Bergamo
BergamoはMilanoから電車で一時間の小さな街。北イタリアには小さな街がたくさんあるけれども、こじんまりしてあたたかみのあるこの街がわたしの一番のお気に入り。MilanoとVeneziaという強国に挟まれたこの街は、旧市街を山の上に作り、城壁を巡らせることで自衛した。現在は駅の周りに新市街が拡がっているけれども、旧市街に行くためには、山を登らなければいけない。
ロープウエイはイタリア語でFunicolare。山沿いにある街では便利な交通手段。緑のトンネルをくぐり抜けるのも見るのも、離れていく新市街の街並みを見下ろすのも楽しい。
旧市街はイタリアらしい、石畳と1階にアーチをもつ建物が並ぶ。狹いバールで美味しい黒ビールを飲むもよし、小さいお店を見て回るのもよし。ちなみにこの地方の食べ物は、とうもろこしから作ったポレンタ。お菓子屋さんでは甘いポレンティーノも売っている。
イタリアの街に来たら、見るべきものはまず広場。Bergamoの中心にあるのはDuomo広場とVecchio 広場。Vecchioは橋という意味だけど、確かにこのふたつの広場は、ラジョーネ宮の橋のような建物で分断されている。ドゥオーモ(大聖堂)、サンタ・マリア・マッジョーレ教会、礼拝堂、洗礼堂、ラジョーネ宮(かつての市役所)と様々な時代の建物が集まっている広場を一周するだけで、この街の歴史に想いを馳せることができる。上の写真の左の方では結婚式をしている。
ラジョーネ宮の橋のような部分の下。屋根の下ではイベントをやっている。通路であり、商店街にもなるのが広場の端っこの屋根の下の空間。
ドニゼッティの生家には、ホールがあり、木造を改修した建物で小さなコンサートがきける。調べていくと無料のコンサートをやっている場合が。
サンタ・マリア・マッジョーレ教会は12世紀に建てられたロマネスク教会だが、度重なる改修によって装飾が増え、バロックのような派手さがある。でも、北イタリアの小都市らしく少し暗い雰囲気があると感じた。
シックなステンドグラスが暗闇の中に浮かび上がる。
山の上に固まってできている街なので、街の境界は明確。門の近くの草原の眺めは抜群で、馬が見える。
そこをこえていくと、ジブリにでてきそうな幻想的な道が。
ミラノに来たら、ぜひ訪れてほしい街、Bergamo。
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