村出身だから、思うこと。#暮らしたい未来のまち
こんにちは(^^
今回は、お題企画への参加noteです。4000文字・超えです。
村をなくす、中国の例
以前に、中国の とある村で、国の政策により「全村移住」を果たすまでのドキュメンタリー番組を、前後編、続けて見た。
最貧困層の住民を、豊かにし、消費者へ と育てていく意図もある。
大胆にも、新しい街の一角(集合団地)へ、村民の大部分が、まるごと移住する(させられる)という政策。
最終的に、元の村は、戻れないようにブルドーザーで破壊されていた。
ひとつの村が、国の政策で、意図的に消滅。
その大胆さに、度肝を抜かれた。
ライフステージ、ほぼレベル1状態から、一気にレベル3~4への転換。
注)生活レベル画像3枚は、https://www.gapminder.org/ サイトから引用しています。
仕事に就けない、大人たちには、識字教育から、新たなスタート。
子ども達は、すぐに適応してく。新たな可能性に、喜んでいた。
村が発展していく、ウガンダの例
更に先日。
ウガンダで行われた、ベーシックインカム導入実験(2年間)のドキュメンタリー番組をみた。
ほぼ裸足で暮らす人たちに、スマホを与え、定期的に、お金を振り込んでいく、社会実験ドキュメンタリー。
最初は、スマホの使いかたも、おぼつかなかったし、「殺される」と疑って、お金を受け取らない、と判断した人々もいたけれど。
無事を知り、徐々に浸透していく様子。
あちこちで、石と土造りの住居を修繕したり、新しく家を建てはじめていた。
家畜資源として、牛やヤギ、ニワトリを購入し、新たな収入源(仕事)にした人たちもいる。
少し豊かになった村人たちは、自分たちで希望し、隣村までのあぜ道を「道路」へ、地ならし整備することに、自分たちのお金を集めて、使っていた。
その工事の車両には、日本企業のロゴがあり、とても驚いた。
2年後には、着ている服装が格段に良くなり、子ども達は、そろって学校へ通えるようになっていた。
みなの明るい笑顔が、とても印象的だった。
インフラって、発展って、なんだろう、と思っていた。
人々が、その場所で暮らすことの意味。
私が思っている前提
人々は、豊かになると、教育への投資が増え、女性が学ぶようになるにつれ、出生率は下がってゆくことが、現象として分かっている。
感染症の流行が、あっても、無くても。
これから、世界中の人口は、途上国を中心に、いちど増えたあと、徐々に減っていく、と言われているし、私も、そう理解している。
☆ ☆ ☆
地球上で、人間の暮らしている場所は、たぶん部分的。比較的平らで、水資源の近くや、農作物の育ちやすい場所。
とても偏っている。
地球が、これから、温暖化を迎えるのか。
実は、氷河期へ向かっているのか。
両方の可能性が見えていて、私には、判断がつかないけれど。
私たちは、今、暮らせている場所を、地球を、大切にしていきたい、と望んでいる。
転換期
未来のまちは?イメージは?
これまで、人間の都合で、やみくもに開拓し、開発し、住む場所や、耕す場所を広げてきた、私たち人類の暮らし方、考え方は、今まさに「転換期」を迎えているところではないか、と思う。
これまでの知見や情報が、地球全体で、すぐに伝わっていく時代。
環境の危機意識が、徐々に共有されている。
自然による風水害、地震、噴火。または内戦や紛争、戦争などで、意図せず、暮らす場所を奪われた人たち、思った以上に多くいるだろう。
私も、2018年9月、北海道胆振東部地震と、ブラックアウト体験で、ほぼ無事ながら、災害当事者を経験した。
浸水や災害可能性のある場所に、再び、暮らすことの是非。
税で、保険で、優遇を減らし、現時点で、わかっている安全な場所に移住を促す政策が、ここ日本でも、少しづつ始まっているようだ。
防災情報や、災害マップの更新。以前よりも明らかに、具体的で詳細になってきている。
北海道の、ある例
2007年、財政破綻した、夕張市。
人口は減り、市の担う、公共の機能(公立病院、学校、保育所、ごみ回収、道路維持など)は、どんどん削られていく様子、ニュースで見ていた。
残る市民、自らが考えて、公共だった機能やサービスを、自分たちでまかない、自ら健康になっている人々も、複数いらっしゃった。
1人が、ある場所に暮らすことで、多くのインフラ設備の維持が必要。したがって多額の費用が必要...という場合があることを、知った。
本格的に、前向きな、まちの撤退の在り方を、まちのインフラの、意図的な縮小を、デザインし直し、考える時期なのかもしれない、と思った。
現状を共有し、理解していく必要があるのかもしれない、と思った。
逆に、国土を維持する観点からは、国の隅々や、離島に居住する人を、オフグリットな環境で、保護し、支えていく必要があるのかも知れない。
領土、領海を維持していくために。
意図的な、まちづくり
「まちづくり」の視点で、考えるなら。
電線や水道、ガス管などの公共インフラ設備を、なるべく1つにまとめて、地中に埋める設計を、最優先に各地で実現できたら、どうだろう。
電柱や電線が見える空間になくなり、美しく広がる空。
災害などで、何かが断絶したときの把握も管理も、地中の特定ヶ所(共同溝)で、済ませることができる。
地上は、なるべく緑地化をすすめていく。
そのためには。
まず、更地のほうが、不動産税を格安に設定する。
すると、傷んだ家屋や、空き家の放置が減るのではないか。解体が進み、街並みが整えられ、安全性が増すのではないか、と、私は考える。
管理者や所有者が不明だったり、長期間の空き家など、修繕が不可能な建物は、期限を設け、自治体や国が少しづつ取得する仕組み(法整備)の設定。
立憲民主党が提案するように、住まいに困る方へ、提供する、とか。
傷んでいる建物は、順に、解体していき「公共の広場や公園」または「災害時の逃げ場」としていくのは、どうだろう。
自治体や国へ渡す場合、納税しなくて良し(相続税なし)、とする。
そして、近所の人たちが、空き地や広場・公園を維持管理することを、新たな公共福祉事業とし、対価を支払っていく。
健康づくりとして。街や村の美化維持として。
これは、ヒートアイランド対策。地面が熱を溜めないように。
自然との調和
建造物は、あまり高層にせず、密集しない街づくり。
減築技術の開発と向上を進めていく。
街並みは、徐々に平らになっていき、山が、空が、広がる風景を、次世代に。どこからでも。
自然と調和した、美しい景観を、建物を。
個人的には、もう少し、広告の看板系は、設置する場所や、色彩や大きさに規制があるといいのにな、と思っている。
海外の街並みの映像を眺めて、看板や広告の少なさに、色彩の統一感に、改めて気づかされている。
学び不足だが、北海道東川町の例を、聞いたことがある。
新しい、自治体の在り方、なのかな。
通信や公共交通インフラは...
