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モスクワ郊外コンサート会場銃乱射事件に関して:ディマシュ関連


 デリケートな内容なので、スルーして下さっても構いません。


(Dimash 49)
(第1稿:2024年3月24日)



 その日、そろそろ寝ようと思っていたところ、ディマシュが突然インスタにこのような投稿をしたのを見て、何事!?と驚きました。

★kudaibergenov.dimash(公式)のIGより 3月23日、日本時間23時
『Примите мои соболезнования погибшим и пострадавшим в Крокус Сити Холле. Пусть мир станет реальностью во всем мире.』
「クロッカス・シティ・ホールで亡くなった方、そして被害を受けた方に、私の哀悼を申し上げます。世界で平和が実現しますように。」(glosbe翻訳による)

(ろうそくの炎の写真ですが、現在NOTEではIGを直に表示できなくなったようです。クリックしてIGのページへ飛んで下さい。)


 急いで調べると、モスクワの郊外クラスノゴルスクにある「クロッカス・シティ・ホール」で、テロリストによる襲撃事件が起きていました。
(注1)

(インスタグラムの翻訳や日本のニュースなどでは「クロッカス市役所」と訳されていますが、これは間違いで、「クロッカス・インターナショナル」という組織が運営している「クロッカス・コンサート・ホール」とのことです)(注2)
 

 22日夜、会場で「ピクニック」というロシアのプログレッシブ系ロックバンド(注3)のライブ開演前、武装した4人が満員の観客6000人に銃を乱射し、会場は2回爆発して炎上、屋根が崩落したということです。
 武装集団は実行犯4名を含む計11名がロシア連邦保安庁(FSB)によってウクライナ国境に近いブリャンスク州で拘束されたとのこと。
 また、この事件によって、現在のところ死者133名、負傷者145名を超えると見られています。
 事件直後、イスラム国ISKP(イスラム原理主義組織だが、イスラム国ISILとは別の組織)(注4)がアマク通信社を通じて犯行声明を出し、23日には今回の襲撃に関する報告書を発表しています。


 
 問題は、なぜディマシュがこの事件に対して追悼の投稿をしたのか? なのですが。

 ディマシュは2019年4月8日、今回の事件が起きたコンサート・ホールで『愛は夢のようなもの』(Love Is Like A Dream、原題Любовь, похожая на сон)を、イーゴル・クルトイ氏のピアノ伴奏で歌っていました。

 
★YouTube動画『Димаш - Любовь, похожая на сон (Алла Пугачёва)』by Dimash Qudaibergen(公式) 2019/04/14

 

 私もこの歌は大好きで、上の動画をよく見ていますが、会場について何も知らず、この情報は海外のdears達がすぐにインスタで共有してくれました。

「自分が音楽を演奏した会場」という場所は、たとえアマチュアであっても非常に思い出深い場所です。
 ディマシュにとっても、この会場はとても大切な場所でしょうし、しかもロック・コンサート直前という、彼にとっても、ファンである我々にとっても、他人ごとではない状況でのテロ事件です。
 ディマシュの心中いかばかりか。

 なにせ前日には、カザフスタンで「ナウリズ」の祝日週間(日本の春分と新年を同時にお祝いする祝日)が始まり、ディマシュもライブに出演するなど、楽しいイベントが行われていた、その次の日の事件だったのです。

(そのため、彼のこのライブに関するNOTE記事の投稿が、ちょっと遅れることに……。その記事は明日以降に投稿予定です。)


 ディマシュのファンであるということは、ある意味で、剥き出しの過酷な世界を知ることでもあります。
 日本国内にいたらほとんど関心が湧かない事象について、どれだけ勉強させられるか。
 そういう意味でもディマシュは稀有な存在だなと思います。


 今回の事件で亡くなられた方々のご冥福と、負傷された方々の早いご回復をお祈り申し上げます。


★YouTube動画:『Dimash - War and Peace 2021』
by Dimash Qudaibergen(公式)2021/09/28 (歌詞の日本語訳あり)



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(注1)  Wikipedia モスクワ郊外コンサート会場銃乱射事件



(注2)Wikipedia クロッカス・シティ・ホール



(注3)Wikipedia ピクニック(バンド)



(注4)Wikipedia IS-KP



 


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