする?」

と不安を煽る母。

「嫌だ!ぜったいアレが欲しいの!だって、サンタさん間違えないように

番号だって書いたんだから!」

と強く言う息子。

あぁ、確かに品番までご丁寧に書いてあったね。そういうことね。


なんだろう、可愛さは微塵も感じられなかったけど(かわいい文字からは感じたが)

伝えたい情報はきちんと伝わるよう配慮したと思われる息子。

結果的にお手紙は発注書みたになっていたけど

そこに成長と息子らしさを感じて

殺風景なお手紙は、6歳の思い出の1枚となりました。


「サンタさんへ。〇〇がほしいです。△△より」

この形式になるのは来年?再来年?

次の成長の発見を楽しみに、

また明日から頑張ろう、と思えた

私の2020.クリスマス。




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