5Gから6Gへ。
どこまで進んでいくのか、現時点で(私的には)未知数だけれども。
たとえば交通インフラ。水素や電気エネルギーが主流になっていく。
更に、災害対応を見越して、水陸両用車の普及や
あるいは、空移動の法整備が、いずれ整うのかな。
日常の風景として、徐々に認知され、広がっていくのかもしれない。
通信インフラや、交通インフラが即時で整うようになると
「所有する価値」が薄まっていく。
必要なタイミングで、必要なインフラを借りるサービスが、更に発展。
自転車や、バイク、車も、ライドシェアで「移動を楽しむ」という感覚にシフトするのかな。
自動運転機能が選べる。
徒歩圏内に、公共の乗り物と、駐車場が、いくつもあって。
だから、道路が従来のコンクリート舗装...とは、限らない。
ウッドチップの小路、
レンガ通り
芝生の散歩道
ランニング用や自転車用の並木通りも、
周辺の人々に、とても大切に愛されていく、かなり進んだ、未来のまち。
暮らす室内
サッシや断熱効率の基準が見直され、住環境が、さらに快適に。
安価で、省エネルギーな仕様へと、徐々に整えられていく。
リフォーム市場や、中古の住宅市場が、もっと見直され、優遇されるようになってゆく。
住まいは、暮らす人の体調にあわせて、環境が自動的に整えられる。
IoTの普及に伴い、エアコン、冷蔵庫、照明、鍵など、あらゆる暮らしぶりに自動リンクしていく。
結婚して、お互いの生活を、すり合わせて、整えていくように。
インフラと、暮らしを、丁寧に、すり合わせていく、あたらしい近未来。
エネルギー源は...
太陽光のほか、風力発電、波力発電...
北海道では、地熱発電や、バイオマス発電の話を聞くこともあるし、
もしかしたら、核融合エネルギーが、最もクリーンなのもしれない。
どんどん、自然エネルギーやクリーンエネルギーの開発利用が、選ばれるようになってゆく。
蓄電の技術や、考え方も、有機的に繋がっていく。
一方で、これまでに私たちが原子力発電で使ってしまった、核燃料やプルトニウムの処理についても、研究を進めていく必要がある。
半減期を短縮する、新たな方法は、ないのか。
少しでも無害化できないものか。
オンカロのように、10万年(!)ものあいだ、何重にも埋めておくしか、果たして、方法はないものなのか...
水道基盤と、水
そして、水。
あまりにも当たり前に、安全な水が、どこででも入手できる、日本。
この素晴らしく恵まれた環境が、継続されることを、強く望む。
水道設備は、高度経済成長期のころ、全国的に、一気に普及。
5年ほど前、水道管の老朽化が、全国的に同じタイミングで、同時に進んでいることを、ドキュメンタリー番組で見たことがある。
「インフラ・クライシス」
交換や修繕が、物理的に、間に合わない、という課題だった。
近年は、大規模な災害や、感染症の流行など、他の大きな話題の陰にかくれてしまい、表立って語られること、少ないけれど。
暮らしの基盤は、安全な水。
そのことは、これからも、きっと変わらない。
私たちが、知って、目をむけて。
その事業に、お金が流れるように。
新しい技術や、修繕が進んでいくように。着実に、見守り、選んでいく。
と同時に、湧水や水源を、大切に、守っていきたい。
祈りと願い、そして感謝
今、私たちが、学びながら、選んでゆく「暮らしたい未来のまち」。
安全に暮らしていける、未来のまち。
安全な水と、自然エネルギー、地産地消の食。
これらが、永続的に、叶うこと。
たとえ、人口が減っても
経済が揺らいでも
国家の主義が、どうあっても
世代を超えて、生き抜いていける「暮らしたい未来のまち」。
美しい陽射しが、足元まで差し込むように。
星や月の煌めきを、いつまでも眺めていられるように。
そんな日常を、幸せ、と、感じられるように。
私たちの暮らしの下支え、インフラの全てに、
それを支えている、技術者たち全てに、たくさんの感謝を込めて。
注)どれも、2021年 現在、私が主観的に見えている物事を書いているにすぎません。理解不足や、間違い、新たな解決策が、既に、たくさんあるのかも。そこは、ご了承くださいね。
そのお気持ちが、もう嬉しいです♡ お互い幸せに、栄えていきましょうね(^^